1月19日(土)晴れ
昼前に川越公園の林を歩いた。木が生えている部分の雪はすっかり消えているが日当たりのいい、斜面などに残雪がある。予期せぬことでちょっと?。病後の散歩だという方が入間川に鯉が泳いでいるのを教えてくれた。ただぼけっと眺めているだけの僕は7年間気づかなかったことだ。
大阪の市立桜宮高校の入試中止を求める橋下市長の言動に批判が強いようだ。市議会のみならず、僕の知る人権派の古い知人たちもこれに和している。
バスケット部やバレー部の「顧問」なる男たちの所業を読む限り、これは「体罰」などというものではない。「暴行」「処刑」などの言葉が浮かんでくる。大阪府警が今日に至るまで「暴行」「傷害」容疑で逮捕状を請求しないのが不思議なくらいだ。
「バレー部でも体罰 生徒が克明に記録」 ●http://news.tbs.co.jp/20130115/newseye/tbs_newseye5232214.html
この顧問の周りに蝟集する保護者や同業者、実態を知りながら黙認を続けてきた校長・府教委に重大な責任があることは言うまでもない。
このような学校にいかなる存在理由があるのか、設置責任者である市教委の見解を聞きたいものだ。
大阪の教員たちは「人権教育」の本場を自認していたのではないのか。このような顧問や学校のあり方はまさに「糾弾」されなければならない。どうなっているのか?人ひとりが死を強いられたというのにあまりにもノーテンキではないのか。
橋下市長の強力なリーダーシップの下に進められてきた大阪市教育基本条例制定などの動きに僕は反対だが、ことここに及んで市長が提案している「桜宮高校体育科の入試中止」は責任あるものの当然の行為ではないかと思う。事なかれ主義でごまかされるのはもうゴメンだと心あるものは思うだろう。
市長のtwitter での発言を読んでみた。
桜宮高校体育科の入試中止については賛否両論がある。ただ、これは子どもに責任を取らせたわけではない。桜宮高校体育科が生徒を受け入れる状態ではないということ。実態解明も済んでおらず対応策も何も決まっていない。こんな状況で生徒を受け入れることはできない。
顧問の暴力を誰も止めることができなかった。周囲の教員も、生徒も、保護者も。そして生徒が死に至った。この実態解明、原因究明せずしてなぜ新入生を受け入れることができるのか。体育科を目指して頑張ってきた受験生には申し訳ない。しかし、今、桜宮体育科は新入生を受け入れる状態ではない。
中学校の現場から特に中学校長から、「受験生のことを考えているのか!」と声が上がっているらしい。そのままそっくり返す。桜宮高校のこの現状を、どこまで中学校の現場は知って進路指導していたのか。桜宮高校に求める生徒や保護者の期待の在り方そのものも問題だった。
受け入れ態勢が整っていない学校に新入生を受け入れるわけにはいかない。在校生についてはそのまま継続。そして受験生には普通科枠の増員。これが混乱回避のギリギリのところ。生徒や受験生に責任を取らせたわけではない。