こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「泣きっ面に蜂の焼肉店物語」(その6)
店内は全体的に、よくいえばやはり老舗のたたずまいというか、風格がある。
しかし逆の面から見れば、古めかしい感じだ。
レザーの椅子席で、煙を吸い込む煙突が各テーブルの上部にあり、それが店の広さを邪魔しているという感じを受ける。
昭和を感じさせるたたずまいと言えばそうだが、古くささも否めない。
ここに若い世代を呼び込むのは難しい気がする。
やはり顧客は一定の歳をとった、昔からのお客様が多いというのは、そういったところにも原因があるように思えてならない。
「全部の席が4人掛け以上で、2人用の席がないというところがちょっと、設計上ではマイナスじゃないかなあという気がします」
「いえ、うちに見えるお客様は一人連れという方は滅多にいないんです」
「そりゃそうでしょ。このテーブル配置を見たら、二回目は一人ではなかなか来ようとは思わないですよね。お店がお客様を限定しているわけですよ。梶本さんが他のお客様にも来ていただきたいと考えていても、店の雰囲気がそれを拒否しているということです」
「なるほど」
「この椅子やテーブル、分割することはできます?」
「はいできます」
「じゃあすぐにでもあえて、2人用となるテーブル席を3席から4席ぐらい作ってください。もしお二人で見えてもすいていたらゆったりと4人用に坐っていただくんですが、2人用があるということを見せておけば、次に来店された時にもし混んでいても、すんなりとそこに坐っていただけるはずです。ましてそれを見せておくことで、ランチどきにも気兼ねなくお一人で来られる方も出てくると思いますが」
「そうですね」
「お客様に気兼ねさせるような店は客商売としては失格ですよね」
「その通りですね。こちらとしてはたとえお一人で来られても4人用に坐っていただければいい、と思っていたのですが、やはりお客様としてはちょっと肩身が狭くなりますよね、混んでいるときなんか」
「そうなんですよ。特に自分のような気が小さい客は」
「え?」
「いやそれは冗談、でもないですけどね」
ここで初めて梶本は少し笑顔になった。
つまらない冗談でも笑顔を引き出せれば、いい。
「まあ先の話ですけど、もしお店を改装するというようなことにでもなったときに、客席の配置をどうすればいいかと考えるときは、まず自分がお客様になって考えてみてください。自分がこの店に入ってきたときからをシミュレーションしてみるんです。それでどんな配置になっていれば、気兼ねなく奥まで入っていけるかというような。また案内されるとしたらどのように案内されたら自分はいいだろうか、とかね」
「はい、わかりました。今のところは改装の予定はありませんが、そのときには今本田さんがおっしゃられたように考えてみます」
「お願いします。とにかくすべては、お客様に気分よく食べていただくことがいちばん大切なことですから」
「その通りです」
<7>へつづく
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.com
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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店内は全体的に、よくいえばやはり老舗のたたずまいというか、風格がある。
しかし逆の面から見れば、古めかしい感じだ。
レザーの椅子席で、煙を吸い込む煙突が各テーブルの上部にあり、それが店の広さを邪魔しているという感じを受ける。
昭和を感じさせるたたずまいと言えばそうだが、古くささも否めない。
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やはり顧客は一定の歳をとった、昔からのお客様が多いというのは、そういったところにも原因があるように思えてならない。
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「そりゃそうでしょ。このテーブル配置を見たら、二回目は一人ではなかなか来ようとは思わないですよね。お店がお客様を限定しているわけですよ。梶本さんが他のお客様にも来ていただきたいと考えていても、店の雰囲気がそれを拒否しているということです」
「なるほど」
「この椅子やテーブル、分割することはできます?」
「はいできます」
「じゃあすぐにでもあえて、2人用となるテーブル席を3席から4席ぐらい作ってください。もしお二人で見えてもすいていたらゆったりと4人用に坐っていただくんですが、2人用があるということを見せておけば、次に来店された時にもし混んでいても、すんなりとそこに坐っていただけるはずです。ましてそれを見せておくことで、ランチどきにも気兼ねなくお一人で来られる方も出てくると思いますが」
「そうですね」
「お客様に気兼ねさせるような店は客商売としては失格ですよね」
「その通りですね。こちらとしてはたとえお一人で来られても4人用に坐っていただければいい、と思っていたのですが、やはりお客様としてはちょっと肩身が狭くなりますよね、混んでいるときなんか」
「そうなんですよ。特に自分のような気が小さい客は」
「え?」
「いやそれは冗談、でもないですけどね」
ここで初めて梶本は少し笑顔になった。
つまらない冗談でも笑顔を引き出せれば、いい。
「まあ先の話ですけど、もしお店を改装するというようなことにでもなったときに、客席の配置をどうすればいいかと考えるときは、まず自分がお客様になって考えてみてください。自分がこの店に入ってきたときからをシミュレーションしてみるんです。それでどんな配置になっていれば、気兼ねなく奥まで入っていけるかというような。また案内されるとしたらどのように案内されたら自分はいいだろうか、とかね」
「はい、わかりました。今のところは改装の予定はありませんが、そのときには今本田さんがおっしゃられたように考えてみます」
「お願いします。とにかくすべては、お客様に気分よく食べていただくことがいちばん大切なことですから」
「その通りです」
<7>へつづく
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
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