幼い頃から弟のように可愛がってもらった従兄のNさん、生きていたら今年は米寿、たまには夢にと思うが現れない、相変わらず毎晩好きな酒に酔いつぶれているのだろう。
中学から高校卒業までの6年間、冬場は本家であるNさんの家の二階で一緒に寝起きした頃の思い出も多い、お互い社会人になってからも晩年まで、折に触れ一緒になると甘えていた爺。
爺にとって大好きな兄貴、今も生きていたらと慕う気持ちは変わらないでいる、彼の地は、一人では行けないところらしいと言うし、爺の出迎えには、Nさんが来てくれたらと。
知人のS氏は、幼い頃に急逝した若き日の母が出迎えてくれて、ちゃん付で名前を呼んで、ねぎらいの言葉をかけてくれると信じていると言う、Nさんなら何んと言うか、きっと「おっ 来たか」。