昭和13年~28年まで過ごした羽越線坂町駅かいわい、鉄道の町、鉄道の要所として栄えた地、米沢~坂町を結ぶ米坂線乗り換え駅とあって乗降客で混雑、特に通勤通学時間帯のホームは人の波だったが。
爺も旧制中学、新制高校と6年間、米坂線から乗り継いでくる仲間と利用した駅、列車が到着する度に、「小国、米沢、赤湯方面乗り換え」と繰り返す駅の案内放送が、20分ほどの汽車通学をしながら60点を目標にお勉強を。
鉄道官舎で育った爺、休日には一日中、駅の案内放送を聴きながら、時には寝言にまで出てくる生活環境、子供心に小国、米沢、赤湯とは遠くにある所だと想像していたもの、今は国道113号線を利用して日帰りのドライブコース。
ローカル線になり果てた米坂線坂町駅の時刻表を調べたら、普通列車4本、快速列車Ⅰ本、途中の小国行きが1本と一日6本、偶然に出会う列車内は、人影よりも空気が殆どだが、荒川峡谷の紅葉、車窓からの眺めは絶景であろう。