ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




お陰様で、緑ちゃん、こと、「思いどおりに作曲ができる本」が発売されて、今日でちょうど三年が経ちました

一昨年には翻訳本を出して頂き、昨年には姉妹本となります「思いどおりに作詞ができる本」(←僕はこちらの本の作成には関与しておりませんが、誌面のフォーマットは同じなのですよね)まで出版されたり、

また、通常の緑ちゃんも現在6刷と、沢山の増刷をして頂きました。

実は、それまでは少しこまめなものだったのですが、6刷の増刷時には、「ここまでの販売実績の勢いだったら」という出版社の判断で、

それまでの増刷地よりも、なんと……倍以上の数の増刷をして頂いたのです。

そんなこともあって、そこから今まで、6刷で販売させて頂いている期間はずいぶん長いのですが、

それでも、まだアマゾンの「 一番ほしい物リストに追加されている商品」の音楽本ランキングでは7位と、とても長い事、気にして頂いている、というか、気にかけて頂いているようなのです。

 

こちらをお読みになって下さっている方の中には、三年前の今日、初めてのこの世に旅立った初版を手にしてくださっている方もおられると思います

各版、少しずつですが、訂正などを加えながらの増刷となっておりますので、全て微妙に、ちょっとずつ違う緑ちゃん、になっておりまして、

2版、3版、4版、5版、6版とそれぞれ思い入れがあります。

特に初版は、あの出版時の超大変だった(笑)、一連の“ドタバタ劇”の思い出がありましたので、格別に懐かしい思い出になっております。

 

で、この“ドタバタ劇”の詳しい中身は、「いつか書きますね」と言ったまま今日に至るわけですが……、まだ少しおいておきましょう(←ひっぱるなー(笑))。

でも、あの数日が無ければ……、この緑ちゃんが今の形で世に出ることはありませんでしたし、

逆に考えれば、非常に良かった、とも言えるのですよ。

その時はすんごく大変だったけど、それが、……よかった。

 

考えてみたら、

こういうことって、沢山ありますよね。

 

ともあれ、緑ちゃん、満三歳。

手に取って下さった皆様、応援して下さった皆様、本当に、本当に、どうもありがとうございます。

 

この「緑ちゃん」という一冊の本は、僕に、思ったよりも、沢山の喜びや幸せを運んできてくれたように思います。

あれや、これや、あれや、これや(はっきり言わんのか)。

 

 

「願わくば、今この本を手にしているあなたが、いつしか“音楽って、本当に面白いんだよ”と、また誰かに楽しそうに伝えてくれる日が来ますように……」

 

あとがきの、最後の最後に書いた、一文です。

「これが、最後の言葉なんだ。締めの一言なんだ。」ということで、

ピアノの前のイスの上で膝を抱えて、考えに考え、……心からの願いを込めて、書いた一文です。

 

緑ちゃん倶楽部という、まさに本書の存在があったからこそ生まれた、

かけがえのない存在がありますが、

もしかして、ここで、これが、現実のものとなっているかもしれない、という実感を感じさせて頂くことがあります。

「ここのことを話したら、『面白そうだね』と言ってましたよ」というお話しを伺ったりしますと、

つまり、その方は「音楽やってるんだけど、結構楽しいよ」とかってお話ししてくれたということですものね。

 

レッスンの中での、直接の喜びも勿論、沢山、沢山あります。

「なるほど!」とか、「じゃあ、こういう時は?」なんて、

納得して下さったり、音楽につていの新しい疑問や質問が生まれてくれたり。

そして、「弾けたー!」と、嬉しそうに言って頂いたりね。

中には、「なんと、……本当に私がピアノ、弾けましたよ!」なんて、 顔をほころばせて下さったりね。

 

そして、先ほどの方のように、「楽しいよ」って誰かに伝えてもらうことは、

「音楽の楽しさ」

が、一人でも多くの方に広がってくれるということ。興味をもってもらっていること。

これは、無上のものだよ、と心から感謝の気持ちで一杯なのです。

 

本当に、どうもありがとうございます

そして、これからも、どうぞよろしくお願い致します

 

と、せっかくなので、一つくらいは「へー」なお話を。

 

実は、緑ちゃん表紙は、最初は現在のようなものではありませんでした。

最初はね、編集者の意見で、当時、流行っていた「けいおん!」というアニメ(今も大人気ですけどね)からヒントをもらった感じで(パクリってほどでは、もちろんありませんが(笑))、

僕が、片手に本書を持って、女の子にピアノ(実際のイラスト上はキーボードでした)を教えている、というイラストだったんです。

 

でも、イラストレーターさんから上がってきたラフが、正直「ん?」という感じで(笑)、

三回ほど書き直してもらっているうちに、結局、(~中略~)、本書のレイアウトをしてくれていた、僕の大学の先輩だったIちゃんこと、石崎さんが書いてくれたのが、こちらの表紙だったのです。

ちょっとだまし絵のように、鍵盤に見立てた木と、喜び一杯に、空に向かって歌を歌っている女性のシルエット。

そして、目に鮮やかな、緑色。

「緑は、若葉の色。初心者の色だからさ。イメージに合うでしょう」

ということでした。

 

僕も出てこないし、女の子も、出てきません。

 

でも、結果的には、とても良かったです。

 

あの、アニメちっくなイラストの表紙だったら……なんとなくですが、

中身が一緒でも、今のようにはなっていなかったかも……。

 

そもそも、

 

緑ちゃん倶楽部

 

というネーミングも無かったことになりますね。

 

なんて名前になったんでしょうね(笑)。

いえ、もしかしたら、言ってみれば表紙一枚のことですが、

……結果、緑ちゃん倶楽部そのものの存在にも、関わってきていたことだったかもしれませんね

 

あの最初の表紙のイラストも手元にはあります。

今後、……〇周年くらいの時には、お見せしましょうかね…(勿論、イラストレーターさんの許可は得てね。ちなみに、本当に偶然のたまたまの話ですが、このイラストレーター氏も、聞けば大学の後輩だった……という。)

 

そして、僕の写真。

ブログのプロフィールにも使っております、この写真なのですが、

これは、僕が初めて、僕の師匠であります、厚見玲衣さんと同じステージに立って、一緒に演奏した日に撮ってもらったものなのです。

憧れ続けて、武道館とかにコンサートを観に行っていた、部屋に貼っていたポスターの中の人と、同じステージで、一台のピアノを一緒に弾いた日のものなんです。

だから、僕にとって、一つの夢が叶った時の、大切な一枚なんです。

ちょっとピンぼけではありますが(笑)。

 

あと、厚見さんのHPの写真ですが、これは、僕が撮らせてもらったものなんですよー。

使って頂いて、嬉しいなー

 

ではー。



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