ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




今夜は、冨田先生が、テレビにご出演されますね。

とっても楽しみです。

録画機器がありませんでの(切実になってきたぞ……)、

テレビの前に正座して、拝見したいと思います。

音で描く賢治の宇宙
~冨田勲×初音ミク 異次元コラボ~

2013年2月3日(日) 夜10時(5.1chサラウンド)
【再放送】2013年2月10日(日)午前0時50分

先日、キーボードマガジンの新年会でご一緒させて頂きました、篠田元一さんも、大変重要なプレイヤーとしてご出演されると思います(冨田先生の右腕的存在です)。

篠田さんからも、この「イーハトーブ交響曲」について、また、それ以外にも冨田先生の逸話などを沢山伺いました。

 

番組に先だって言ってしまいますが、

本当に、

本当に、

 

冨田勲先生という方は

 

偉大です。

 

例えば……80歳を超えて、交響曲を作曲されたのは、歴史的にも、冨田先生が世界で初めてなのだそうです。

 

凄まじい方です。

 

例えば……

 

そのシンセサイザーの音作りは、他の誰にも真似の出来ない、緻密であり、かつ、「天才のひらめき」としか言いようのないものです。

しんせのツマミの、わずか一ミリの何十分の一の動きにも、信じられないほどのこだわりをもって、音作りをされるのだそうです。

このあたりの事は、シンセをいじる人間にとっては興味の尽きないところです。

何十時間でも、何日でも、伺いたいところです。

 

そして、

 

・・・ミステリアスな方です。

 

例えば……

 

その、シンセの音作りにしても、作曲にしても、

秘密は、誰も知らないのです。

一番のお弟子さんの松武秀樹先生にしても、篠田先生にしても、「わからないんだ。教えてくれないんだよ」とおっしゃっていました。

 

 

これについては、また、後程。

 

さて、手を洗って、 顔を洗って、テレビの前へ。

(まさか、テレビまで壊れたりしないだろうね、このタイミングで)。

 

---追記。---

 

素晴らしかったです。本当に素晴らしかったです。

何度も、涙が出てしまいました。

(無理してでも、観に行けばよかった…。)

 

なんだか、言葉にならないです。

冨田先生は、本当に凄いですね。

 

ただ、

 

「これが最後でしょうねえ」

 

なんて話す先生に、テレビ越しに、

 

「いや、それはないでしょう、先生!絶対無いでしょう!」

 

と突っ込みを入れたら、その直後、

 

「二週間後」というテロップと共に、

 

 

「不思議とまたやりたくなるんですよね」

 

と(笑)。

 

もう、テレビの前で、僕は、「ほらね!ほらね!」と、泣き笑いでしたよ(笑)。

 

 

 

・・・まだまだ、胸が一杯なのですが、

 

一つだけ、予告してしまったので。

 

「冨田先生」と「ミステリアス」のお話ですが、

 

これはね、本当に深い事なのですが、

 

1969年7月20日、人類が、アポロ11号で月に到達してから……

 

 

「あれ以来、月に関する名曲が生まれなくなってしまった」

 

のだそうです。

 

それまで、想像力を膨らませて「どうなんだろう、こんなだろうか、あんなだろうか」と考えを巡らし、妄想をしていたものが、

いざ現実のものになってしまった途端……、

その、無限の魅力を、魔力を、失ってしまった、ということです。

 

なので、先生は、

 

「何でも、分かってしまわない方が、いいこともるあるんですよ。」

 

こう、仰って、ご自分の音作りの秘密の、本当の部分は、誰にも伝えていないのだそうです。

 

 

ただ、……時おり、「ここの蕎麦がうまいんだ」と、立ち食いソバ(!)にお弟子さんを誘い、

 

「あのね」

 

と、ボソリと、

 

なんでもないことのような顔をして、平然と、

 

凄い真理を、一言だけ、語られることがあるそうです。

 

かっこいいですねえ。

 

 

 

 

一生の宝物の写真です。

僕の、冨田先生に関する、過去のブログはこちらよりリンクを辿って頂ければと思います。

 

トップの写真ですが、

番組中で先生が訪れていた宮沢賢治記念館では、たまたまですが僕の親戚が仕事をしていることもあり、そんなことも嬉しく拝見しました。

 

で…、今写真を見てて思ったのですが、

 

僕のコートのボタンは、ひょっとしたら一つ掛け違えているんじゃないか・・・

 

うーん、

 

ミステリアスですねえ(←レベルが低すぎて恥ずかしい)。

 

 

ではー。



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