40代初めだつた、職場の宴会の席で所属長が爺に酒を注ぎながら「僕も長い顔だが、君も随分と長い顔だな」と言われ、確かに面長だが肯定も否定もせず聞き流したかと思う。
タブレットで撮った自分の顔を見たら、写真は正直に映ると言うが、誰が見ても91歳の容姿である、豊かだった黒髪は消え、顔と頭の境界は不明瞭、一面にシワとシミが散らかっている。
風雨にさらされ続けた顔、唯一隠すことが出来ない顔、加齢に伴って衰えるのは、気力と体力と容姿だと言うが、気力と体力は生活習慣次第で先送り出来ても、容姿は化粧しても隠せない。
人生の年輪とも言われるシラガ,シワ、シミが、還暦、古希、喜寿、傘寿、卒寿を迎えながら増えたが、年寄りの勲章だと思って、残り少なくなった一生を自然体で世に公開している。