老後を歩く身となれば、今では懐かしくもある保険外交員からの勧誘もなく、保険は火災保険、自動車保険、交通災害保険だけ、下火になったが墓地の斡旋や葬儀屋の会員募集がボチボチ。
地震や水害や土砂崩れが発生する度に、我が家の環境の安全を信じ切って真剣に考える気にもならずいる、避難場所だけは承知しているが、せめて非常持ち出し品だけでも纏めて置こうかと思いながら、つい。
先の戦争末期、防空頭巾と翌日の着替えを枕元に揃えて置く習慣だった少年時代を思い出す、今や枕元にあるのは、テレビとエアコンのリモコン、携帯電話、入れ歯容器とは、良き時代。
世間では終活が真剣に行われているらしいが心肺停止後の始末は遺族に一任することに、生前の義母が折に触れ語っていた天国はこの世にしかない、残された余生は健康で楽しく生きるための行動あるのみ。