喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

おもてなしの心が宿る三崎の「ゑびすや旅館」

2021-07-11 | 

 7月9日(金)。

佐田岬を訪れたお客様4名のおもてなしのために、三崎の「ゑびすや旅館」を利用させてもらった。

 

 昭和の雰囲気漂うそのたたづまいとなつかしい道具の数々。

おじいちゃん・おばあちゃん宅に久しぶりに「ただいまー」

と帰って来た空気感。

そんな様子に居心地の良さを感じられたお客様。

 

 そして、夕食。久しぶりのえびすやの料理だ。

地元でとれたお刺身の盛り合わせ。

「えー、これ一人分ですか!」

 

 うにと青さが乗った茶碗蒸し。

「わー、おいしそう。」

 

 魚の肝の天ぷら。地元の黒目塩を付けていただく。

初めての味に驚きの声。

 

 出来立ての温かいものが続く。

旬の魚イサキの煮つけ。食べるのに一生懸命で写真を撮るのを忘れてしまった。

 併せて、サザエのつぼ焼きも。

 

 太刀魚の炙りだったような。

夏らしい味。

 

 

 タコの酢の物。味噌との相性が抜群にいい。

 

 一品、一品に感嘆の声が上がる。

そして、「心もお腹もいっぱい」状態。

「最後は、ご飯です。」の声にもとまどいが感じられたが‥

運ばれたご飯を見て、また感激の声があがった。

「こんな締めのごはん、初めて。」

 こんな地元のおいしい料理と八幡浜、梅美人のお酒「漁師の酒」を飲みながら、

話は大いに盛り上がった。

 宿の女将、大女将、そして料理人のお父さん。

その一つ一つのものや掛けられる一声一声におもてなしの心が宿っている。

 佐田岬の「ゑびすや旅館」。

こんな宿があることがうれしい。

 

          岬人(はなんちゅう)

 

 

 

 

 

 

 

 


日本農業遺産 ~愛媛・南予の柑橘農業システム~ ってどんなもの?

2021-07-11 | 農業

 日本農業遺産に認定されている ~愛媛・南予の柑橘農業システム~ ってどんなもの?

そもそも、「日本農業遺産」、「世界農業遺産」って何?

似た言葉に「世界遺産」ってあるけど。

 

 重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を農林水産大臣が認定する制度が日本農業遺産。

それを国際連合食糧農業機関(FAO)が認定したものが、世界農業遺産。

 

 世界遺産が、貴重なものを変えずに保存していく。

これに対して、世界農業遺産は、持続可能性を重視。

そのときどきの状況に合わせ、変えずに残していくもの、変えていかなければならないものを見極めていく。

つまり、将来にわたり、持続可能なしくみを考えていく。

したがって、認定された後が大切で、アクションプラン(行動計画)をみんなで考え、目標達成に向けてみんなで取り組んでいく。

 

 

 日本農業遺産、世界農業遺産とは?

https://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_1_2.html

 

 漫画「南予のみかんは、なぜすごい?」がすごく分かりやすい。

https://ehime-nougyoisan.jp/wp/wp-content/uploads/2021/04/manga.pdf

 

 

 柑橘は、幸せの色がする。

柑橘は、幸せの味がする。

 

           岬人(はなんちゅう)

 

 

 

 


世界農業遺産の認定に向けて ~愛媛・南予の柑橘農業システム~

2021-07-11 | 農業

 喜久家ブログも久しぶりの投稿。

忙しさに理由を付け、更新していなかった。

「初心忘れべからず」

この喜久家ブログを書き始めた初心を思い出す。

「ふるさとを出ている人のために、ふるさとの様子をタイムリーに伝えること」

 

 こう思ったきっかけとなる出会いが、1か月前にあった。

その内容は、「世界農業遺産」

 実は、日本農業遺産というものがあり、愛媛県の南予地方の柑橘農業システムがすでに認定されていることを知った。

愛媛県は、さらに世界農業遺産認定を目指しているようだ。

 この話を聞いていて、わくわくした。

もちろん、ふるさと伊方町も含まれている。

何かが変わる予感がする。

 

 愛媛県南予地方に、柑橘農業に、佐田岬に新たな風が吹き始めた。

風を感じ、風を読み、風にのっかろう。

 風は土を作り、土は人をつくる。

つまり、風土が人をつくる。

 

 ※画像をクリック

柑橘農業システムとは|愛媛・南予の柑橘農業システム

愛媛が世界に誇る美しい景観と独自の農法を次世代に継承していくために、世界農業遺産・日本農業遺産認定を目指し、活動を行っています。

愛媛・南予の柑橘農業システム

 

 

                    岬人(はなんちゅう)

 

 


令和3年 ソトガイチの新倉庫完成

2021-07-11 | 農業

 令和3年、ソトガイチの新倉庫がほぼ完成した。

父は、ことあるたびに私を呼び、新倉庫への思いやこれからの構想を語ってくれた。

「この倉庫なら、これから50年はもつ。しかも使いやすいはず。

おまえは、どう思う?」

 私との大きな共通点は、「持続可能性」。

農業の魅力や大切さを、将来にわたり見つめていくということ。

 今だからまだ聞くことができる、話すことができる80歳を超えた父との会話。

それをお互い、楽しんでいる。

 

 これでもプレハブか、というくらいしっかりとしたもの。

県道との側壁は、もとの石垣を残した。

進入路をコンクリートで舗装し、大型トラックでも出入りや車の方向転換もしやすい。

 

 今年の収穫物は、この倉庫が使われた。

数カ月がたち、新たに少しずつ整備。

県道に面した倉庫表は、コンテナや消毒タンクを置くスペースとして使われている。

倉庫裏には、のり面との間に屋根をかけ、物が置けるような大きな空間ができた。

 

 進入口の砂利スペースの利用については、おもしろい使い道を考えている。

旧倉庫の増設部分の木造資材を使い、新たなものにリノベーション(作り変える)予定。

事務所プラスαとして。2階建てで。

この考えには、父も賛成。というよりも父の方がやる気満々。

 80歳を過ぎた歳だが、考え方が新しい。

地域の未来を、農業の未来を、そして我が家の未来を考えている。

未来が楽しみ。

 

 今、足りないのは経費だけ。

何とかならないものだろうか。

誰かの力を借りたいものだ。

 

       岬人(はなんちゅう)

 

 

 

 


令和2年 倉庫移転

2021-07-11 | 農業

 令和2年秋から本格的に始まった我が家の倉庫移転。

ハルサキの旧倉庫の整理とソトガイチの新たな倉庫の造成、建築。

三崎建設の多大な協力により、みかん畑が削られ、基礎が造成されていく。

 

 父の経験とノウハウにより、かなり考え抜かれた青写真ができた。

広さは、ハルサキと同じくらいだが、コンテナの並びを考え、縦を少し長くした。

 柑橘の保存環境を考えると、周りを木で囲まれ、涼しいハルサキには及ばないが、

我が家と近く、普段の農機具やトラックの保管等かなり立地条件は良い。

 小林建設の社長と何度も検討を重ね、50年先でも使えるようなものとなっている。

令和2年年の瀬、この基礎の上にプレハブが建ちあがっていった。

 

               岬人(はなんちゅう)


令和2年秋、倉庫取り壊し

2021-07-10 | 農業

 我がふるさとに県道拡張の話が持ち上がった。

その計画でいくと、我が家のハルサキの倉庫を移転しなければならない。

この倉庫は、倉庫の温度が高くなることを抑えることができるなど、柑橘の保存をするには環境がとても良い。

 苦渋の選択だったが、

「地域のみなさんが喜ばれるなら移転しよう。」

と父が決めた。

 その後も県道の用地交渉など大変なことが多かったが、令和2年度秋、進み始めた。

 

 取り壊されるハルサキの倉庫。

 この倉庫ができたときのことは、よく覚えている。

小学生ながら、屋根に上がってコールタール塗りなど手伝った。

 40年前、ここを建てた父にとっては、暮らしの倉庫であり、思い出の倉庫。

その心境を思うと、父の思うように協力した。

 

 農業を継いでくれている息子もトラックで移転作業をどんどん進めていく。

 

 年が明け、令和3年、ついに建物が取り壊された。

 建物がなくなってみると、案外狭く感じられる。

やがてこの基礎も取り除かれ、新たな道路となり、地域の交通が便利なものとなる。

 

 変化の少ない田舎だが、新しい時代の風が吹いている。

 

        岬人(はなんちゅう)


ふるさとで生きる  青森県郷土資料館制作「雪の果て」

2021-06-20 | ふるさと

 

最終話、第3話。 
必ず第1話から見てみよう。どれも5分ほど。
町見郷土館の高嶋さんから紹介いただいた、青森県立郷土館が制作した作品「雪の果て」。
りんご娘のジョナゴールドさんも協力。
感動! 
「ふるさとって」「ふるさとで生きるって」を改めて考えた。 
 
ふるさとを離れている人に、ふるさとで暮らしている人に届けたい。

 

キョドチャンネル【特別編】雪の果て 第3話(最終話)

青森県の歴史・自然・文化の魅力を伝える青森県立郷土館の公式YouTubeチャンネル「キョドチャンネル」。その特別編として、RINGOMUSU...

youtube#video

 

 


ふるさとを思う  青森県郷土資料館制作「雪の果て」

2021-06-20 | ふるさと
第2話。 
必ず第1話から見てみよう。
町見郷土館の高嶋さんから紹介いただいた、青森県立郷土館が制作した作品「雪の果て」。
りんご娘のジョナゴールドさんも協力。
感動! 
「ふるさとって」「ふるさとで生きるって」を改めて考えた。
 
ふるさとを離れている人に、ふるさとで暮らしている人に届けたい。
 

キョドチャンネル【特別編】雪の果て 第2話

青森県の歴史・自然・文化の魅力を伝える青森県立郷土館の公式YouTubeチャンネル「キョドチャンネル」。その特別編として、RINGOMUSU...

youtube#video

 

 


ふるさとに戻る 青森県郷土資料館制作「雪の果て」

2021-06-20 | ふるさと
町見郷土館の高嶋さんから紹介いただいた、青森県立郷土館が制作した作品「雪の果て」。
りんご娘のジョナゴールドさんも協力。
感動! 
「ふるさとって」「ふるさとで生きるって」
を改めて考えた。 
第1話から見てみよう。 3話完結。
 
ふるさとを離れている人に、ふるさとで暮らしている人に。
 

キョドチャンネル【特別編】雪の果て 第1話

青森県の歴史・自然・文化の魅力を伝える青森県立郷土館の公式YouTubeチャンネル「キョドチャンネル」。その特別編として、RINGOMUSU...

youtube#video

 

 


香りのある風景 ~風薫る5月に漂うみかんの花の香り~

2021-05-05 | ふるさと

 2月4日頃の立春から数えて88日目を「八十八夜」といい、今年は、5月1日(土)。
この頃は春と夏の変わり目で、気候が暖かく穏やかになる。

 ゴールデンウィークは、天気も良かったが、4日夜から5日の朝にかけて強い雨が降った。
今日5月5日は、午後から雨が上がり、太陽も顔を見せた。

 
                     【窓から見える景色】

 5月5日は、こどもの日。暦の上では、立夏。
そして端午の節句。
もともとは、古代中国発祥の厄払い行事。
雨季を迎えるこの時期、病気や災厄の祓いが大事な行事とされていたようだ。

 ふるさと平礒では、野休み。
柑橘の収穫、出荷で忙しかった日々も終わり、体の疲れを癒し、病気にかからないようにという考えからきている。

 夕方6時からランニングで出かけた。
今日は、めずらしく妻も一緒に。
 集落を見下ろせるお墓までのいつものコース。
途中、柑橘の花の香りが漂い、何とも言えない心地よさ。

 真っ白い、小さくてかわいい花。

 未来に残したいふるさとの香りのある風景だ。

 お墓に着くと、強風で落ち葉が散らかっていた。
まずはそれらを掃き、傍に植えてある新しいシャシャキ(シキビ)を切り取り、お供えした。
先祖に手を合わせ、清々しい気持ちで帰路に就いた。

 1時間ほどだったが、端午の節句にふさわしい時間だった。


              岬人(はなんちゅう)

 

 

 


もぎたてテレビでは紹介されなかった「佐田岬の絶景」

2021-04-26 | 佐田岬の風景

 昨日の南海放送番組「もぎたてテレビ」は、とても良かった。
佐田岬の良さをあますことなく紹介していた。


 例えば、伽藍山からの絶景。
右に瀬戸内海、左に宇和海、岬の向こうは豊後水道、そして大分県佐賀関。


 ところが、まだまだある絶景がこれらだ。

  【三崎湾】

 

 【三崎の集落】

 

 【井野浦 阿弥陀池】

 

 【ムーンビーチと阿弥陀池】

 

 【モダン住宅】

 

 【平礒の長崎鼻】

 

 ゆっくりと見てもらいたい風景。
地元の人たちにもふるさと再発見してほしい。

 ワクワクする佐田岬だ。

    

     岬人(はなんちゅう)

 


桜咲く岬には、愛がある

2021-03-25 | 感動

 とてもきれいな桜。
でもこの後、それよりももっときれいな写真が撮れた。

 この公園は、実は個人がつくられたもの。
二名津の堀本ひでさんご夫婦。

 見学を自由にしていいということで、写真を撮っていた。
そこへ、軽トラに乗ったひでさんとお母さんがやって来た。
 お母さんは、毎日楽しみにこの公園に来て、散歩したり、花を見たりされるらしい。
一回りされ、ベンチに座ったところを1枚。
心穏やかに、岬の風景を楽しまれているようだ。

 寄って行き、挨拶をした。
するとおばあちゃんから、「娘さんたちは元気ですか?」と声をかけられる。
昔、二名津に住んでいたころ、地域を歩き回っていた娘たちは、多くの人たちから可愛がられた。
90歳近いおばあちゃんも、それを覚えており、懐かしく話してくれたのだ。

 ひでさんは優しく語られた。
「実はこの公園は、おふくろのためにつくったんよ。
自分だけのためやったら、ようつくらん。
おふくろの喜ぶ顔を見ることがうれしい。」

 胸が熱くなった。
最高の親孝行。


 記念に写真を撮らせてもらった。
この桜をも色あせる最高の写真だ。

 桜咲く岬には、愛がある。

      岬人(はなんちゅう)

 


桜のある風景

2021-03-25 | 佐田岬の風景

 ふるさと佐田岬は、今、桜の季節。
とても好きな風景の一つ。

 三崎の国道を車で走っていると、いつも気になる場所がある。
そこは、二名津の堀本ひでさんが個人で作った庭。

 桜がいっぱいだ。
地面に花咲くピンク色の芝桜。
やがて斜面にも広がっていく。

 
 しだれ桜。
立派な成木になるには、50年はかかると言われている。
名木の桜は、しだれ桜が多い。
将来、このしだれ桜もきっと注目されるにちがいない。

 

 庭の後ろに、借景のように広がる奥山。
佐田岬半島でも指折りの山桜がきれいな風景だ。

 

 そして、これら全てを写した一枚。
ぜいたく過ぎる、桜がある風景。

 

 でもこの後、もっと美しい写真が撮れた。
感動の風景だ。

 

            岬人(はなんちゅう)


三崎高校公営塾による出前授業 「SDGs=持続可能な開発目標 ~アフリカからSDGsを視る~」

2021-02-25 | 教育

三崎高校公営塾と連携し、出前授業をしていただきました。

これまで、数学や英語も行っています。今回は、2回シリーズで社会科、SDGsについて。

 

https://misaki-j.esnet.ed.jp/blogs/blog_entries/view/8/9ded8944bf3fec3464c63ebb9d2cecb9?frame_id=8

 


喜久家国際ワークキャンプ2018 物語

2021-02-13 | 喜久家ボランティア
 懐かしい喜久家国際ワークキャンプ2018。
みんなどうしているだろう?
 
 一つ一つ、郷の歴史が積み重ねられていく。
 
 佐田岬の小さな小さな郷、平礒の物語は続いていく。
 
 
     ※ 画像をクリックすると動画スタート。
 

Vlasov Pavel

 

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