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さぶいぷらいむ

2008年12月05日 | Weblog
 12月 5日

 いいような、悪いようなローンのしくみ。


 サブプライムローン、つうかアメリカの住宅ローン。基本的
には買った土地とか家などの不動産にローンがかかっている
んですってさ。
 日本といっしょじゃない。と思われたでしょ?
 ところがギッチョン、日本って銀行は人に貸すんですよね。
つうことは、会社が倒産しようが、病気で働けなくなろうが、
お金を借りた人は完済するまで払い続けることになります。

 アメリカは違うんですよ。返済が滞ったり、もうローンを
払いたくないときには家を返せばいいんですよ。
 家の鍵を持って行って「もう家のローンは払わないから
家を明け渡すよぉ。」とまぁ簡単にいえばこういうことらしい。
(家の鍵を返すことが象徴になっている)

 だもんだから日本よりはお気楽にお金が借りられますよ。
借りた額より不動産の価値が下がったとき、いざとなったら
出ていくだけですもの。
 よく映画などで、車のローンが払えなくなった持ち主が
寝ているときなどに、車回収専門の係り(そういう職業がある)
が車を運んでいくというシーンがあったりします。
 たぶんあれも車を持っていかれたらそれで終わりになるん
でしょうねぇ。差額がどうの、残りの期間がどうの。つうのが
ないみたいですよ。

 つうことで、アメリカでは不動産の価値が上がると、それを
担保にして新たなローンを組みます(借り換えです)。
 そいで日本では住宅ローンは住宅関連(新築とか増改築など)
にしか使えないんですが、アメリカは余分に借りたお金で旅行に
行ったり、車を買ったりするんですよね。
 不動産価値が上昇しているときにはとてもいいシステムです。
しかし逆の場合には・・・ですよね。
 
 高額のローンがたくさん残っているのに、家の価値は下がる。
所得も下がる。ローン金利は高いまま。 つうことで破たん。
鍵を返すんですねぇ。
 返してもらった不動産屋も負債がたまって倒産です。
 そうなるとファンドや金融デリバティブで儲けていた金融機関
が倒れるんです。
 そいで、日本の銀行や証券会社なども損失が増大です。


 つうことで日本の大学、金融商品で運用して大損、大赤字
となって、敷地や建物を担保に銀行から借り入れて払う。
 という事態になっています。(「風が吹くと桶屋が儲かる。」
ではなくアメリカが風邪をひくと、日本が寝込む。です。)

 駒沢大学は「金利スワップ」などで150億円以上の損失、
慶応は225億円の評価損(慶応はすぐに損失ということでは
なく、資産価値が上がれば回復)みたいですよ。

 60以上の大学や10以上の短大がデリバティブ運用して
いるそうです。お子さんなどが通学していたり、これから
受験しようとするときには、大学の経済面もチェックですよ。

 なにしろ半数近い私大が定員割れですからねぇ。大学の
収入は学生の納付金、公的補助金、受験手数料などですが、
私大の平均で、その全てが減収です。
 つうことで学校運営するためには資産運用しなければね。
結果、運用失敗で大損失です。


 そいでもまだ不動産を担保にお金を借りられる(資産がある)
大学はいいですよ。
 そうじゃない学校、来年の3月期決算が悪いと、倒産する
ところがでてくるかも?ですよ。

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