ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




スーちゃんこと、田中好子さんの最後のメッセージ動画ではこちら)を聞き、涙が出ました。

最後の最後に、本当に心を痛める出来事に出会い、それでも、被災者の方々を思いやり、死を悟りながらも、天国での自分の夢を語り、最後に、こうしてさようならを伝えてくれた。

残してくれた、沢山の良き日本の時代の思い出、そして、田中さんが天国から見守る、僕たちの未来。

「もっともっと女優を続けたかった」

静かな語り口でしたが、志半ばで、自分の命がついえてしまうことを感じる辛さ、悔しさが、痛いほど伝わってきました。

自分の意思に反して、命を失わなければならないこと。

人の世の定めとはいえ、でもそれは、せめて納得できるものであってほしい。

福島で起きていることを、スーちゃんは、どう思われていたのでしょうか。

 

僕たち大人は、これから日本を背負っていってくれる子どもたちの為に、何を残してあげられるのでしょうか。一生懸命、本当に正しいと思うことをしているのでしょうか。

 

こんなニュースがありました。ソース元が削除されてしまっているので、全文載せます。

『福島で初の公園利用制限 1日1時間以内』

福島県内の5つの公園で、放射線量が国が定めた学校での屋外活動などを制限する目安を上回り、
福島県は、これらの公園の利用を1日1時間以内に制限しました。公園の利用が制限されるのは初めてです。

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、国は、学校の校庭などでの活動を制限する目安として、
放射線量を1時間当たり3.8マイクロシーベルトと定めています。福島県は、県内13か所の公園で
放射線量を測定した結果、5つの公園で放射線量がこの目安を僅かに上回るか、同じ値になったため、
これらの公園では1日の利用を1時間以内に制限しました。利用が制限されたのは、いずれも福島市の
▽新浜公園と▽信夫山子供の森公園、それに▽郡山市の酒蓋公園、▽二本松市の日渉公園、
▽本宮市の岩角農村公園です。

福島県は、公園の利用を制限するとともに、利用したあとは
手や顔を洗ってうがいをすることや、土や砂を口に入れないよう呼びかけています。この目安を基に
福島県内では、避難などの対象となっていない地域の小中学校などで、すでに屋外での活動が
制限されていますが、公園の利用が制限されるのは初めてです。


NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110425/k10015523691000.html

 

一時間しか遊んではいけない公園ってなんでしょう。

「土や砂を口に入れないよう」って、どんな公園でしょう。どうやって遊びましょうか。

水を飲んじゃいけない公園っていうのも、不気味極まりないです。

「一時間なら大丈夫だから行っといで!」と、そこで子ども遊ばせることなんて、できるのでしょうか。

例えば、公園で転んで擦りむいたときに、その傷に土や放射能に汚染された砂が入ることは考えられているのでしょうか。

 

といいますか、

公園で過ごすことが一時間以内ということは、公園の前の道路は?近所の空き地は?これは考えなくてよいのでしょうか。ピンポイントで公園だけが汚染されているわけではないですよね。その地域は、同じと考えるできではないのでしょうか。

そのあたりにある友達の家で窓を開けてても同じですよね。公園で一時間以上遊んではいけない町に、外に布団や洗濯物を干しても大丈夫なのでしょうか。

つまり、この報道から、公園だけでなく、すでにその町そのものが、一時間に3.8マイクロシーベルトのレベルで汚染されている、と考えるべき、いうことではないでしょうか。

これは、3.8マイクロシーベルト×24時間×365日でおよそ33ミリシーベルトになります。僕たち大人が浴びていい放射能の上限1ミリシーベルトの33倍です。

福島市や郡山市の公園の話ですよね。

・・・なんだか、あたまを捻るしかありませんが、これは、避難指定地域になっていない地域の公園です。どういうことなのでしょう。

「察してください」ということでしょうか。

「パニックになるので、公には言えないんです」ということでしょうか。

 

福島の避難所を訪れた東電の社長に「あなたの大切なお孫さんを福島の公園で遊ばせられますか?」と詰め寄った方がいらっしゃいましたね。官房長官にだって、総理大臣にだって、家族がいるでしょう。

自分のこととして考えたら、もっと違った対応があるのではないでしょうか。

 

テレビでは日々、報道は減っていますが、今も放射能は駄々漏れです。

『放射能の大気放出続く…1日154兆ベクレル』

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110423-00000667-yom-sci


ちょっと単位がよく分かりませんよね。もはや。

こちらは汚染水の話ですが、単位を考えるために載せます。


『流出放射能は4700兆ベクレル 年間許容量の2万倍、福島第1原発事故』

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110421-00000530-san-soci

これで計算してみましょう。


4700000000000000 ÷ 20000 = 235000000000

うう、0が沢山でよく分からなくなりますが、がんばりましょう。

つまり、年間許容量=235億ベクレルってことですね。(こんなに大丈夫なのか・・・)

 

で、えっと、さっきのだと・・・一日で154兆ベクレル・・・。

年間にすると

1540000000000000×365=56210000000000000

5京6210兆ベクレル・・・。

これは、年間許容量の・・・の

・・・の、えっと、


56210000000000000 ÷ 235000000000 = 239191.489

23万9191倍ちょっとですね。

 

あの高濃度&準高濃度(低濃度ではない)汚染水で、年間許容量の2万倍。

そして今、水蒸気などででているのが、一年間算にしますと、23万倍。

 

これ、避難して頂いたほうがよくないですかね。

政府命令で、ちゃんと避難先も用意して。

いえ、僕たち首都圏に住むものにとっても勿論、これはもはや日本全体の問題だと思うのですが、とにもかくにも、福島や被害が危険な数値となって出てきてしまっている地域の方たちには、本当に一日も早くなんらかの手だてを講じてもらわないと。どんどん、将来、病気になってしまうリスクを背負う子どもを含む人々が増えてしまいます。なんとかならないものでしょうか。

一時帰宅や、さらに将来的な帰宅の問題が毎日ニュースになっていますが、放射能で汚染されてしまった場所に入るのは、相当に危険なことだと思います。

勿論、地域の方々は悪いことなんてなにもしていない。帰る権利もあると思います。

でも、危険を一番良く知っている政府には、国民を守る義務もあると思うのです。

辛い話です。でも、命なくしては、なんにもなりません。

 

そして、本当に、一刻もはやく放射能の流出を止めてもらわないと。

前にも書きましたが、もう東電と政府だけでやる必要はないでしょう。世界中に、助けを求めるべきです。

企業や国のメンツなんて、命の前では紙切れ一枚ほどの重さもありません。

 

「公園で遊ぶのは一日5分までですよ」

 

日本がそんな国になんて、なってほしくありませんから。

 

しかも、防護服着て。

 

・・・なんて洒落にもなりませんよ。

 

ではー。



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