ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




すでにご存知かと思いますが、今日、福島第一原子力発電所事故の国際原子力事象評価尺度が、

レベル上は最高の(・・・というか最悪の)、レベル7になってしまいました

 

基準としては、

「放射性物質の重大な外部放出:ヨウ素131等価で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出」    

「原子炉や放射性物質障壁が壊滅、再建不能」

ということです。

残念なことですが、これで国際的評価としては、日本で、チェルノブイリの原発事故と同程度の事故が起こったことになってしまいました。

 

昨日の段階までは、レベル5と言われていましたね。

もっとも、アメリカのシンクタンクでは、事故直後の3月15日の段階で、すでに、「レベル7もありえる」という発表をしておりました。

(ちなみに、この時点では、国内ではレベル4と言っていました。)

国内と海外での事故の見方に相当の隔たりがあったということにもなりますね。

日本はとにかく「安全です」ですものね・・・。

本当に安全ならいいんですけど、後から、「実は・・・」が多くて、

(最初から政府発表を全て信用できない、と分かっていても)正直、ちょっと困りますよね

 

1兆の1万倍などという、とんでもない数字(慣れちゃいけない)の放射能が出てたことが発表されましたが、

「これは先月15~24日ころのレベルの話で、今は危機は脱していると見ている」と東電は発表したのですが、

それなら、何故今まで黙っていたのでしょうね。一番危ない時に「危ない!」って言ってくれなければ、何も対応のしようがないです。

クルマに轢かれてから「危ないよ」って言われてるようなものです。

先月の千葉の水道水の時もそうでしたね。一週間も経ってから、「実は大人も飲まないほうがいい水でした」なんて。

なんだか統一地方選挙が終わるのを待っての発表だったのかな、なんて声もありますが、なるほどなあ、と訝ってもしまいたくもなります。

 

また、「レベル7と言っても、放射性物質の放出量はチェルノブイリの10分の1です。」という一方で、放射性物質の放出量が「チェルノブイリを上回る可能性もある」とも。

チェルノブイリは一週間程度で収束しました。今回の事故は、一ヶ月を超えて、今なお、現在進行形です。

 

 

今、僕たちは、自分たちの置かれている環境や状況について、正しく認識できているのでしょうか。

それだけの情報を、全ての国民がちゃんと持てているでしょうか、と聞かれたら、

 

これは残念ながら、否、なんですよね。

今のやり方では、正直、難しいでしょうね。

パニック防止であることは承知ですが、それでも公式発表が、

あまりに「まず安全であると思う立場」からの話ばかりで、全てを進めすぎてるような気がするんですよね。

「なんか、安全側に片寄ってないかなぁ」と思ってしまう。

なので、どうしても、こうブログなんかでは「なんかおかしいんじゃない?」みたいな意見を書きたくなっちゃうんですよね

何か、隠されてるような気がして

 

 

最初にレベル7を検討している、と発表されたのは、昨日の深夜(12日未明)のことでした。

 

ここ最近、大切なことは、なぜか深夜に発表になりますね。朝のニュースチェックが怖いくらいですよ。

一日が終わり、あちらも色々と整理してからの会見となると、どうしても夜中になってしまうのかもしれませんが、

なんだか、まるで地球の反対側でやっているオリンピックを見ているようです

(そういう意味では、やはりネットが一番速いです。あとは、僕の場合は友人からのメールかな。色々な情報がもらえて、ありがたいです。)

しかし、誰だってなかなかテレビを見続けられるわけはありませんし、ネットを見ていられるわけでもありませんよね。

なのに、朝や昼のニュースでは、本当にびっくりするほど、最小限の扱いだったりするので、大切なことなのに、

下手すると丸一日でも、知らないままの方がいてしまったり。

 

前にも書きましたが、こういう時は、一日中、関連ニュースを放送してくれるテレビのチャンネルがあっていいと思います。

(多分、欧米などだったら、やってるんじゃないかな。)

知りたいことは沢山あります。

 

まず現地の様子。原発の映像は24時間、ワイプでもいいので生で。

そして、福島と周辺の放射能状況を中心として、全国の数値などを毎時発表。

それに、政府、東電、ふ安院の日々の公式発表と、その(ちゃんとした、わかりやすい)解説。

レベル7になったことを受けて、スリーマイルや東海村、そしてチェルノブイリなどの、過去の原発事故の詳細。

それぞれの事故の事故原因、経過、放射能の数値的な情報、収束方法、現在の状況。

そして、今回の事故と比較と、可能な収束手段の情報公開と、可能な限り確からしい今後の予想。

また、放射能に関する正しい知識。これも「大丈夫」とばかり言う人だけでなく、ちゃんと危険性を教えてくれる人が必要。

成人男性だけでなく、病人、子ども、妊婦などの生活弱者の、色々なケースを想定しての基準も考察、発表(子どもたちはその町の砂場で安心して遊べるのか、などまで。その根拠も踏まえて。)

また、チェルノブイリのドキュメンタリーなどの再放送もあってもいいと思います。

そして、これらを、可能な限り皆さんが見れるように、ある回数繰り返し、勿論新しい情報を加えながら流してくれるチャンネルがあるといいな、と思います。

もう、「不安を煽る」とかじゃなくてね、危機管理の為に必要な情報だと思いますよ、ほんと。

それに、「ちゃんと情報を与えてもらってる」というのは、安心感に繋がると思うのです。

 

これらは、ネットなどを使える人間なら、まだ、あれこれ自分で探すこともできますが、

ネットを使えない方や、子どもたちからおじいちゃん、おばあちゃんたちまで、国民、家族皆が知って、一緒に考えるためには、やはりテレビが有効なんじゃないかと思います。

難しいかもしれないですけけど・・・、それこそ、風評被害を防ぐ意味でも、情報がちゃんと公開されないと、と思うのです。

国家機能が集中している首都のすぐそばで、収束の見通しが立っていない現在進行形のレベル7の原発事故が起きてるなんて、国としての非常事態だと思うんですよね。

反面、今のところ、ほぼ安全と思われる九州や北陸でも、旅行客がぱったり、なんていうのは、情報不足によるところも大きいのではないでしょうか。

「日本が出す情報は、公平で、正しい。」という信用があれば、信じてもらえるでしょうに。これは、今後のことを考えても、本当に大事だと思います。

今のように、国民にすらちゃんと信用されてないのでは、海外の人に信用しろと言っても無理です。

 

 

でも、それでもとにかく、テレビは通常運転(100%とはいいませんが)。

で、相変わらず御用学者が、「安全です。全然大丈夫です」って繰り返してます。

なんだかね、ある意味、凄い国だなーと思います。

全て信じて、大船に乗った気分にでもなってればいいというのでしょうか

 

外から見たら、どう見えるんでしょうね。

 

こんな記事もあったそうですが、あながち、「ほんとだよね」とも思ってしまいます

仏TV「日本人はバラエティー番組見て笑い転げてる場合か?」

 

今日、道端で白人の奥さん風の人が二人、立ち話しているのを見かけましたが、

日本に居る外国人の方の為のインフォメーションは、僕たち以上に少ないんじゃないかな。

ただでさえ、レベル7に指定されたことで、今以上に、ますます観光客の誘致が難しくなってしまいそうなのに(これ本当に痛い)、

これじゃ、今日本に住んでいる外国人も不安になりますよね。

報道系の番組は、基本的に全部バイリンガル放送にすればいいのにね。

今時、テロップ見てれば、大体の内容はわかりますから、日本人にとっても、英語の勉強にもなって一石二鳥かも。

外国人の方には、友達に「大丈夫だから、日本に遊びにおいでよ!」って言ってもらいたいですし、安心してもいいところの方には安心して欲しいですよね。

(・・・さすがに、まだ今は無理か。でも将来的には。)

 

 

そして、地震、津波の被災者の方々の為の、専門の情報チャンネルも、あるべきですよ。

でも、テレビは無いし、携帯が繋がったのですら、やっと今月に入ってから、なんて方も多いそうですし、

地域によっては、まだ電気も通って無いので、今だ蝋燭で生活し、情報は何も無いという方も沢山いらっしゃるそうです。

一日も早い、生活、情報インフラの復旧が必要ですよね。

震災から一ヶ月以上経ってるのに、あまりに辛い環境に置かれてしまっている人が、本当に多すぎますよね。

 

 

そしてまたここへきて、地震が凄いですよね。

ほんと、勘弁して欲しいですね・・・。

 

今朝は、

緊急地震速報、ダブルで来ました。警報が鳴りっぱなしでしたよ。(写真撮ってる場合か)

 

桜の季節。

本当に今年は、凄いことになってしまっています。

でもね、なんとか、乗り切りましょう

地震よ、止まれー

 

ではー。



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