「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」
これは1973年に公募された全国交通安全運動の標語で、総理大臣賞を受けたものなんだそうです。どうりで、そこら中で見かけたわけです。僕なんかは純真無垢な5歳(・・・(笑)?)の時に目にしたことになりますから、すっかりこの標語を信じきっていたところがあります。
「日本は狭い国なんだ」って。
確かに地図で見れば、大きくはないですよね。なぜか赤い色をしていることが多いのは、せめて膨張色で少しでも大きく見せてあげよう・・・なんて国土地理院の親心か・・・、なはずはないか(笑)
でもとにかく、「日本は東洋のね、小さな国なんだよ」っていうイメージ、ひょっとして皆さんもお持ちじゃないですか?
では、世界地図をお持ちでしたら、巻末などに付いていたりする国土面積のランキングを見てみてくださいね。ネットでも見れますね。
算出方法などによって多少ばらつきはありますが、日本は、60位か61位のはずです。世界の国を229カ国と考えて(この数字もばらつきがあります。不思議に思われるかもしれませんが「公式に国と認められてない国」があったりするからです)、日本は、なんと上から4分の1くらいに位置してるんですね。半分よりも、余裕で上。
驚かれるかどうかわかりませんが、日本って、例えばドイツやイギリス、イタリアなんかよりも大きいんですよ。
あとね、有名なところでは、オランダ、スイス、ポルトガル、ベルギー、ギリシャ、デンマーク、などなど、これらの国からしたら、数倍~十倍も日本の方が大きいんですよー。どーですか、僕と同じく、「狭い日本~」の標語を信じきっていたそこ行く奥さんおじょーさん、だんなさん、少々びっくらしませんでしたか?ついでに、バナナいかがですか?←意味不明(笑)。
しかもね、日本は周りが全部海ですね。そこで、水の上に飛び出している「国土」に、さらに「排他的経済水域(沿岸から最大で200カイリ)」ってのまで計算に入れると、なんと、世界で6番目にまで跳ね上がるというのですから。実は相当に大きな国なんです。全然、狭くなんてないんですよ。
しかし、この「排他的経済水域」というのは、これから色々と決定していかなくちゃいけない部分が多いんです。って言うのも海での距離の単位であります1カイリはおよそ1.8kmでして、これが200カイリで、360kmになりますが、これを全部日本のものだよ、というのはチトまずいんです。なにせ、お隣の韓国や中国も同じように主張した場合、被って来る範囲がでてくるからです。竹島問題なんてのも、記憶に新しいですよね。そして国連海洋法条約で、この解決は「当事国同士、話し合いで決めてください」となっているんです。ただ、この話し合いが、難しい。
なんたって、海の中のものも、海底にあるものも、主権が認められた国の財産になるわけですから、話がややこしくなるわけです。漁業の問題はもちろん、当然、この広大な海の底には、石油や天然ガスなどのエネルギー、鉱物資源などが眠っている可能性が高いのです。世界的な石油などの資源の高騰で解るように、これから確実に天然エネルギーが不足してくるのですから、海底資源の開発は必要に迫られてくるものだと言われています。
まぁ、地球のものを、ましてや深い海の底のものまでも、「おれのだ」「いや、おれのだ」と取り合いをするという図は、到底美しいものではありません。でも、理想としての、地球に負担の無い範囲で、みんなので少しずつ仲良く分け合って・・・なのでしょうが(←社会主義とも言われる)、これには、あまりにも僕達は過剰に豊かな暮らしに慣れてしまっていているようです。便利だったものを変化させるのって、難しいんですよね。ただ、どうしたって限りあるものであることには変わりありませんから、せめて大切に使わせてもらっていく、という気持ちは忘れないようにしたいですね。
さて、明日から前のめりをして、札幌へ。そのまま名古屋、神戸、と一週間の旅になります。狭くなんてない日本(笑)の旅の、始まりです。いや、ほんと、日本は十分広いと思いますよ。そして美しい。一生のうち、いったいどれだけ見ておけるやら・・・食べておけるやら(笑)。
全国の会場へいらっしゃる皆さん、ホントお会いできるのを楽しみにしてます。お互い存分に、楽しみましょうね。そして、一緒に素敵な思い出を作りましょうウンバッ、ウンバッ!
D40は持って行きますが、旅中の更新は携帯カメラでの写真になるかもしれません。僕のパンダ携帯は動作の速さを優先したがゆえ、カメラ機能は二~三世代くらい前の機種のクオリティしかありません。暗いし、粗いし、切ないのです(笑)、・・・が、あしからず。いやー、実は僕自身が一番、もどかしいんですよ。旅用のノートパソコン買えばいんですけどねー、小さなB4位のでいいから。でもたぶん・・・落としたり、忘れたり・・・するでしょ?それが怖くて、まだ手が出せないんですよ(笑)。
というわけで、行ってまいります。今回、会場でお会いできない皆さんとは、引き続きここでお会いしましょう~。
ではー。