言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「時代においていかれたテーラーの復活」(その1)

2012-04-18 10:40:04 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「時代においていかれたテーラーの復活」(その1)


今回の主役は、世に言うところの高齢者だ。

しかし仕事に対する意欲はまだまだ衰えてはいない。

身体が動く限りは仕事を続けていきたいと笑顔で語る、そんな人が主人公である。



大岡義男72歳。

現在も紳士服仕立て専門店としてやっている。

親の代から数えれば、この仕事は60年以上にもなる。

自分だけでも40年近いキャリアになる。

しかし、ここに来て閉店せざるを得ない状況に陥っている。

下請け業者を含めると、この市の約3分の一のシェアを占めている有名自動車の本拠地であり、盛事には、その関係会社の部課長クラスからの仕立て服の注文で、眠る間のないほどの忙しい日々も、過去の物語としてあった。

しかし近年紳士服の量販店が日本中を席巻している。

この市でも例外ではなく、テーラー大岡に発注されていたスーツの大半が、その量販店の扱いにと変わっていった。

それは時の流れとして逆らえないものであった。

しかしテーラー大岡は比較的各企業の重役クラスが得意先に多かったために、量販店が郊外にどんどん進出し、そのシェを奪っていっても、なかなか最初は売り上げも落ちなかった。

しかしそのために対応が遅れたという見方もできる。

気がついたときには得意客であった重役クラスが相次いで退職し、新しくスーツを仕立てる必要もなくなってきた。

そこに来ての構造不況がさらに追い討ちをかけ、今や青息吐息であった。

妻とも話し合い、店を閉めようかというところまで行った。

そんなときに、商工会議所の紹介で、販促関係の経営コンサルタントをしている本田という、となりの市で主にコンサル活動をしている人と出会った。

本人曰く、年はとっているが、まだまだ駆け出しのコンサルで、皆さんに迷惑をかけているところもあると、正直に話してくれたところも気に入った。

大岡が思い描いていたのは、経営コンサルタントという職業の人は、ちょっと鼻持ちならない偉そうぶる人で、あまり近づきにはなりたくない人種だという印象を持っていた。

しかし何気なく話をしているうちに、本田という人物は偉そうぶるところがひとつもなく、大岡の現状を真摯に聞いてくれている印象があった。

そこで大岡は賭けてみることにした。

そして、なけなしの予算をはたいてコンサルをお願いすることにしたのだ。

料金は通常本田がやっているコンサル料金の三分の一以下だった。

本田も、大岡の窮状を聞き持ち出し覚悟のコンサルを引き受けることにした。

それは本田もそのまま持ち出しするのではなく、自身の実験として、そのテーラー大岡を立て直すことができたなら、また一つ自分の自信につながると考えたからだ。

そうなるとその三分の一以下の予算であっても、苦にならないと考えたからだ。

しかし、時間だけは本田の空いているときで良いということにしてもらった。





                                つづく


<2>へつづく。

(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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PB? or not PB?

2012-04-18 10:08:48 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日はさすがに外に出ると暖かく、車に乗るとエアコンの吹き出し口から冷気が吹き出してきました。
午後から雨が降るという予報でしたが、ここ前橋ではいっとき黒い夕立を思わせる雲が空を覆いましたが、結局降りませんでした。夕方には西から晴れてきました。
でも少し離れた宇都宮などでは激しい雨になり、雹まで降ったそうです。
あの黒い雲はそちらに影響したようですね。
今日も晴れて暖かいようです。


さて、最近の大手から中堅クラスのスーパーで顕著なのがPB商品の充実ではないでしょうか。
昨日もあるスーパーをのぞいていたら、系列が扱っているPB商品が別陳列でたくさんディスプレイされていました。
さらに先週でしたか、違う大手スーパーのチラシでは、いつもの特売品ではなく、自社のPBのみで構成されたカタログ的なものになっていたこともありました。

PB商品は、レトルトや冷凍食品で特に顕著です。
その他にも菓子類も相当充実させてきています。

以前ではそれらのPB食品など全然見向きもしなかった私の奥さんなんかも、セブン&アイのレトルト食品を、CMにつられて、期限間近で値下げシールが八れているものを2、3点購入してから、そのあきれるほどのおいしさに、にわかにファンになってしまいました。
今まで例え値下げシールが貼られていても見向きもしなかったのに、CM効果ってすごいなあと思います。(まああのCMそのものが良かったせいもありますね)

販売しているのはイオンであったり、セブン&アイであったりするのですが、裏側の製造しているメーカー名を見ると、有名なそれこそ有名な大手であり、その会社自体でも自社のナショナルブランド商品を製造販売しているところも多く、品質的にも信頼できるからという気がするんでしょうね。
安くて、うまくて、製造が有名大手ということであったら、手が伸びます。
主婦であればなおさらのことです。

そうなると、大手はそういったPBの製造を委託されながら、さらに自社ブランド製品を良くしようと努力し、商品に磨きがかかるといういいベクトルが形成され、より消費者にはいい商品が届けられるという良いスパイラルが進行していきます。

そこで考えなければならないのが、ナショナルブランドではない商品を製造販売している中小企業ですね。
自分たちはいったいどの方向を目指せばいいのか。PB製造の作り手として下請けに甘んじていくのか。
大手流通のPBを製造しているメーカーにはとんでもないコストダウンの要求がある、ということは実際にも聞いたことがあります。
ほとんど利益らしい利益がなく、ただ単に製造原価が稼げるだけという苦しい経営を強いられているという話でした。

ですから利益を出さなければならないとなると、やはりオリジナル商品で勝負しなければなりません。
自分たちでしか出せないものを必死になって研究開発しなければなりません。

しかし、もうひとつの道があります。
それは自分たちの地域でのみ使われているようなもの、食べられているもの、もしくは独特の使い方、食べ方をされているもの、そういったものに特化して、その中で質を極め、味を極めていくというもの。

これからの小さな企業が生き残る手としては、充分に考えられることであります。
もしくはスキマ商品。

いったい何を言いたいのかというと、私はやはり小さなメーカーは自社のオリジナルに徹するべきだということです。
それでこそ生き残れる余地があります。

辛い選択で、開発力も持たなければなりませんが、それはどんな世界でも生き残るためには必須のことであり、それを通らない限り、明日に光は見えてこないでしょう。
逆にポジティブに考えると、そうすれば生き残れるんだということ、ですね。


昨日の「ガイアの夜明け」を見ていたら、いいヒントがありました。

世界の大半を占めている貧困層向けに、ひとつに機能を絞ってコストを落とした商品が受け入れられるという趣旨のものです。
今の日本での商品づくりはまさにその反対で、高機能高性能ばかりを追求していますが、逆に機能をひとつに絞ったシンプルな商品が受け入れられる可能性も、これからの日本でもありそうな気がします。

あなたの会社はどの方向を目指していますか?


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団塊は一大消費マーケットである

2012-04-17 09:51:56 | アイデア・事例
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

朝から薄曇りです。
午後には雨が降ってくるということ。
昨日もけっこう冷たかったのですが、今日も空気もひんやりとして冷たく、キーボードを売っているてはまだ暖かさを欲しています。

外は曇り空なので、5日ほど前の太田市役所12階のレストランから撮影した赤城山方面の写真を載せておきましょう。






さて、今日は昨日の本の続きです。
 ↓
僕がテレビ屋サトーです -名物ディレクター奮戦記- 『ビートルズ』から『はじめてのおつかい』まで

今朝は上記の中で、アメリカ海軍の空母エンタープライズを撮ったときの章を読みました。

空母エンタープライズというと、戦中世代はーーーもう少なくなりましたがーーー“パールハーバー”のときに、真珠湾にいなくて撃沈し損なった空母であり、団塊世代では憎っくき“佐世保エンプラ闘争”でのその名前です。

今はアメリカ第7艦隊の主要航空母艦(すみません、調べていないので中途半端な知識です。間違っていたらごめん)として、横須賀などに寄港して、たまには一般公開までしている親しい名前の航空母艦でもあります。

その内部を初めて日本に紹介したときの撮影時の話です。
この章も面白く、トイレに座り込みながら一挙に読んでしまいましたが、その中で印象に残ったのが次のオーソン・ウエルズの言葉です。

『スイスは平和な500年の中で生み出したのは鳩時計だけだ』

しかし戦争という国家間の競争では、良きにつけ悪しきにつけですが、最新鋭の兵器の傍らその技術からたくさんの暮らしに役立つものを生み出してきています。
レーダーから生まれた電子レンジは有名な話ですが、私たちが今何気なくどんどん消耗しているティシュペーパーも最初は戦争から生まれてきています。
その他にも数え上げたらきりがないほどですが、やはりそこには「必要は発明の母」という諺が生きてきています。

必要だからこそ生み出されてきた兵器、そして戦略、戦術も結局その言葉の中に戦いという漢字があるように、人はやはりそれを平和的に利用したらどうなるだろうと考える知恵も持ち合わせていた結果が現在の文明です。

そうそうこのインターネットだって、もともとはアメリカが軍事目的で開発したものですよね。

もちろん戦争は悪です。
それを肯定しているのはありません。
その“必要から考えだされる知恵”は、平和時でも発揮できる、もしくは、人を傷つけない市場での競争時にも発揮してほしいなと思うのです。

さてと、エンプラの話に戻ってと。
佐世保エンプラ闘争の時代、その頃私は青春真っただ中でした。

ノンポリを気取っていた私は、その佐世保闘争を横目で見ながら、闘争よりもその空母の上に乗っている飛行機に気が行っていました。
それよりもずっと前から、小学生上級時代からプラモデルに夢中になり、アルバイトをしてはそのお金を、ほとんどすべて第二次世界大戦の飛行機につぎ込んでいました。
ですから、どんなときでも飛行機を見ると、胸が、今でもそうですが、ときめきます。

それはもうたくさん作りました。
あるときなどはおもちゃ屋さんに頼まれて、陳列用のプラモデルまで作りました。

それが高校生になると唐突にやめてしまいました。
なぜかは今考えると全然分かりません。
その当時作ったプラモデルたちも引っ越しが重なるに連れなくなり、今は陰も形もなくなりました。

そしてあるとき、この家に移ってきてしばらくしたら1枚のある写真が出てきました。
その写真はモノクロで、5機のプラモデルが写っていました。
主翼の両端を折り畳んだゼロ戦(形式は分かりませんが)、二式水戦、後は多分その頃作った記憶をたぐると、紫電改、雷電、そして疾風かもしくは飛嚥でしょうか、その5機が当時の安っぽいカーペットの上で並んでいます。
懐かしさに思わずピンナップしてしまいました。
今でも一休禅師の『大丈夫 心配するな 何とかなる』という言葉の下にプッシュピンでとめられています。


さて長々と自分の話をしてしまいましたが、ここからやっとビジネスの話になります。
キーワードは「懐かしい」です。

どの世代にも過ぎ去った過去が懐かしいと思うときがあります。
その中でも団塊の世代というのは、その名の通り団塊になって今でも存在しています。
その団塊に絞ったテーマパークのようなものが作れないかなあなんて最近思います。

一番の目玉はプラモデルです、もちろん。
できたらプラモの草分けであるマルサン、そして後発のタミヤ、マニアックなLS、そしてイギリスのエアーフィックス、とメーカー名を並べていくと、どんどんまた回想の世界に入っていくので、ここらでストップしますが、団塊の世代が懐かしいと思われるものをたくさん展示したテーマパークですね。

テーマパークではなくても、イオンは最近になって、店づくりを団塊の世代に向けたものにシフトすると宣言してそういった店づくりをすすめています。

イオンは総合小売業ですが、単独の専門店でも、団塊の世代に向けた商品構成で店づくりをすすめていくという手もあります。
そういった店づくりでいちばん大切なことは、彼等を満足させられる商品と、接客する人をきちんと準備するということですね。
彼等は知識が豊富でけっこう口うるさい人種で、生半な人員や商品では決して満足してくれませんから、上っ面でやるのならやめておいた方がいいでしょうが、しかしいったん彼等の意を得ることができると、お店は安定します。

いかがですか。


あああ、今日も何だかあちこち話が飛んでしまったなあ。
こんなとびとびのまとまらない話、最後まで読んでくれるか心配だけど、書いてしまったんだから、このままにしよう。

めげずに、さあ今日もがんばろう!

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空想商店街 「復活弁当」(3)

2012-04-16 10:39:50 | 空想商店街
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
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  満天通り商店街は、わたしの頭の中にある空想商店街である。
  今日も今日とて、ある商店の1日が始まっている………。
  もちろんどこの商店街とも似通ったような、
  今やどこにでもある地方のシャッター通りである。
  このシャッター通り商店街が、わたしの頭の中でどのように変わっていくのか、
  わたしにも皆目見当がつかない。
  さてさてどんなことになるやら。
  もしかしたら、商店街がなくなってしまうかもしれない。
  そんなことが起こらないように頑張っていかなくては。
  それでは今日もどうぞ。



空想商店街 「復活弁当」(3)

「その他にもまだメニューのことなんかあるんだけど、今お客さん忙しいでしょ、だからまた帰りに見えたときに説明しますね」

「うん、けっこう急いでます」

「あら、ごめんね。悪かったわ。じゃあこのランチョンラップ、面倒ねえ、風呂敷でいいじゃない、ねえ? これサービス」

「え、いいですよ、そんな」

「ううん。だからっていうわけじゃないけど、会社のみんなにも宣伝してちょうだい、ね。ごめんね厚かましくて。本田さんから、あ、コンサルタントの人ね、本田さんから、最初の人には必ずそう言うように声をかけなさいって、言われてるのよ。迷惑だったら聞き流してね」

「はい、聞き流しました」

「え、あんた、正直ねえ」

「嘘だよ、おばさん。ちゃんとみんなに宣伝しとくよ」

「おばさんからかっちゃだめよ。でもありがとね。じゃあハイこれ、今日のお弁当。ええと今日は悪いけど現金でいただきますね。お弁当が500円と、その他のものを入れてと、ええと消費税込みで3045円ですけど、悪いわね、今日は高くついちゃって」

「いやいいです」

「はいこれ、ありがとうございました」

「うん、じゃあ行ってきます!」

「行ってらっしゃい!」



                                つづく


<4>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)

それでは今日はこれで。
今日の分はちょっと短い感じですが、ご容赦ください。

あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
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サービスは競争の中から生まれる

2012-04-16 09:38:32 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

雨はまあ降りそうではないんですが、けっこう曇っています。だんだんと下り坂らしいです。
昨日は春らしい晴天でしたが、けっこう冷んやりとはしていました。

さて今日の話題は?

今、ある本を読んでいます。
単純にどんな内容かというと、日本テレビのディレクターの回想録のような本です。
タイトルは「僕がテレビ屋サトーです -名物ディレクター奮戦記- 『ビートルズ』から『はじめてのおつかい』まで」です。

ずいぶん前にブックオフで買ったまま長い間、私から読まれるのをじっと我慢しながら本棚の中で待っていたような本です。

それを今読んでいる途中なんですが、今日その中でいい文章を見つけました。

競争のないところで一番最初に失われるのは? それは、サービスだ』という言葉です。

まさにその通りですが、私はさらにその文章に追加しましょう。
しかしその競争とは何も競争相手が競合店ばかりではない。自社内での個々の資質の向上のための競争も必要であり、さらには自身の内部での競争でもある』と。

競合店で販売している同一商品を、お客様はどちらの店で手にするかということで、そこに競争要因を挿入すると、それはサービス以外にないでしょう。
もちろん単価を安くするというのもサービスでしょうが、私がここで言いたいのは、そういうことではなく、接客するすべての従業員のサービスのことを言っています。

そのサービスの差によって、利益に大きな差が出てくるのではないでしょうか。

ただ単なる価格のサービスでは、同じ利益を上げるためには量をたくさん投入しなければならないのです。
サービスを質にするか、量にするかということでもありますね。
量のサービスは大手に任せましょう。

そうして、接客サービスと価格の安さという単純なサービスとの一番の違いは、接客サービスは他の商品までもお客様が手に取りますが、価格サービスではその商品しか手に取られないということですね。
そこに一番の差があります。

あなたの採るべきはサービスの手段はどちらですか?
答えは自ずと出ていますね。

いずれにしても、サービスは競争ないところからは生まれません。
競争のないところで一番最初に失われるのは? それは、サービスだ
いい言葉ですね。



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ただ安くすることはサービスではない

2012-04-15 09:33:21 | 接客
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日は珍しく一日中目が降り続いていましたね。
移動性の気候は、だいたい6時間で変わると、以前森田さん(気象予報士)がラジオで言ってましたけど。
それでも一日経つと変わって晴れました。でもけっこう雲も多い薄曇りな晴ですね。

川堤の桜も昨日の雨には負けないでまだ満開を続けています。
でも次の雨か風で散っていき、いっとき川面を桜の花びらで覆うときもあるでしょう。
全面桜の花びらで覆われる水面て、これはまたこれでいいものでしょうね。
昨日は雨だったせいか、一日中冷たくて、また冬に戻ったような気温の低さでした。
夜になってまた石油ストーブに火を入れてしまいました。

今わが家の小さな庭ではクリスマスローズの花が満開です。
最初買ってきて植えたときは白と紫のたった二株でしたが、その二株がずいぶんと聖子伏して、この写真のように咲き誇っています。何にも手入れなんてそれほどしていないのにね。





さて今日の話題は?

あなたは売上を上げるために、新規のお客様を開拓しようと血眼になっていませんか、今まで来てくれているお客様をないがしろにして。
新規開拓のためと称して、DMやチラシで新規客を募り、新規客ばかりにサービスを厚くしてはいないでしょうか。
もちろん新しいお客様が増えないとお店の売上はじり貧になっていきます。
でもそうだからといって単純に、じゃあ新しいお客様を増やしていけばいいんだからと、新しいお客様に対して、住所を書いてくれた方には1割引とか何とか、安易なサービスをしていませんか?

そんなことで新規客にばかり目を向けていると、肝心の今でひいきにしてくれていた顧客はじりじりと少なくなっていきますよ。
そんなお店の姿勢に呆れて、少しずついなくなっていくんです。

一人去り、二人去り、三人去り………ぐらいなら分かりません。しかしあるとき急に気がつくんですね。
おや最近あのお客様は見えていないなあ、そういえばの人も………。そう気がついたときはもう遅いんです。

病気とよく似ていませんか?
初めは全然その兆候がないから分かりませんが、知らない間に蝕まれて、気がついてお医者さんに行ったらずいぶんと進行していた、なんて。

お店だって同じです。
だから毎日自己診断していなければならないんです。

でも新規客の開拓にばかり力を入れていると………。
「うちをひいきにしてくれているお客様は滅多なことでは浮気なんかしないさ」と、高をくくっているとしたら、それは大きな間違いですよ。

大事にしてくれるからついているわけで、大事されていないと分かると、お客様も正直ですから、ハイさよならと違うお店に行ってしまいます。
新しいお店だっていいお店はいっぱいあるんですから、この世の中。

あなたがするべきことはひとつです。
顧客を今まで以上に大切に遇することです。
顧客を大切にしていることを他のお客様が見ることによって、また新しいお客様もついてくれるのです。
そして顧客が新しいお客様を連れてきてくれるのです。

そうしてそのお客様をどのように大切にするのか、ということはそれはそのお店独自のやり方が存在すると思います。
ただひとつ言いたいのは、それはただ“安く”することではない、ということです。
それはあなたの独りよがりなだけです。
もっと他にあるでしょう?

よお~く考えましょう。

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中心商店街はもう商店街ではない

2012-04-14 10:19:15 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

朝からというよりも昨夜遅くからずっと雨が降り続いています。
今日一日この天気だそうで、夜にならないと雨も上がらないようです。
満開になった桜もこの雨でそろそろ散り始めています。
近くの川が散った桜の花びらで白くなっています。
その川堤では昨夜、川向こうの隣保班(言葉が古いなあ!)でしょうか、10人以上の人たちが賑やかに夜桜の下で花見をしていました。
いつもの提灯以外にも灯を持ち込んで、そこだけ明るく、笑い声も時おり聞こえてきました。
雨はその酒盛りが終わってから降ってきました。
春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)、ですかね。
うらやましい限りです。


さて、今日の話題は?

読者の方からこういうことを聞いてみたいということがあれば、それに答えるということも1週間に一度ぐらいあってもいいのですが、このブログにはまだそれほど読者の数も少ないので、そんな答を期待する質問もきていません。
ですから出かけた先で気がついたことや、コンサル先での、ここに書ける、商売されている方にも有益になる話題などに必然的になります。

そして今日の話題は、上記とは全然関係のないことですが、ここ前橋市の中心商店街についての市長のコメントについてです。


つい最近新聞の群馬県内版に載っていたことですが、市内中心部の商店街の活性化のために、1年ぐらいかけて株式会社を作るというコメントがりました。

これを見て私は「あ~あ、無駄なことをまた税金を使って………」と思いました。

行政主導でこういったことをやっても、そこに派遣される人材は、行政内部ではなかなか使い切れない人たちを体よく追いやるというか、悪い言葉でいうと左遷先でしかないということなんですよ。

たとえトップに商店街活性化のエキスパートを選んで据えても、実際に動く人と言えば、商店街の活性化なんて本気でできると思っていない人たちばかりなような気がします。

市長も、本気でそれを考えていたのではなくて、ほんの思いつきで発言したような気が、私はしています。
それぐらい力を入れてるんだというところを見せただけ、というような気が。

本気で取り組むのなら、あの場所はすべて解体して更地にし、そこから新しい中心地を創り上げないと、いくら行政が援助したって、それは広瀬川(近くを流れている川です)にお金(市民の税金)を流してしまうだけのことです。

中心商店街を(本気で)活性化させたいのなら、まずは商店街という限られたものではなく、今までにないこれからの街そのものを初めから作っていかないことには、活性化できないでしょう。
このままでいくら予算をつぎ込んでも、それはごく一部の企業の懐を肥やすだけです。

まず最初の発想は、中心商店街はもう商店街ではない、ということではないでしょうか。
だったらこの街の中心地をどのように将来設計するか、ということから始めて欲しいんです。

そしてもうひとつ、どんな人材をその株式会社につぎ込むのか知りませんが、行政関係の人がタッチしない、自立した組織から始めて欲しいものです。

首輪をかけてさあ自由に走れと言われても、走れませんし、あらかじめ決められた方向にしか、いくらあがいても走れないでしょう。

私は全然期待していません。

そんな私の絶望的な思いを180度裏切る成果を期待しています。




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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所

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困ったらみんなで考えよう

2012-04-13 08:34:16 | アイデア・事例
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

13日の金曜日、ですね。
こんな日をわざと選んだわけでもないでしょうが、北のあの国でミサイルが今朝発射されたそうです。
今のニュースでは失敗だったとか?

さて、それはさておき、昨日もそうでしたが、今朝も晴れているんですが、風が強いですね。
今日はこれからだんだんと曇りがちになってくるという予報ですが、今のところとてもよく晴れていて、下の写真のように、わが家のリビングからも桜がよく眺められます。
▼居ながらにしてお花見が楽しめます。



満開の桜の上空に、残んの月がうっすらと浮かんでいました。見えるかなあ?▼



ちょっと難しいか。安いデジカメじゃここまでですね。
こんなとき良い一眼レフが欲しいなあと思いますが、なかなか奥さんの許可が出なくて………。

今が満開に近いようですね。
風が強くても、まだまだ散るもんかという気構えで咲いてくれています。
後数日で散ってしまいますが、刹那を楽しみましょう。


今日は、昨日聞いた、ある焼き肉屋さんでの“ちょっと暖かい”話をしましょう。

その焼き肉屋さんの店長さんが話してくれたことなんですが、今年の冬はことさら寒かったので、以前買ったまましまっておいた膝掛けを店に出して、ご自由にお使いくださいと書いておいたら、けっこう使うお客様がいて、喜ばれたということです。

なんでも焼き肉屋さんで使うロースターは、今は煙が出ないということになっていますが、その煙は吸入機で吸い込まれて屋外に排出されているそうです。
ですから、排出されるときに交換に屋外からも外気が取り入れられることになるそうですが、その外気が冷たいので、けっこう足もとが寒いらしいんですね。

それを聞いて思い出したことがあります。
私がまだ勤めていたときのある冬の忘年会を、ある有名な焼き肉屋さんでしたときのことです。

有名なGというチェーン店で、うまいという評判もテレビなどで紹介されていたので、今年はそこで忘年会をしようと提案したわけです。
すんなりその提案が通り、いざ出かけてみて、まあ食べたのですが、そのときの席の足もとの寒かったことといったらなかったのです。

後から全員からブーイングがでました。
もうあそこには二度と行かないという意見で一致したのは言うまでもありません。

焼き肉の味を味わうという気分ではまったくなかったので、その味は全然覚えてません。
ひたすら寒かったということだけの印象が未だに残っています。

その店の店長以下スタッフはそのことを知っていたのでしょうか。
もし知らなかった、お客様からクレームもなかったというのであれば、それはそれで不注意だというそしりを免れません。
お客様がどんな気分でそこに座っているのかということを、自身でもきちんと確認しておかなければ、店長は失格ではないでしょうか。

といううことで、今回の上記の膝掛けというのはとてもいいアイデアだと思いました。
本来ならテーブルの下に足もとヒーターを取付けるべきでしょうが、節電の時代でもあり、個人の店なのでそれほど利益も潤沢にないということから、この膝掛けというアイデアが出たのですが、スタッフのぬくもりが伝わった良いイデアではなかったでしょうか。

困ったら、みんなで考えれば何かいいアイデアが必ず出てきます。
あなたの店で困っていることは?


さあ今日もがんばろう!

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イベントは純粋に楽しんだ方がいいんじゃない?

2012-04-12 08:11:37 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。


今朝は、昨日の雨空から一転、よく晴れています。
しかし北風が強くて、まだちょっと寒さも残っています。

昨日の夕方ニュースを見ていたら、文字の速報でインドネシアでまた大地震があったと伝えていました。
マグニチュードが8.7もあったので、またこれは大変な津波が襲ってくるかと思ったのですが、幸いにもそれほど高くはなく、前回のような大惨事にならなかったようでちょっとは胸を撫で下ろしました。
昨年は、ニュージーランド、東日本大地震で今年はまたインドネシアでと言うことで、本当に大きな地震ばかり起きています。
地球が怒っているのでしょうか。
(どういう理由で? と問われても、何とも言えないのですが………)


さて、今日はイベントの話しを。

春が来て、どこでもーーー商店街、個人商店、ショッピングセンターなどでは、だいたい3月中か、4月の初旬までに、いわゆる春のセールやイベントを開催して、今はちょっとそれが落ち着いた感じというところではないでしょうか。

そうして、春のイベントの成功不成功に関わらず、次のゴールデンウイークに向けてのイベントやセールに、すでに企画を始めていることでしょう。
(いやホントは今頃からゴールデンウイークの企画をやるというのはダメですね。この頃になるとすでに着手していなければなりません)

そして持ち込まれるのが、「何かいいイベントプランはないか」です。

ありません。

というより、そのイベントであなたはいったい何をしたいのかということが見えない限り、どんなに体のいいイベントを予算をかけて(だいたい今は予算を削って、削って、ぎりぎり以下の予算で済まそうというものが多いようですが)開催しても、結果的には不成功に終わります。

なぜでしょう。
それは単に人を集める=『集客』でもなく、ただ単にたくさんん人に来てもらいたいというだけのものなら、いくらでも考えられますし、そんなことはあなたでも考えられるでしょう、簡単に。

でもだいたいが、そのイベントで何人ぐらい集めたいという、その次に、必ずいくら売り上げたいという売上予算がついてきます。

と言うと、「そんなこと当たり前だ!」と怒りたくなるでしょう。
「何のためにイベントをやると思ってるんだ、バカやろう!」と。

そうなんですよ、失敗の原因の大本は、“それ”にあります。
“人を集めて、たくさん買ってもらいたいのでイベントをやる。”
だから、失敗するんです。
たくさんの人が集まっても、それほど結果的には売上が上がらないのが昨今の、大半のイベント事情です。


今の世の中、イベントをして人を集めようと考えるときは、その中にちょっとした“儲け”のような要素が入っていると、人はすぐに見抜いちゃいます。

イベントでたくさん人が集まっても、その人たちも、何か得するためにだけ集まってくるだけなので、結局そのようなイベントは、いくら集客に成功したとしても、それだけに終わってしまうんです。

そのときに欲しいものが安いからぜひ買おうという理由でやってくる人も中にはいますが、ほとんどの人は、イベントで行われるパフォーマンスや、人がたくさん集まるからという理由、理由という理由がない状態で来るんです。

いわば時間つぶし、特に子どもたちが昼間家の中でいるのが嫌がるときなんか、そのイベントに行くことが格好の時間つぶしになるんです。
ただそれだけのこと。

お年寄りにしたって、あれを買いたいからということで出かけてくるのではなくて、みんなが集まってくるから自分もという消極的な理由で出かけるということが多いんです。
だから逆に良いように考えると、人集めだけを考えると、イベントはとても有効な人集めになります。

集めた人たちにどれだけ自分たちが、いい商品、今より快適な暮らし、便利な暮らし、ちょっと変わった暮らしがプレゼンテーションできるかということですね、イベントの本来の役割は。
それ以上でも、それ以下でもないんです。そのことをよく考えて、それでもイベントをやりたいというのならどうぞ。

イベントをやる前に、もっと力を入れておかなければならないことはたくさんありますよ。

それにもしイベントを開催するのなら、従業員もお客様もみんな一緒に、純粋に楽しんだ方が、実りがあるんじゃないかなあ。そんな気がしますね。

というところで。
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「マニュアルレストラン」

2012-04-11 11:04:56 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「マニュアルレストラン」



自動ドアが開くと、すぐに店員の声が響いた。

「いらっしゃいませ! ○○へようこそ!」

なに、たまたまここに、このレストランがあったから入っただけで、わざわざここを目的に来たわけではない、と本田は胸の中で言った。

腹が減ってきたから、何か、なんでもいい、足しになるものをとにかく腹の中に入れておこうと思ったら、たまたまこの店の看板が目に入っただけのことだ。

「少々お待ちくださいませ。お客様、お一人様でしょうか」

ああ見た通りの一人だ。

本田は頷いた。

「それではお席にご案内いたします。お客様、煙草はお吸いになりますか」

「いや」

「それでは禁煙席でよろしいでしょうか」

「うん」

「それではこちらにどうぞ」

ああ、やっと席に座れた。

何でさっさと客に選ばせてくれないのだろう、この手のレストランは面倒くさいなあ、とあまりファミレスにいかない本田は思った。

「こちらが季節のメニューになっています。そしてこちらがレギュラーのメニューです。お決まりになりましたら、こちらのボタンを押してください」

はい、はい、と。

なるほど、季節のメニューか。

うん。

でも、まあ、考えることは考えてるけど、食べてみたいと思うようなメニューはないなあ。

こり過ぎなんだよなあ、最近は。

他所と違った季節メニューなんてことばかり考えてるから、結局へんてこなものになってしまうんだ。

やっぱり定番メニューがいいや。

「あ、すみません」

ちょうど通りかかった店員に、本田が声をかけた。

「あ、はい?」

「あの、この」

「申し訳ございません。そのボタンを押して係の者をお呼びください。すぐにまいります」

彼女はにこやかに返事をすると、そそくさと離れていった。

何だよ、いいじゃないか。

それがマニュアル通りなのか。

別に他のテーブルの皿を持ってるわけじゃないのに。

えい!

本田は少し頭にきて、強くボタンを押してた。

カウンターの方でピンポンッと鳴ったのが本田の席まで聞こえてきた。

すると、なるほどすぐに係員がやってきた。

しかしやってきた店員を見ると、先ほど下がっていった彼女だった。

なんだ、さっきの奴じゃないか。

そんなことならその場で聞きゃいいじゃないか。

客を馬鹿にしてるのか。

注文を打ちこむターミナルを持ってこなくたって、注文のひとつやふたつぐらい覚える頭があるだろうが。、という腹立ちまぎれの声は封印して、本田は注文に入った。

「ハンバーグランチください」

「はい、和風、ハワイ風、フランス風、北海道風、イタリア風がありますが、どちらになさいますか」

えっ、えっ、そんなにあるのかよう。

俺、普通のが食べたいんだけど。

「普通ので」

「普通と言われましても。すみません、和風、ハワイ風、フラッ」

「ちょっと待って」

本田ははあわてて止めた。

また全部繰り返されたらさらに長くなる。

「いいよ、和風で。それが普通なんだろ、たぶん」

「いえ、普通というのはありません。当店のハンバーグは、和っ」

「ストップ! いいよ、だから和風で」

「はい、かしこまりました。ただいまランチはライスの大盛りサービスをしていますが、いかがでしょうか」

「うん、じゃあ、大盛りで」

「はいかしこまりました。お飲物はコーヒーと紅茶が選べますが」

「コーヒー」

「すぐにお持ちしますか、それとも食後に」

「食後」

もういいから、早くしてくれよ。

腹減ってるんだよ。

本田は、これもすべて腹の中に収めた。

それだけで何だか腹がいっぱいになりそうな感じだ。

「かしこまりました。それではご注文を繰り返します。和風ハンバーグランチお一つ。ライスは大盛り。お飲物はコーヒーを食後に、ですね」

そうなんだけど、間違いはないけどぉ。

どうして大きな声で言うの?

俺が注文した者がみんなに分かっちゃうじゃない。

なんだあいつ、ごちゃごちゃ文句言ってるわりは、580円のハンバーグランチかい、なんてね。

いやだなあ。

ほら、あの窓際にいる中年の女なんて、露骨に俺の方を見て変な顔してる。

なんで、客の俺の方が小さくなんなきゃいけないんだろ。




しばらくすると、ハンバーグがやってきた。

大盛りライスもついている。

本田はそそくさと脇目も振らずに、口に押し込んだ。

味なんてもうてんで分からない。

ただ単に空きっ腹を満たしただけ。

「ありがとうございました。またどうぞ」
と言うマニュアルの笑顔で送られて、本田は逃げるように店を出た。

もちろん、もう二度とこのレストランには来ないし、このチェーンの他の店にも行かないつもりだと、本田はこれだけは最後に口に出していった。



                                      おわり



(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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自分(自社・自店)勝手

2012-04-11 10:33:29 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

朝から曇っていまして、起きがけには少し雨も降ったようです。
今日一日このような天気で推移するようです。
昨日は夏日に近いような気温で、桜も一挙に花開いた感じです。
昨日はその桜の下を散歩してきました。
まだ開いていない蕾もけっこうあって、やはりこちらでの満開は今週末になりそうです。


今日の話題は、自分勝手ということで書いてみます。

卑近な例でいうと、わたしの奥さんなんか、自分が頭に思ったらすぐに、わたしにそのことで話しかけてきます。
わたしが何かをじっと考えていたり、手を動かしていたりしても、おかまいなしです。
わたしが気分的に快調なときには何とかそれに相づちを打ったり、返答したりしますが、頭の中で仕事のことを考えていたり、もうちょっとで何かまとまりそうだというようなときに、くだらない世間話で話しかけられたりすると、むかっとしてしまいます。
これじゃ自分でもいけないなとは思うんですが、気分的にすぐれないときにはどうしてもそうなってしまいます。
あちらも自分勝手なんですが、こちらも自分勝手なんですね、考えてみれば。


まあそういった個人的なことはさておいて、お店や会社のシステムにもそういったけっこうお店の自分勝手というか、自分都合なことがよくまかり通っています。

あなたは気がついているかついていないか分かりませんが、あなたの店や会社の営業時間や定休日というものも、考えてみればあなたが勝手に作ったものではありませんか?

自分たちはこの時間はプライベートな時間にしたいというわけで、営業時間を決めていますよね。

定休日だって、この曜日が一番お客様の来店が少ないからこの日に休みにしようと決めていませんか。
もしくはこの街ではだいたい“みんな”水曜日が休みだからうちも、ということで決めているわけですね。そうじゃないですか?

他になにか明確な意味があってその曜日に決めているんですか。

別に休むなと言っているわけではなくて、定休日を作るなら作るで、やはりその意味があればいいと思いますが、ただ何となく、みんなに倣えということなら、少し考え直した方がいいように思います。


ひとつの例として、飲食店によっては券売機を置いている店をあります。

これも考えてみれば、実に自分勝手じゃないでしょうか。
注文するのにお客様手を煩わせるわけです。

自分たちはお客様に注文を聞くというその手間を省いているわけですね。
それだって明確な考えがあって置いているのならいいんですが。

ただ効率だけを考えておいているのなら、やめた方がいいでしょうね。

コインや紙幣というお金は、考えてみればたくさんの人の手に渡って流通しているて、けっこうばい菌なんかで汚れているので、それの受け渡しで手にばい菌がついてはお客様にお作りする料理を作る身としては申し訳ない、という考えがあって券売機を設置していると言うのなら、それはそれでとても立派な心構えだとは思いますが、券売機の置いている店でピカピカにきれいなお店にお目にかかったことは残念ながらほとんどありません。

あるところでは、料理を注文するのに、ファミレスの店員さんが持っているようはハンディターミナルを渡され、それで注文してくださいと、その機器をポンとよこされた店もありました。
これもけっこう自分勝手な店だと思いませんか?

人件費の節約だとか何とか言って、その節約分をお客様に押しつけているわけです。

さて、あなたのお店や会社で、そうした、もしかしたらこれは自分勝手なことだなあと思うシステムはありませんか?
そのシステムを採用するにあたって、明確な考えはありましたか?
その考えがあっても、その見返りにお客様のメリットになることを還元していますか?

押しつける割には、そのメリットを自分たちの利益に結びつけるだけで、お客様のメリットになるようなことはあまりしていないのが現状ではありませんか?
ちょっと考えてみてください。


さあ今日もがんばろう!

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損をしない生き方

2012-04-10 08:36:53 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日館林に行ってきましたが、あちらではすでに桜は満開に近く、お花見をしている姿もちらほら見かけました。
さすが毎年熊谷と最高気温の記録を争っている街ですね。
ここ前橋と違って暖かいようです。
翻って、わが家の前の桜並木を今朝眺めてみたら、さすがに昨日は暖かかったのか、3分咲きぐらいにはなっていました。
この分でいくと、今週末には満開になりそうです。


昨日仕事中に群馬経済新聞社の方から電話がかかってきました。
聞いたところ、何と毎月第2週目発行の群馬経済新聞に連載中のわたしのコラムの原稿が、先月のものと同じものが届いているということでした。
慌て者ですねえ、わたしは!

その日中に送れば問題ないということで、帰ってから送りました。
送ってから調べてみたら、まず送った原稿に、送付済みの印をしていなかったことが分かりました。
ですので、今回は送った後すぐに印を付けて、次回も同じようなミスをしないようにしました。

この原稿については、だいたい2、3回分は前もって作っていて、大きな経済関係のニュースがない限りそれを送っているので、ときにはきちんと整理しておかないと分からなくなることもるんですが、気をつけたいものです。


このコラムはもちろん字数が600字というように決まっていますので、その中に論旨を収めるために、何が重要で必須なものか、これはこの場合カットしてもいいというように推敲しなければならないのが、すごく文章の勉強になります。

このブログやメルマガなどのように、とにかく頭の中を通る思考をそのままどんどん文章化していくものと違って、決められた字数ににきちんと言いたいことを収めるというのは難しいところですが、それができて読み返してみると、きちんとまとまっていることに自分でも驚くことがあります。

上記と同じようなことは、講演の原稿作成についても言えますね。
講演も時間がそれぞれ決められていますので、言いたいこと、その講演の論旨をうまく時間内に収め、さらにはちょっと皆さんに喜んでもらうための仕掛けも知れなくてはならないので、とても難しいものです。

長いのもしんどいのですが、短いものはなお辛いですね。
以前やらせてもらったロータリークラブの講演時間はきちんと30分以内と決まっていまして、その時間内なら15分でも20分でもいいから、とにかく30分を越えてはいけないというルールがありまして、当日それを聞いてちょっと慌てましたが、そのときは何とかうまく時間内ギリギリで収めることができましたが、終わってみるとあっという間の時間で、何か言い忘れたなあという感じが帰る道すがらありました。

しかし世の中というか社会の中では、すべて決められた時間というものがあります。
ものすごく大きな意味では、人間の生と死も、個人個人ではその長短に差がありますが、その人の人生の中で決められた(限られたと言い換えてもいいでしょうか)時間です。
そのような決められた時間内できちんと話すなり、動くなりするために、それぞれの時間内を充実したものにしなければ、卑近な言い方になりますが、“損”ですよね。

損をしない生き方をしたいなと、今までたくさんの時間を生きてきた今でも思います。



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空想商店街 「復活弁当」(2)

2012-04-09 10:04:59 | 空想商店街
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


  満天通り商店街は、わたしの頭の中にある空想商店街である。
  今日も今日とて、ある商店の1日が始まっている………。
  もちろんどこの商店街とも似通ったような、
  今やどこにでもある地方のシャッター通りである。
  このシャッター通り商店街が、わたしの頭の中でどのように変わっていくのか、
  わたしにも皆目見当がつかない。
  さてさてどんなことになるやら。
  もしかしたら、商店街がなくなってしまうかもしれない。
  そんなことが起こらないように頑張っていかなくては。
  それでは今日もどうぞ。



「復活弁当」(2)


朝の8時を過ぎると、常連客に混じって、噂を聞いて弁当を買いにくるお客も来るようになる。

そういった見ず知らずのお客にはまずていねいにその店のシステムを説明する。

この弁当屋はただ毎日弁当を作って店頭でを販売しているというのではないのだ。

「いらっしゃいませ。うちはお客さんのお弁当箱とかランチジャーとかを預かって、それにお弁当を詰め手渡すというような形なんですけど、いいですか?」

「え、そうなんだ?」

今日もまた一人、新しいお客様がやってきた。

リーダー格の喜久代さんが説明を始める。

初めてのお客様にはこれを納得してもらってから利用してもらうことになっているので、最初は必ず戸惑ってしまう。

一応システムを書いた大きな掲示があるが、お客様はたいていそんなものは見ないで、いきなり注文を始める。

それが当たり前のことだから、始める際にはこういったおきゃk須天にはできるだけ笑顔で親切にシステムを説明することを徹底している。

イラスト入りの説明リーフを相手に渡し、それぞれの箇所を指さしながら説明する。

もどかしいが、こういうシステムをとったことにはわけもあるので、それは絶対に必要なことなのだ。

「ええ、それでお帰りの時にまた寄ってもらうんですけど、そのときに空になった弁当箱とかランチジャーとか、また預かるわけです」

「………?」

「ああ、洗ってなくていいんでしょ、全然、そのまま。むしろ食べ残しもそのままにしてもらった方がいいんですよ。その方が嫌われているおかずなんかよく分かりますからね。うちの甥なんかそりゃもう好き嫌いが多くってねえ、よくおかずを残すんですが、まあやつには食べ残したおかずでもまた入れてやりますけどね、は、は、は」

喜久代さんは大きく口を開けて笑うと、そのサラリーマン風のお客もつられて笑顔になった。

「それで次の日もいるかどうか聞きます。いらないときはいらないって言ってももらえば作りませんから。お金はお弁当を渡すときにもらいます。これは毎日ですけど、何ヶ月間か利用してもらえるようになったら、月ごとの計算でその月の終りにいただけるようにもできます。うちはまだここ始めてそんなに日にちが経っていないので、まだそのお客さんはいません。いずれそうしてほしいというお客さんにはそうしようとは思ってますけどね」

「なるほどなあ、面白いシステムですね。これって、皆さんが考えたんですか?」

「あ、いえね、このやり方は、この商店街を見てもらうことになったコンサルタントさんのアイデアです。それに単純に乗っかったってわけです。売れない売れないって、指くわえて見ていたって始まりませんからねえ。何かやらなきゃってことで、ここにいるみんなが集まったってわけ。おばあさんばっかだけどね」

「あ、いや、そんなこと………」

「そんこと、あるでしょ。ははははっ!」

サラリーマンも笑わざるを得ない、喜久代さんのあっけらかんとした笑顔だった。

「あ、ごめん。時間ないのに。まあそういうわけだから、ね。今日お弁当いります?」

「あ、もちろんそのつもりで来たわけで………」

「そりゃそうだわねえ、お弁当屋に雑誌買いに来ることないもんね。ごめんなさいね、じゃあ今日のところはうちのお弁当箱使ってくださいね。洗ってこなくていいですから。それでついでにお弁当箱と包むもん、それにそうだそうだお箸も持ってきてくださいな。あ、そこにうちで売ってるお弁当箱やランチョンラップ、あ風呂敷のことね、いろいろありますから、見て良かったら買ってください」

「あ、面倒だからそうします」

と言ってサラリーマンは、店頭に陳列されている弁当箱と風呂敷、そしてお箸を適当に選んでそれに詰めてもらうことになった。


<3>へつづく。

(このストーリーはフィクションです)

それでは今日はこれで。
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2012-04-09 09:05:37 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

昨日の日曜日、川向こうの堤の桜に、町内会の人たちでしょうか、提灯を吊るしていました。
いよいよ今年も桜が咲くからというわけですね。

そういえば、昨年は東北大震災直後ということもあり、計画停電などで提灯まで自粛で吊るされていませんでしたね。

夜になるとその提灯に灯がともされました。
2年ぶりの灯です。
肝心の桜の方はというと、昨日のちょっとした暖かさで、ずいぶんとつぼみが膨らみ、中には花が咲きはじめているものもあります。
これから2週間ほどの短い間ですが、わが家の2階の窓越しにお花見を楽しませていただきましょう。


今日は月曜日。
これからあるお店に出かけての販促支援です。

そのお店のことではないんですが、中には、自分の方から支援を依頼してきながら、こちらのいうことにあまり耳を傾けてくれない方もいらっしゃいます。

わたしがごくごく基本的なことを言うと、そんなことは分かってる、だから次の段階のことを相談してるんじゃないか、というような感じで畳み掛けてきます。
そんな方に限って、やはり商いの基本を疎かにしているという方が多いですね。
自分ではよく分かっていて、その通りにしていると思いこんでいるんですね。

でもよくよく聞いてみると、なんかちょっとずれてきているなあと思わせることがたくさん、細かいことですが出てくるんですね。

そしてそれを指摘すると、そんな細かいことじゃなくて………、という言葉で、即効性のあるものを出せと言わんばかりです。


そこでわたしの考えと少しずつずれ始めていきます。

そうなってくるとなかなかその平行線状態のままで、納得のいくものが出てこないままで終えてしまうということもあります。
できるだけ根気づよく説得はするんですが、なかなか頑固ですからね。

そんなときよくとなりにいる息子さんや娘さん、それに奥さんなど身内でお手伝いしている方が、ちょっと傍からこれはこういうことじゃないのお父さんというようなことを言ってくれるんですね。

わたしも、それを聞くとほっとします。
こうして、助け舟とやはり言うんでしょうか、ちょっとずつ物事が進み始めます。


わたしは、ご本人の意見をよく聞き、だいたいその考え方に沿って、その人に合った形で支援しているつもりなのですが、わたしもけっこう頑固者なので、あまりに聞き分けのないことを主張されると、正直あきらめかけるときもあります。
「ああ、今回は無理かなあ」と。

まあ、それでも息長く説得を心掛けています。
それで今までは破綻したことがないのですが、疲れますね、そういうときは、特に。

でもやはり逆に、良くなってきているということを聞くと、その疲れが少しずつ快いものに変わり始めます。
そんな快い疲れが、また次の支援先への勇気にもなります。

さあ今日もがんばろう!


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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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メニューもきれいに

2012-04-08 09:59:08 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今日の朝陽は、今日一日の穏やかさを確約してくれそうな日差しに溢れています。
でも昨日はこの朝の日差しに騙されました。
午後クライアント先に出かける頃には強風で、肌に刺す風も真冬並の冷たさ。
戻ってきて暗くなってから散歩に出かけましたが、もう季節はまさに真冬というような寒さでした。
まだまだ仕舞うことができないダッフルコートに、マフラーを巻いて出かけました。

川向こうの堤に植えられている桜も、少しは色づいてきましたが、まだまだつぼみは固そうです。


今日の話題はメニューです。
あなたは自分の店のメニューを気にしていますか?

飲食店に入っていってまず最初に手にするのはメニューです。
(あ、食券販売機のある店は別にしてね)
何かを食べるためにはいったわけですから。

そのメニュー、お店によっていろいろ工夫しているものから、全然気を使っていないものまで、ありとあらゆる形態のものがあります。
これはいいなと思うメニューはやはり大手ファミレスチェーンのメニューですかね。
よく工夫されています。

それに反して、けっこう素っ気ないものもけっこうあります。
それはまあ仕方のないことですが、少しぐらいは、お客様においしいものを食べてもらいたいという店主の思いをこめてもらわないと、その素っ気ないメニューを手にするだけで、何だかその店の味まで分かってしまうようなものも多くあります。
それよりも何よりも、困ったものとして、汚いメニューもたくさんあるということなんです。

汚いメニュー。
たくさんの人の手垢が、これ見よがしについているように感じさせるようなものも中には存在します。
油汚れしているもの。ホコリが汚れになってこびりついているようなもの。
持つと、指にくっついてきそうなメニュー。

皆さん、だいたお料理が変わるとき以外は取り替えようとはしていません。
ひどいところでは(これもけっこう多いんですが)、紙を貼って、料理を変更しているもの。
特に価格なんかに白い紙を貼付け、書き直しているものも目につきます。

メニューって、そんな軽い存在なんでしょうか?

わたしは違うと思いますよ。
メニューはいわばお店の顔、料理の顔、料理人の顔なんです。

きれいなメニューをお客様に提供するのも、いい店の必須条件ではないでしょうか。
店の中は掃除が行き届いているのにメニューは汚い、というような店はあまりお目にかかりません。

メニューの汚れに無頓着な店ではやはり、店内外の掃除も行き届かにというような店が多いような気がします。


ラミネート加工したメニューが多いようですが、お客様が帰った後、テーブルの上をきれいに拭くのと同じように、1回1回、メニューもアルコール消毒ぐらいはしてほしいですね。
それが店の品格にも通じるのではないでしょうか。

そのパフォーマンスをちょっとお客様の目に見せることで、店の料理に対する清潔さもアピールできます。
(でもこれ見よがしにお客様の傍でそんなことをやっちゃダメですよ。帳場に持って帰り、さりげなくやるんです。お客様はよく見ていますから、いいこともさりげなく見てもらいましょう)

それでは今日はこれで。

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