誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

野薊

2014-06-19 06:25:42 | 日記

野薊(キク科)花言葉は、私をもつと知つて下さい。日本の山野に60種類余種が自生するが、薊はこれらの総称である。俳句で薊といえば、「野薊」を指し、この野薊は晩春から初夏にかけて花が開くので春の季題とする。花は多数の紅紫色の筒状花から成り、紅刷毛のように小ぶりで優しい。総苞にねばりけ気があるのが野薊の特徴である。花茎は高さ60㎝位。葉は長楕円形で羽状に裂け縁には棘が多く野生的である。他の種類の「富士薊」や「山薊」は、茎の高さも1mに達し、紫紅路の大輪を夏あるいは秋に開く。夫々の植物名で俳句を詠むが、夏薊または秋薊として区別して詠んだほうがよい。花の後白い冠毛をつけた実をむすぶ。「花薊珊々と葉をのべぬ 飯田蛇笏」「埃りだつ野路の雨あし夏薊 飯田蛇笏」「薊摘んで花の巧を眼に見入る 篠原温亭」「くもり来しひかりのなかの薊かな 久保田万太郎」「妻が持つ薊の棘を手に感ず 日野草城」「双眼鏡遠き薊の花賜る 山口誓子」「一輪の薊を持ちし手が疲る 山口波津女」「降り出でて淡路は近し薊咲く 角川源義」「まへうしろ愁ひの濃き薊 原 裕」「野の雨は音なく至る夏薊 稲畑汀子」。(野薊は 月の光に 輝けり ケイスケ)