ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




今日は、キーボードマガジンの取材で、対談、

お相手は、そう、安全地帯、六土開正さんだったのでしたー

 

なんと、場所は、いつもは緑ちゃん倶楽部のレッスンをおこなっています、スペース緑にて

キーマガさんから

「どこか、ゆっくり、お話を伺える頂ける場所はありますか?」

「んー、ファミレスとかでも?」(食べる気まんまん(笑))

「そうですねえ、ちょっと写真なども撮らせて頂きたいので、静かで、個室のような場所があれば嬉しいのですが」

それなら、ねえ

「じゃあファミレスではなくて」と、こちらにさせて頂きました

六土さんは、緑ちゃん倶楽部の第一回の課外授業の際に、お越しになって下さっていますしね。

 

おりしも、雪

今年は、よく降りますねえ。

寒い寒いー。

 

でも、そんなことを言っている場合ではありません。

今回の対談のテーマは「クラシック・ハードロックについて(タイトルは仮)」。

勿論、キーボードマガジンですから、キーボード主体にはなりますが、「そのあたりは、あまりとらわれずに、自由にお話下さい」ということでした。

ともあれ、大好きな、大好きな、大好きな(←理由は沢山ありますねー。今日の対談でもお話ししました)、昔の、ハードロック。

昔の、といっても、要するに、ハードロックが生まれたころの、ハードロック。

1960年代の終わり頃~1970年代にかけての黄金期、そして成熟~発展期。

その頃の音楽がたくさん詰まった、“六土コレクション”(僕が六土さんから頂いたCD)、それに僕の本やら、やはりCDなどもをかき集め、いざスタジオへ。

 

今日の目玉の一つは、なんといっても、この“六土コレクション”。

六土さんには「でもこれは僕のコレクションというわけではなくて、ケンちゃんにあげたCDだからね(笑)」とのこと。実際の「真・六土コレクション」は、

なんと・・・「ずっと前に3000枚までは数えたけど」とのこと

 

僕が頂いたCDは、それでも、もうおよそ百数十枚ほどになるでしょうか。

今日も「はい、これ。また溜まったから、あげる」と、30枚近くのCDを下さいました(これは、大切にして、後世に伝承していかなくてはですな)。

 

そしてこれは、真・六土コレクションの枚数が減っているわけではなくてですね、

「ボックスセットが出たから」「紙ジャケット仕様がでたから」「リマスターが出たから」・・・などの理由で、

六土さんは、コレクションの中のCDを、常時、最新のものに買い直していらっしゃるのですよ

 

そのアーティストの大ファンだったりして、「これは、もう、持ってるけど!・・・どうしてもまた欲しい!どうしても聴きたい!」

と思うものを買い直すことは、誰にも、あるかもしれません。

僕も、「キースのケルン・コンサートがSHM-CD化で音が良くなった」ということで、もう一枚買ったりはしました。

あと、昔、アナログで持っていたもの(今は手元にレコードプレーヤーが無い・・・)や、レンタルレコードからカセットにダビングしていたものなどを買い直すことはあります。

 

・・・が、これだけの枚数(百数十枚)ものCDを、何度も買い直すというのは、これはね、愛ですよ。

それらのロックの、ひいては、音楽そのものへの愛に他なりませんよね。

六土さんは、本当に凄いです。

いつもいつも、CDと、音楽の本を買いまくっておられます。

いつでも、CDショップの袋を持っておられます。

 

六土さんがよく仰るお言葉で(今日も仰っておられましたが)、とても大切なことだと思うことがあります。

「だって、CD買わないと、CD作れなくなっちゃうんだから」

 

はい。その通りなんですよね。

 

実際に、LPやEPという、“レコード”は、もう事実上、無くなりました。

誰も買わなくなったからですね。

「LPが擦り切れたから、買い直そう」なんて話も、昔はいくらでもあったのですが、

CDが開発されて、なくなりましたね。

 

そして、今度は・・・

パッケージとしてのCDというメディア。

この将来も、コンピューター、インターネットの発達で、さて、どうなることやら・・・であるのも事実。

そしてそれは・・・ミュージシャンの作品作り、という創作行為の首を、どんどん絞めていることになっています。

CD製作は、今はたった一台のパソコンだけでもできるわけです。

 

でも、“本物の音”を録音するには、プロ仕様のスタジオや、プロ仕様の楽器、(それなりに値段の張った)機材などが必要です。

これは、仕方のない事なんですよね。

 

この問題は、色々と根深い部分もあります。

ちょちょちょい、とブログで書いて、はいおしまい、にできる話ではありません。

是非も、賛否も、考え方ひとつで、いろんな立場から、さまざまな意見がありますし、連鎖の奥は深いのです。

これから何年もの間、きっと僕たちミュージシャンや音楽業界で働く人たちは、この問題とずっと向き合っていくことになるでしょう。

 

レコード会社は統廃合が盛んですし、アーティストと長い契約をすることも稀になってきてしまいました。

時間と費用をかけて、新しいバンド、ミュージシャンを“育てる”という発想は、今や、遠い昔のお話。“すぐ売れるもの”を見つけてくる方がメイン。

先月末には、日本発のギターメーカーであり、有名なエフェクターブランド「グヤトーン」が倒産しました。

若者のギター離れ、海外メーカーの進出などが遠因とされていますが、・・・ギターはロックの象徴。寂しいですね。

 

なぜ、若者は、ロックを聴くのか。

そしてなぜ、僕たちは、ハードロックを聴いたのか。

 

今日は、六土さんと、こんな話にもなりました。

その答えは、3月9日発売の、キーボードマガジン 4月号誌上にて、よろしかったらご覧になって下さい。

 

ちなみに、僕と六土さんの対談記事は、当初2ページの予定だったそうですが、急遽、4ページに変更になったそうです。

嬉しいですね。

もっとも、僕たちは、まだまだ、話足りてはいないのですが(笑)。

 

写真は、1969年発売の「IT'S A BEAUTIFUL DAY」と言うサイケデリック・ロック・バンドの、同タイトルのアルバムです。

素敵なジャケットですね。これこそ、LPで、飾っておきたいです。

 

なんと、この中のある曲をディープパープルがモチーフにして、あの名曲を生み出しているのですが・・・、

“六土コレクション”がなかったら、僕は出会えなかったかもしれないアルバムです。

六土さん、本当にどうもありがとうございます。

いつか、南の島に行くことがあったら、これ、持っていきます

 

聴きたい音楽、まだまだ知らない音楽が、沢山あります。

トシを重ねても、心を、耳を、閉じることなく、

それなりに忙しい毎日だからこそ、

沢山の素晴らしい音楽たちと出会い、ずっとずっと、一緒に生きて行きたいですね

 

そして若者は、ロックを聴くべきですよ、やっぱり

ある意味・・・その為の、ロックなのですから。

 

僕も聴きます(←そこは若者でいましょう。これからもずっとね)。

 

ではー。



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