かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

カナカナの記憶

2022-07-18 15:06:49 | 日記

7月13日未明の「初聞き」以来、朝になると耳を澄ましているのだが、カナカナことヒグラシの鳴き声が耳に入らない。

明るくなってもニイニイことニニイニイゼミ、ジリジリことアブラゼミ、ミンミンことオオゼミ(ミンミンゼミ)、の歌声も耳にしていない。

昨日は、1日中金沢で行われている仲邑菫ちゃんの女流囲碁最強戦決勝をネットで見ていたが、対局場の日本庭園らしい緑地帯から1日中カナカナを耳にすることができたというのに、太平洋側の北緯38℃の当地は未だなのである。(残念ながら、菫ちゃんは終盤の大逆転でタイトルを逃した。前日の碁聖戦で一力遼くんも逆転負けして崖っぷちに追いやられていて、不機嫌なのである。)

どうして、カナカナにこだわるかというが、理由はない。ただただ好きなのである。英語で表わせばLIKEではなくLOVE。

このブログにも何度も書き込んでいるが、夏になると、日本のアチラコチラで出会ったカナカナの大合唱はいつまでも脳裏によみがえり共鳴し続けている。

⓵ 山梨の富士吉田市の北口本宮富士浅間神社の境内を「富士登山競争」の時期に5~6回は歩いた。レースは毎年7月第4週の金曜日と決められていた。その時季の鬱蒼とした杉並木は、いつ歩いても、まるでカナカナたちのコンサートホールであるかのようであった。

② 7月末に、青年Oくんと海抜ゼロメートルの静岡田子の浦海岸から富士山頂を目指したことがある。午後、真夏の古道だったが村山浅間神社を過ぎるころには涼しさを増し、針葉樹林帯のオチコチから日が暮れるまでカナカナたちが歌い続けていた。

③ ある年に、「富士登山競争」を終えた翌日、南アルプス南端部、百名山の光岳(てかりだけ)をめざすために長野県の遠山峡を数時間歩いていた。単調な歩きに飽いた頃、慰めてくれたのは、谷あいに反響するカナカナの大合唱であった。

 

 

 

連日の雨のため、遠出はおろか。青葉の森にも歩いていない。こも季節になると、カナカナはもちろんセミの仲間たちの恋しさが募る。明日こそ、野外に出よう。

 

 

     

         昨年7月19日の野草園で見つけた、ヤマユリの花弁の空蝉

         野草園だったら、誰かないているかな

 

 

 

 

 

 

コメント

カナカナ聞いた・・・雨の朝

2022-07-13 15:00:34 | 日記

昨日の日記で、カナカナはまだ鳴かないなと綴ったが、本日未明、雨音のする明けた窓のむこうから、やや弱々しいが、少数のカナカナが力を合わせるように鳴き始めたのを耳にした。大雨の朝である。

今日から、およそ2,3週間、近郊の山でも、早朝と夕暮れにこの愛しいセミたちの声を耳にするのだろう。

盛夏の青葉の森はどうなっているのだろう、ルリビタキたちの子供らはもう森を飛び回っているのだろうか、歩いてみたいが、雨が続いている。今日は大雨、明日は曇り時々雨、明後日はまた大雨・・どうなっているのだろうか。

ニイニイやカナカナは雨の滴る青葉の森の木の枝や幹に震えながらジッとしているのだろうか。恋の相手を見つけられるのだろうか。

 

南アルプスでは、トンボやチョウは恋を謳歌していた。

 

 

    

      セズジイトトンボの仲間♂♀と一人ぼっちの♂

 

 

    

       スジクロシロチョウ♀はお尻をあげて♂が来るのを待っていました

 

 

コメント

戻り梅雨なのか

2022-07-12 19:37:30 | 日記

最近は、山の天気予報を見ながら、とくにアプリ「登山天気」を眺めて、1週間程度の予報を確認してすこしでもお天気の日を選んで、山行を決定することにしている。これが、一人歩きの気楽さである。

それが、南アルプスの北岳から戻って10日ばかり経過しているのだが、思わしくない。

今週は、北の八甲田か栗駒に4,5日キャンプしてフラワー・バード・スターウォッチング(略してFBSWと勝手に名付ける)とのんびり過ごそうか思っていたが、いずれの山域も☂☂☂が並んでいる。然らばほかの山域とチェックするも、関東、中部上越どこも同じである。

天気図を見ると、梅雨が明けたのに太平洋高気圧は東に追いやられ、次々と低気圧が西から東に移動してきている。前線が張り出してはいないので、長いこと雨にやられるというほどではないけれども、なにやら不思議な天気図だ。こんなのを「戻り梅雨」とは言わないのだろうか。気温もそこそこに高いし・・・

 

不思議な夏である。ニィニィは西公園で少し聞いたが、カナカナはまだ鳴いてくれない。こちら明日も雨。

英文法学習の日々。明日も、バスセンターカレーにチャレンジするか・・・

 

さてどうするか、

 

 

    

         今となっては,なつかしい北岳の青空(広河原)

 

 

 

コメント

酷暑の新潟バスセンターのカレー

2022-07-09 19:27:29 | 日記

さきの土曜日から3日間、JR東日本「大人の休日俱楽部パス」を利用して「新幹線避暑」。山を下りたばかりで、また山に向かう気にならなかったこともあったが、それでも3日目ぐらいは山に行こうと目論んでいた。が、悪天の予報で3日とも、ただブラブラ新幹線に乗り続けた。

新幹線にただ乗って、読書や車窓から見える山々を眺めているだけでよかったが、とりあえず目的地。

「新幹線に乗って、まず.どこに行きたい?」

思い出の奥底から返答があった。

「新潟に行って、ただただバスセンターのカレーを食って来たい」

どういうわけか、新潟万代のバスセンターの立そば屋の人気商品のライスカレーが食いたくなった。

さらばと、9時に仙台発、大宮駅を経由し、土曜日の昼過ぎに酷暑の新潟駅に降り立った。万代バスターミナルまではそこから歩いて20分。日影を選んで歩いても汗がにじんだ。

どこを観光するでもなく、そのバスターミナル到着。

午後1時をまわっていたが、超満員。だが列に並ぶとほどなく自販機で480円の並盛購入。

空いているカウンターがなく、席を確保するのに数分も要したがなんとかありつくことができた。

で、このカレー

① 並盛ながら、ごはんとルーと福神漬けが異常に多い。ご飯は1合を優に上回っている。

② あまりにもっちりしていて、すぐさま片栗粉が入っているとわかる。

③ 具は玉ねぎとたまに現れる豚小間くらい。

④ あまりのご飯の量にウスターソース(任意)と大量の福神漬けが貢献してくれる。

⑤ ルーは、何のスープか分からないが無性に味わい深い。辛い。

⑥ ルーは、とても黄色い。

     

汗をふきふき、他の客も並んでいるので15分くらいで完食したが、どうしようもないなつかしさに満足してバスセンターを後にする。

まだ、予定の新幹線に時間があったため、都内のビルの紀伊国屋書店に立ち寄り、評判の英語文法テキストを購入。近頃、「脳活」の一環として、英語の復習に目覚めており、新幹線で読んでいこう計画。

          

(このあと1週間、オイラはすっかりこの本にハマって、新幹線の座席、待ち合いカウンターにとどまらず、自宅に帰っても読み続ける)

 

家に帰って、万代バスセンターのカレー再現に取り組む。途中、ネットでレシピを学んだら、「アゴ出汁」がベースになっているとのことで、仙台駅の「成城石井」でアゴダシ、インディアンカレー粉、福神漬けなどを買いそろえて、家にあったタマネギ、豚小間、小麦粉と和えたカレー粉とともに例のとき片栗粉、コンソメ、砂糖、バターを加えて、・・・・・

 

       

味は、近しいが何と言っても色合いが・・・・・黄色はターメリック色か?

こんど再チャレンジと行くか・・・

 

どうしてもなつかしい、新潟万代バスセンターのライスカレー・・・また、食べに行く方がいいか。

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

幸福の青い花とはいわないの

2022-07-07 18:18:03 | 日記

幸福を呼ぶという青い鳥。日本では夏鳥のオオルリ・コルリ・ルリビタキが知られるが、南アルプスのテン場、標高約2300m付近の白根御池小屋界隈は、もうルリビタキさんたちが未明から陽の落ちるまであの少し愁いを帯びた歌声を広範に奏でていた。オオルリやコルリほどの甲高さはなく、控えめな一定の音調のため、オイラはこの青い鳥のさえずりを一番愛しているのかもしれないし、まさに心を落ち着かせる癒しの夏鳥だ。

だが、なかなか姿を現してくれないためあの控えめながらも美しい♂の淡い青さには巡り合えなかった。ただし、北岳から草すべりコースを下山中に、おいらはカップルと思われる小鳥から威嚇を受けた。オオルリ同様警戒を強めると、オイラの周りを何度も行き来して立ち去ろうとしない。果たして、今回は♂♀らしき羽色の異なるものが共同で威嚇していたので、まず近くにいた個体にG3Ⅹ君のレンズを向けた。次に、視認でもはっきりと色彩の濃い個体がジイ、ジイと警戒音を発し始めた。体の大きさや色調からルリビタキくんではと興奮しながらレンズを向けたとたんファインダーに「バッテリーを交換してください」とのメッセージが現れて、望遠ズームが自動的に収縮した。

結果、青い鳥くんをカメラに収めることが叶わなかったが、家に帰って捉えた記録を再生すると予想通りルリビタキの♀さんだった。なにやら口に昆虫かクモをくわえて威嚇していたので、あるいは、愛の巣にヒナが孵っていて、エサを運搬中にじゃまっけなオイラに遭遇したのかもしれなかった。

バッテリーを交換したころには、そのペアはもうどこかに行ってしまっていた。

      

幸せの青い鳥を見逃してしまい、その青い鳥を怒らせたのだから、今年もオイラに幸福なんかやってこないのかもしれない。

 

このように青い鳥に対する迷妄のような執着は、あのメーテルリンクのチルチルのせいだろうが、自然界の青色は、空や海の色ばかりでなく生きものたちが青色を帯びているとオイラも美しいと感じ、生きる力をいただく心地がする。

 

「幸福の青い鳥」とはいっても「幸福の青い花」とは言わないのだろうか。

山の花でも、おいらは特に青色系、紫系の花を愛する。いつしかヒマラヤに咲くという「青いケシ」を見に行こうという気にもなった時期があった。

日本の山でも「シラネアオイ」、「イワギキョウ」、「チシマギキョウ」、「青いスミレの仲間」、「青いリンドウの仲間」、「ハクサンフウロ」、「トリカブト」、「アヤメの仲間」などなど数をあげればキリがないが青い花を好む。

で、今回、北岳の中腹のルリビタキたちがわが生を謳歌する山域で、オイラは東北ではあまりお目にかからない二つの「青い花」の個体に出会った。

詳細な同定はできていないが、「ハナシノブ」の仲間と「グンナイフウロ」の仲間。現地ではすぐに名前が出てこなかったが、帰って図鑑などで確認したらこの名前が現れた。

薄暗い林内にひっそりと咲いていたが、その控えめな立ち位置が「男ども」をひきよせるのだろうか。

(場末の飲み屋街に「しのぶ」というのれんが掲げられていれば、「男ども」はそののれんをくぐるのだろう)

まあ、そんな冗談はとにかく、美しい青い花に出会ってもヒトは幸福になれないもんだろうか。いや、逢えて相好が崩れたら、ヒトはそれを「シアワセ」というのかもしれない。

 

 

 

    

             ハナシノブの仲間

 

    

                グンナイフウロの仲間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント