岩煙草(イワタバコ科)花言葉は涼しげ。山地の渓流沿いなど、湿った岸壁に生える多年草。葉は長さ15~15㎝のゆがんだ楕円形で、光沢がある。7~8月、葉の脇から10~15㎝の花茎を伸ばし、数個の花を付ける。花は径約1.5㎝、赤紫色。花冠は星形に五裂する。若葉は食用に、葉を乾燥させて薬用にもする。花の名の名は葉が煙草の葉に似ていることに基ずく。葉が野菜を連想させ、「いわな」「いわぢしゃ」ともいう。「はりつける岩萵茞採りの命綱 杉田久女」「滝川の鳴りこもりあり岩たばこ 阿波野青畝」「滴りに濡れにぞ濡れて岩たばこ 瀧 春一」「よべの雨溜めて花あぐ岩煙草 片山志津」「透きとほる雨後の谺や岩煙草 平子公一」。(谷間にも 濡れて輝く 岩煙草 ケイスケ)