言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

空想商店街 「復活弁当」(4)

2012-04-23 11:06:18 | 空想商店街
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


  満天通り商店街は、わたしの頭の中にある空想商店街である。
  今日も今日とて、ある商店の1日が始まっている………。
  もちろんどこの商店街とも似通ったような、
  今やどこにでもある地方のシャッター通りである。
  このシャッター通り商店街が、わたしの頭の中でどのように変わっていくのか、
  わたしにも皆目見当がつかない。
  さてさてどんなことになるやら。
  もしかしたら、商店街がなくなってしまうかもしれない。
  そんなことが起こらないように頑張っていかなくては。
  それでは今日もどうぞ。



空想商店街 「復活弁当」(4)

「ほらお年寄りの話しね。役所から言われてるの。毎日お弁当を頼まれていない人も、一応見回ってくれないかって。そういったボランティアもやってるのよ。みんな仲間だからね」

「なるほどね」

「あ、ところでさ、あんた名前と住所、それに電話番号、いいかな書いてもらって。一応ね、ほら顧客リストって言うの? あれ作らなくちゃならないのよ。ほらそうすると毎日作る数がつかめるし、ロスも少なくなるのよ。それに、なんかさあイベントするときなんか、お知らせしたりしたいから」

そういって喜久代さんは用紙とペンをサラリーマンに渡した。

サラリーマンが各項目に書き込んでいく。

「ふ~ん、林颯太さんねえ、いい名前ねえ。え、けっこうここから遠いじゃないの? なんでここまで来てくれたの、わざわざ?」

「実は、ですねえ。喋っちゃっていいのかなあ………」

「え、なんなの?」

「あのう、ですねえ。ぼく、実は本田さんに頼まれたんです。この商店街に新しくこういうお弁当屋さんができたから、ちょっと様子を見に行ってくれって。まあ言ってみれば偵察、というか、そういうことなんです」

「なあんだ、本田さんも嫌みな人ねえ。自分で確かめにくればいいじゃないの、ねえ」と喜久代さんは奥の厨房の方に向き直り、みんなの同意を求めた。

何だか形勢が悪い方向に向きかけたので、サラリーマン林颯太は、慌てた。

どうしよう、言っちゃった。

本田さんにも怒られる。

「じゃああんた、名前なんて言うの?って、さっき書いてもらったよね? ええと、あ、林君、だ。林君、本田さんに言っときなさい。美人ばっかりのお弁当屋さんで、ぼくもいっぺんにファンにになっちゃいました、って。いい?」

「あ、はい。きっとそうします!」

林颯太は喜久代さんに最敬礼した。

「きっとよ! じゃないとあんたただじゃおかないからね! 私らこけにしたら、そりゃ恐いわよ~、ねえ?」

喜久代さんは奥に向かって相づちを求めた。もちろん全員がわざと睨みながら、頷いた。

「分かりました!」

林颯太は、そそくさとお弁当を手にして、走っていった。

その後ろから喜久代さんたちの大きな笑い声が追いかけていった。




                               つづく



<5>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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アルバイトだって、会社の代表

2012-04-23 09:54:03 | 接客
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

朝から、というよりも昨日の午後から雨が続いています。
気温も低く、冷たさが勝っています。
昨夜は久しぶりに、石油ストーブなんか点けてしまいました。


さて、昨日は雨の中、食料品の買い出しで大きなスーパーに行ってきました。
ワンフロアに食料品と日用雑貨、そして衣料品や靴まで揃った、まあGMSの小型版というような感じです。

義母が今寝たきりで、わたしの奥さんの姉の家で介護を受けています。
その母親にパジャマを、母の日に贈りたいという奥さんの意向もあって、そのスーパーでもいいものがあればということで、食料品をカートに積み込んだまま衣料品のフロアに行きました。

そしてけっこう様になるいいものを見つけたので、一緒にレジで精算をしてもらったのですが、そのレジ係というのが高校生ぐらいの男子で、一品一品POSに手でバーコードを読ませていくスピードが遅くてイライラしたのですが、こちらが食品の傍に洗濯洗剤も入れてあったのですが、それを無造作に食品の上に置いたのにはビックリしました。

さらにそのパジャマも、さすがにそのまま食品の上にはおかずに、別に衣料品用のビニール袋に入れたのですが、そのたたみ方が無造作で、自分が起きがけのパジャマを丸めるような感じで、袋に入れたのです。

なんだこいつは! と思いましたが、悪いのは彼じゃなくて、それを教える人が悪いわけですね。
(まあその人の資質にも問題はあると思いますが、それを正すのも会社側の人間の役割ですね)

きちんとレジ係ならレジ係用の教育をしてから、お客様の前に出すべきなんですが、おざなりにレクチャーしてすぐにレジを担当させているような感じを受けました。

教育システムがなっていないわけです。
たかがアルバイトだからという店側の考え方がそのまま出た対応ですね。
たかがアルバイトだといっても、対するお客様には関係ないことです。

お客様にとっては、たまたま相手になったその人が、店の代表になるわけです。

店側の、まだ新人だからという甘えがありますが、お客様の前に一人で出すということは、他の全ての従業員と同じサービスをしなければならないはずです。
その人だけサービスがおざなりというのでは、お客様のことを全然考えていないというのと同じことです。
結局お客様のことをしっかりと考えていない店側、そして会社側の論理が優先された、なっていない対応ということですね。

この会社、最近では実態の伴っていないような、かっこいいテレビCMまで放送し始めていますが、もっと他にまずやるべきとこがたくさんあるんじゃないですか?
そうでないと、いつまでも安さだけが売り物の二流の流通業でしかないということですね。
がんばってくださいよ。


さあ今日もがんばろう!

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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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