誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

花菖蒲

2014-06-20 05:50:41 | 日記

花菖蒲(アヤメ科)優しい心、あなたを信じる。「野花菖蒲」を原種とする日本独自の園芸品種で、古くから観賞用に栽培される。葉は長さ30~60㎝、扁平な線形で菖蒲の花に似るが、中肋が太く目立つ。開花は6~7月。高さ40~60㎝の花茎が抜き出て、その頂きに径約10㎝の美花を2~3個つける。あやめや杜若より花が豪華である。六個の花弁のうち、内側の三個はさらに大きくなることが多いが垂れさがることはない。江戸時代末期に盛んに改良が行われ、花色は紫、白、絞りなど、花形も多様である。花菖蒲の開花は梅雨時だが、多少の雨に濡れても花は美しい。水陸どちでも咲くが、水面に映る花姿も美しく、水辺に似合う花である。同属別種でヨーロッパ原産で、「黄菖蒲」は日本でも野生化して、花菖蒲と交配され、黄花の花菖蒲作出されている。「はなびらが垂れて静かや花菖蒲 高浜虚子」「こんこんと水は流れてうつりけり 臼田亜波」「花菖蒲ただしく水にうつりけり 久保田万太郎」「花菖蒲ゆれかわし風去りにけり 高野素十」「胸うすき日本の女菖蒲見に 細見綾子」「白菖蒲剪つてしぶきの如き闇 鈴木鷹夫」「決心のゆらぎはじめの白菖蒲 永方裕子」「菖蒲田の風の高さに花了る 宮坂静生」「おほぞらはうすぎぬびかり花菖蒲 鍵和田柚子」。(花菖蒲 静けさの 奥に花開く ケイスケ)


野薊

2014-06-19 06:25:42 | 日記

野薊(キク科)花言葉は、私をもつと知つて下さい。日本の山野に60種類余種が自生するが、薊はこれらの総称である。俳句で薊といえば、「野薊」を指し、この野薊は晩春から初夏にかけて花が開くので春の季題とする。花は多数の紅紫色の筒状花から成り、紅刷毛のように小ぶりで優しい。総苞にねばりけ気があるのが野薊の特徴である。花茎は高さ60㎝位。葉は長楕円形で羽状に裂け縁には棘が多く野生的である。他の種類の「富士薊」や「山薊」は、茎の高さも1mに達し、紫紅路の大輪を夏あるいは秋に開く。夫々の植物名で俳句を詠むが、夏薊または秋薊として区別して詠んだほうがよい。花の後白い冠毛をつけた実をむすぶ。「花薊珊々と葉をのべぬ 飯田蛇笏」「埃りだつ野路の雨あし夏薊 飯田蛇笏」「薊摘んで花の巧を眼に見入る 篠原温亭」「くもり来しひかりのなかの薊かな 久保田万太郎」「妻が持つ薊の棘を手に感ず 日野草城」「双眼鏡遠き薊の花賜る 山口誓子」「一輪の薊を持ちし手が疲る 山口波津女」「降り出でて淡路は近し薊咲く 角川源義」「まへうしろ愁ひの濃き薊 原 裕」「野の雨は音なく至る夏薊 稲畑汀子」。(野薊は 月の光に 輝けり ケイスケ)


大待宵草

2014-06-18 06:05:57 | 日記

大待宵草;月見草;花言葉は、ほのかな恋(アカバナ科)北アメリカ原産の2年草。草丈は60㎝位になり、淡緑色の葉は、卵形で柔らかい感じがする。白色の四弁花を夕暮れに開き、翌日太陽が昇るころしおれて赤くなる。最近はこの月見草が少なくなってをり、俳句で詠まれているのは、大待宵草のことを誤って混同している句が多いようである。待宵草の種類も幾つかあるが、最も花が美しく目につくのは大待草であろう。これがアメリカ大陸から明治初めに渡来した帰化植物で、今ではほとんど日本中に野生している。夕闇に黄色の花をほのかに開くさまは詩情を誘う。「月見草蛾の口づけで開くなる 松本たかし」「待宵草夕月よりも濃いくひらく 安住 敦」「月見草月は朝々残るのみ 中村草田男」「待宵草片淵は暮小鮎をどる 木津抑芽」「一つ蛾に浜の月見草みなひらく 林 翔」「汽車煙熱きがかかる月見草 鷹羽狩行」「月見草歩み入るべく波やさし 渡辺千枝子」「月見草青眉にふるる風ありて 鷲谷七菜子」「月見草はなればなれに夜明けり 渡辺水巴」「月見草旦の露の緑なる 川端茅舎」「月見草ばあんと開き何か失す 文挟夫佐恵」「月見草ふれて行かねばならぬ道 稲畑汀子」「月見草ひらき祭のような丘 木内怜子」「島ながらゆたかなる川月見草 渡辺文雄」「月のまわりは真空にして月見草 正木ゆう子」「月見草場末は川のにほうなり 小川軽舟」。兵庫県西宮市甲子園口北町の社宅横の武庫川の土手は広く甲子園球場横から瀬戸内海に注いでいたが、今はどうなっているだろうか?(月見草 武庫川沿いに 群れて咲く ケイスケ)


タイサンボク

2014-06-17 05:45:17 | 日記

タイサンボク;泰山木;常盤木連;白木蓮;大山木;大薑木(モクレン科)花言葉は、自然の愛情、威厳。北アメリカ原産、常緑高木。日本へは明治時代初期に渡来し、公園や庭に植えらる。高さ20m。葉は長さ12~20㎝の長楕円形。表面は暗緑色で光沢があり、裏面には赤褐色の細毛が蜜に生えている。6~7月枝先に強い芳香のある白花を付ける。花は径15~20㎝の盃形で大型、花弁は6個が普通だが9~12個のものもある。「泰山」は中国、山東省にある霊山で「泰山木」は高貴な花の雰囲気をその霊山の名を借りたものと言われている。◎清らかな芳香の大きな白い花は仏を思わせ、東洋的な雰囲気を漂わせている。一方古い洋館、教会などにも似合いそうな花である。「礫象や泰山木は花終えぬ 山内誓子」「泰山木樹頭の花を日に捧ぐ 福田蓼汀」「ロダンの首泰山木は花得たり 角川源義」「あけぼのや泰山木は蝋の花 上田五千石」「十字架の高さ泰山木の花 岬 雪夫」「泰山木かんばせを日にまかせけり 鍵和田柚子」「泰山木咲きしんしんと空の沖 増成栗人」「花のあるうちは風きて泰山木 檜 紀代」「梢うごきおれば泰山木の花 両角玲子」「泰山木の花より上は妣の国 木村日出夫」「泰山木の花晩成を目指せよと 大石香代子」「泰山木の花に千手のひかりかな 小西道子」。(泰山木の花 夕べ迫りて 白曇る ケイスケ)


ウツボ草

2014-06-16 04:18:20 | 日記

ウツボ草;靱草(シシ科)花言葉は、協調性。シソ科の多年草。日当たりのよい山野に生える。茎は四角形で直立し、高さ約20㎝。高さ約20㎝。葉は対生し、卵状楕円形。6~8月、茎の先に紫色の唇形花を密集してつける。靱の語源は空穂(うつぼ)。「大和本草」に「うつぼ草 穂の形靱に似たり」とあるが、靱は矢を入れる中空の籠をいう。花穂はそのまま枯れて暗褐色になる。この穂を「夏枯草」といい、薬用(利尿薬)とする。「靄こめて遠森かくす靱草 富安風生」「靱草少年暗く蜜を吸う 佐藤鬼房」「野の道は來し方ばかり靱草 斎藤美規」。今午前5時14分頃地震あり、東北;関東地方全般に震度4の地震あり、震源地は福島県鳴るも、我が家でも感じられた。


紫陽花

2014-06-15 04:34:53 | 日記

紫陽花(ユキノシタ科)落葉低木。日本原産の額紫陽花を母種とする園芸品種で、梅雨入りの頃から咲き初め、梅雨明けとともに花期が終わる。雨に咲く花という印象が極めて強い。幹は株元から蘇生し、高さ1.5m。広楕円形の葉には細かな鋸歯があり、対生する。花は4個の萼片が花弁状に大きくなり、毬のように群がって咲く。「四葩の花」「手毬花」とも呼ばれる由来である。花色は咲き進につれて白から薄緑、薄青、あるいは、薄紅、藍、紫へとさまざまに変化するので、「七変化」「八仙花」などの名もある。「万葉集」には「味狭藍」「安冶佐為」など表記される。漢名「紫陽花」が慣用されている。なおヨーロッパで育種された西洋紫陽花が輸入され、庭などに植えられるが、在来の紫陽花との区別は難しい。梅雨時ほかに花の少ない時期に、無聊の目をやれば鮮やかな色の紫陽花が印象的である。「紫陽花の浅黄のままの月夜かな 鈴木花蓑」「紫陽花や白よりいでし浅みどり 渡辺水巴」「紫陽花に秋冷いたる信濃かな 杉田久女」「大いなる毬より昏れて濃紫陽花 川澄裕勝」「紫陽花はきつと誰かを隠しゐる 石田郷子」「あじさゐは彩の語り城址 石原悠山」。(街角に 紫陽花咲いて 人を待つ ケイスケ)


栴檀の花

2014-06-14 06:50:37 | 日記

栴檀の花:楝の花;花楝(センダン科)花言葉は、意見の相違。「万葉集」巻五に、「妹が見し阿布知の花は散りぬべしわが涙いまだ干なくに」(山上憶良)と詠まれているように、「楝」は「栴檀」の古名である。センダン科の落葉高木で、四国、九州以西の暖地に自生するが、庭木や街路樹として植えられる。高さ7~15m、樹皮は縦に裂ける。葉は南天の葉に似た羽状複葉で長さ50~80㎝。5~6月、梢の葉の脇に大型の集散花序を垂らし、淡紫色の小さな五弁の花が群がって咲く。中国名「楝樹」。「栴檀は双葉より芳し」の栴檀は香木白楝」のことで、本種とは異なる。「むら雨や見かけて遠き花楝 白 雄」「大利根の水守る宮や花楝 河東碧悟樹」「花あふち梢のさやぎしずまりぬ 橋本多佳子」「むらさきの散れば色なき花楝 松本たかし」「原爆を見し人と佇つ花楝 松鉄之介」「栴檀の咲き溢るれば亡き子見ゆ 飯田龍太」「ゆらゆらと鉄骨あがる花楝 林 徹」「晩学の仰角高し花楝 首藤基澄」「あふち散る淡むらさきの風のこゑ 渡辺隆子」。(花楝咲いて 吾身も 老いにけり ケイスケ)


マイズルソウ

2014-06-13 06:47:48 | 日記

マイズルソウ;舞鶴草(ユリ科)花言葉は、清純な乙女の面影。深山など、冷涼地の針葉樹林下などに生える。地下茎は長く横に這い、群落を作る。葉は心臓形で光沢がある。5~7月、高さ8~15㎝の花茎を伸ばし、白色の花を多数伸ばし、総状につける。花被片は4個で平らに開き、先は反り返る。特有の葉形は葉脈が目立ち,鶴が舞う姿を連想させるので、「舞鶴草」の名がある。「舞鶴草風待ちかねて揺れはじむ 河野南畦」「舞鶴草淋しき時は群れで咲く 有馬朗人」「踝に山の夕風舞鶴草 加藤耕子」。(舞鶴草 そこだけ風のやわらかく ケイスケ)


山法師

2014-06-12 06:59:36 | 日記

山法師;山帽子;山桑;四照花(ミズキ科)花言葉は、友情。高さ10~15m、葉は長さ5~10㎝の楕円形で対生する。開花は6~7月。花いらに見えるのは白い大きな苞で平である。花は小さく緑黄色で、苞の中心に多数つく。漢名は「四照花」。「山法師」は丸い花房を僧侶の坊主頭に、白い苞をその頭巾に見立てたもの。秋に実る桑の実に似るので「山桑」という。●風そよぐ白い花は清楚なイメージで、鳥や雲などと取り合わせた山村の風景が似合う。庭木としての野趣も捨てがたい。「山法師雨盛山を雲下りて来 村山古郷」「西方の霧が明るむ山法師 藤村登四郎」「旅は日を急がぬごとく山法師 森 澄雄」「山法師巌に佇たねば水見えず 丸山桂子」「晩年の序の口にして山法師 本宮鼎三」「山法師峪を隔てて暮れる山 青柳照葉」「母許へ旅の途次なる山法師 中里 結」。(夕暮れを 浮かれ歩きの 山帽子 ケイスケ)


忍冬

2014-06-12 05:43:33 | 日記

スイカズラ;忍冬;吸葛;金銀花;竜爪花(スイカズラ科)花言葉は、友愛、愛の言葉。各地の山野や路傍に生える。蔓性半常緑樹で、庭にも植えられる。蔓は細長く、他物に絡んで伸び、長さ4~5mになる。葉は長さ約4~5㎝の長楕円形で対生する。5~7月、葉の脇に細長い筒形二唇形の花が2個ずつ並んで咲く。長さ3~5㎝、芳香がある。花色は初め白だが、後、黄色に変わるので「金銀花」ともいう。「すいかずら」は「吸葛」で、子供がこの花の蜜を吸って遊んだから。また、蜜を吸う時の唇の形に花冠が似ているからともいう。葉が冬でも落葉しないので、「忍冬」といい、中国名である。「忍冬の花のこぼせる言葉かな 後藤比奈夫」「忍冬乙女ら森を恋来たり 堀口星眠」「忍冬のだらだら咲きのはじまりぬ 星野麥丘人」。(吸葛 夕暮れに浮かれ 友を呼ぶ ケイスケ)