日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

偉大な策士K

2014年02月23日 | インポート
わざわざKと表現しなくとも、このあとの文章を読んでもらえれば誰のことであるかはすぐに分かる。

見事に民意を分断し、古巣の政党が支持する候補者を当選させることに貢献し成功した。

反原発か原発の保持かということが最大の争点になると見越したKは、いち早く立候補を表明し反原発を主張している候補者がいるにもかかわらず、もうひとりの反原発、原発の即時稼動停止を主張する人を神輿に乗せて担ぎ上げた。

そのままでは、古巣の政党が支持する候補者にとって不利となる事を感じ取ったのだろうと思う。

純粋に反原発、原発の即時稼動停止を真剣に考えているH氏は、その神輿に乗って戦った。

選挙の結果として、見事に反原発の票は二分されてしまった。

結果、古巣の政党が支持する候補者が選ばれた。

見事で偉大な策士と呼んでいいだろう。

本人の主張そのもの(反原発、原発の即時稼動停止)は、多くの庶民が心の底から願っていることであるから、本人に対する支持の輪は広がるだろう。

神輿に担ぎ上げられた人は、自らの財力で選挙資金は賄える。

正論を主張し神輿を担ぎ上げておくだけで、本人に対する評価は上がり、なおかつ古巣の政党などが支持する候補者にとっては有利となる状況を創出する事ができる。

選挙結果を見てみれば、もしもH氏の出馬が無くて、反原発、即時原発の稼動停止を主張した人に、それを支持する人達の票が結集していたならばと考えると、策士Kの古巣の政党に対する貢献度が分かる。

反原発、即時原発の稼動停止を考えている人たちからは絶大な支持を受け、古巣の政党からは民意の分断を成し遂げてくれた救世主的人物として評価されていることだろう。

「ニッポンを取り戻す」というキャッチフレーズの中の「ニッポン」のあとに、括弧書きで(の利権を)というのが隠れているように思えてならない。

過去の反省も無く、戦争のできる国家、権力を掌握した者たちが傲慢な振る舞いをするような、おかしな国家になろうとしている。

資源も無く、食糧すら自給する事ができないような脆弱な国家であるのに。



豊田一喜