
今日は、チェルノブイリ事故から25年とのこと。
テレビなどでも取り上げられ、当時の作業員の方が、
「我々の経験した過ちを繰り返さないで欲しい。私たちの間違いを教訓として生かしてほしい」
と訴えています。
そして福島。
「故郷を離れたくない。」
「故郷に帰りたい。」
「故郷で死にたい。」
「それが夢だ」と。
被災された方々の声が、報道されてます。
しかし、チェルノブイリなどの放射能汚染事故があった場所のその後、そして現在を知るにつけ、そこで家族を作り、生きていくことがどういうリスクを伴うことか、故郷を思う気持ちがわかるだけに、暗澹たる気持ちになります。
一方、ニュース番組で見たのですが、原発から3kmの双葉町に住まわれていた女性の獣医さんが、故郷の様子が録画された映像で初めて見て、
「いままで、いつか線量が落ち着いたら町に帰れる、と思っていました。」
「でも、間違ってた。帰れない。(ここは)もう、幸せになれる場所ではない気がする。」
と、静かに、しかしキッパリと仰っていました。
また、飯舘村の壮年の方がインタビューに答えて、
「日本のどこでもいいから、また飯舘村を作って、そこで暮らしたい」
と、汚染されていない場所への、村ごとの移住を望まれていました。
また、武田先生のブログをご紹介させてください。
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なぜ、市長は「いやがる子供に強制的に、イヤなものを食べさせる」ことができるのですか? こんな簡単な事がなぜ判らないのですか?
いわき市の給食に福島産の牛乳と食材が使われると聞きました。
その理由としていわき市の市長さんは、
「福島産の牛乳や食材は危険だという風評を払拭するため」
と言われたようです。
http://takedanet.com/2011/04/post_3c12.html
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ところで、時々、日本社会には「悪魔の言葉」が出てくるが、
「自分だけ生きようとは思わない」
という驚くべき言葉がはやっているらしい。そしてマスクをしたりして放射線に対して防御している人に、
「あいつは自分だけ生きようとしている」
と非難すると言う.
今の状態が「放射線が強く、生きるのが難しい」と思うなら、防御したり、避難したりするべきで、自分で危ないと思っているのに、子供を道連れにするというのはどういうことだろうか?
なぜ、放射線が強い地域でも防御しないのか、少し理解できたような気がするが、自爆するなら自分だけがして欲しい。
「あいつは自分だけ」というところが、残酷で感心しない言葉である.
http://takedanet.com/2011/04/post_3a50.html
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なぜ、福島の方々は、こんなにも悲しいことに、いつまでも身をさらし続けなければならないのでしょうか。
理想と現実は違うにしても(一口に避難といっても、それは大変なことなのは判ります)、でも、現実があまりにも受け入れがたく、無情に感じられます。
以下の動画は、15年ほど前に放送された、キャスターの桜井よしこさんの報道番組での、フォト・ジャーナリストの広河隆一氏のチェルノブイリのレポートです(それぞれ8分ほどです)。
『チェルノブイリ特集 隠蔽工作 ねつ造されたカルテ 安全宣言の罠』
http://www.youtube.com/watch?v=gWrfcGlItxk
『チェルノブイリ特集 子供に何が起きたか』
http://www.youtube.com/watch?v=M7u1AyLfkyw
『チェルノブイリ特集 少女の体に放射能は』
http://www.youtube.com/watch?v=0rFYHpmta_0
5歳の子どもが、顔をしかめながら甲状腺ガンの手術を受け、1歳の子どもが白血病に苦しんでいます。若く美しい少女の髪の毛が、まだらに抜け落ちてしまっています。
そして、IAEAの代表として現地を訪れ、「安全である」と宣言したのは、広島の医学者、重松逸造氏で、人々は「広島の方なら公平なことを言ってくれる」と信頼したにもかかわらず、危険な場所には入らず、食べ物も全部持参での視察し、安全宣言を出したため、沢山の住民、子どもたちは、早急な避難をせず、結果、今も苦しんでいるのです。勿論、公的には、その因果関係は認められていません。
そして、以下のドキュメンタリーは、チェルノブイリとは別の事件で、核廃棄物を川に捨てたことによる水の汚染と、その近隣住民への影響を記録したものです。
『ドキュメンタリー 核の清算』(Youtube上での動画のタイトルは「放射能汚染と奇病」。それぞれ12分ほどです)
http://www.youtube.com/watch?v=fTO14WLBOSw&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=HrB9YjNGyvA
生まれながらにして酷い皮膚病をもつ子。片足が無く、手の指を持たず生まれた子。異様に頭の大きな子。そして、大人も、おじいさんも病気になっています。お年寄りだって、安心ではないのですよね。
病気に苦しむ村人は、視察にきた政府の役人に言います。
「引越しさせてくださいよ!」
「どこに引越したいのですか?」
「きれいな水のある場所!」
「え?どこに引っ越したいって?」
「どこでもいい、ここ以外なら!」
将来、日本でこんな会話が出ないことを祈るばかりですが・・・。
動画は後半、日本へ目を向けます。
このように、チェルノブイリなど、学ぶべき過去のことは沢山記録されています。
今、僕たち日本人も、今と、そして未来の被害を最小限に食い止めるために、歴史に学び、放射能に関する知識を持ち、恐れるべきものは"正しく”恐れるべきだと思います。そして、日本を、子どもたちの未来を、放射能汚染から守りましょう。
原発問題は一進一退(あまり良い方には進展はしないですけど)、ともあれ、依然、煙が上がっている今、「安全」のわけはないのですから。とにかく、何が起きているか、注視しましょう。きちんと、知りましょう。
福島の原発は、とりあえずの冷温停止までだけでも、これから10年はかかるかもしれない、ともいわれています。長い、長い戦いになります。
知識は身を助ける力となる、と信じています。
そして、福島の方々には、マスクはしていただきたいです。
・・・人の目も怖いものでしょうけれども、最終的に、放射能の方が、もっと怖いものだと思います。
最後に。
「Paul Fusco Cyernobyl Legacy(写真家ポールフスコ氏「チェルノブイリがのこしたもの」。ただし、ショッキングな写真を含みますので、閲覧は自己責任でお願いします。)
http://www.paulfuscophoto.com/#mi=2&pt=1π=10000&s=0&p=1&a=0&at=0
では。