いよいよ、咲いてまいりましたよ。
今年の桜の開花予想によりますと、東京地方の満開は3月31日だそうです。
桜の花が開くことに、毎年、胸が躍ります。
毎年、年齢をつみ重ねるわけですし、これまで、似たようなことはあったとしても、一度として同じ春は無かったわけですが、
同じように、同じ場所に、同じ時期に、律儀に咲いてくれる桜に、
「そうかあ、一年経ったんだなあ」
と、しみじみと教えてもらうように思います。
人間が歳を取る速度というのは、ただ自分が人間だからなのかもしれませんが、
・・・実に絶妙な速度だな、と思います。
他の動物を見ますと、多くは、もう2年もしたら、大人と同じ大きさになっているようなものが、むしろ多いように思います。
人間は、ゆっくり成長して、15年~20年くらいかけて、ようやく大きさが整い、それから、ずいぶん長い間、色々なことを考え、実行する時間があります。
身近な動物である、例えばイヌ氏やネコ氏たちの成長や寿命を考えても、僕たちは相当にゆっくり育ち、長生きするのですね。
でもその反面、「だいたい10回ね」と、少し先にゴールが見えるように設定されて、
「はい、あと半分くらい!」
「・・・もう、あと、多くても桜が見れるのは、2、3回!」
などと急かされる感じは、なかなか僕たちは感じることなく、生きているように思います。
ずっと続くわけじゃないことは頭ではわかってるけど、といって、終わりをあまり実感として感じることはない、という、
「見せかけの永遠性」
とでもいったものを感じることができる、絶妙な長さなんだと思います。
一年で、「うわ、今年は、すごくトシをとった!」と、びっくりするほど年齢を実感するスピードでもないですしね。
相も変わらず、同じような失敗もする、でも、少しだけ、成長もする。
実に、絶妙な、この時間。
ベニクラゲ、という生き物をご存じでしょうか。
よく「不老不死」と言われる生き物です。
(不老不死の生き物は、鳥じゃなかったんですねえ。)
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ベニクラゲ
全く老化(=成長)しないわけでもないし、
すりつぶしても全然死なないとか、火で焼いても死なないとかいうわけではないので、
「不老不死」と表現することは誤りですが、、
正確には、“老化・寿命で死ぬことはない生物”。
一定の大きさにまで成長(=老化)し、繁殖を終えると、いきなり若返り初め、
幼体にまで戻ったところで、再び成長を始める。
そのため、捕食者に捕食されるか事故で死なない限りは、全くの不死という不思議な生き物。
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老化し、繁殖を終えると、いきなり若返りをはじめて、子どもまで戻ると、また成長を始める。
もし、僕たち人間がこんなだったら。
えーっと、あと10ちょっとしたら、20代になるのか。
そのあとは、10代がまってるわけね。
・・・えー、ということは、またピアノ、最初から練習するのかな。
うわー、最初からは、・・・ねえ(笑)。
さて、今年も、桜が、楽しみです。
ではー。