おにぎりは、元々は残り飯の保存や携行食として発達したもの、白米に塩をふりかけて手で握り、海苔で巻いた日本の伝統料理でもある。爺も忘れられないい思い出のおにぎりがある。
戦争末期の昭和20年の6月に農家への勤労奉仕は、除草機での田の草取りだった、小昼(こびり)と称して10時に出される塩むすびの味が今も忘れないでいる、コシヒカリよりも美味かった。
単身赴任で下宿先のお婆ちゃんから、おにぎりを用意してもらった時のこと、ご飯茶碗2膳分のおにぎり2個渡され、「若いもんは、これくらいは食べなさい」と言われたが、当時38歳の爺には無理だった。
遠足で母が作ってくれたおにぎりは、具は梅干しがお決まりで全体を海苔で巻いたもの、農家の子供たちの味噌を塗って、こんがりと焼いた大きなおにぎりが、美味しそうで食べたかった。