喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

つばめの子落とし

2013-07-24 | 感動
 1週間前、わが家のツバメの巣の下にまだ羽が生えかわっていない小さなツバメのひなが落ちていた。
上の巣から落ちたのか?
それとも巣から落とされたのか?
 巣には、もう1羽大きく成長したひなが下を見つめていた。
比べると半分ほどの大きさしかない。

 そこへ父が通りかかり、事情を説明すると、
「よくしたものよ。生きられんと思ったひな鳥は巣から落とされる。」

 その言葉の意味はよくわかるが、
もしかしたらと思い、足場を作り、ひな鳥を巣にもどした。
 それから毎日気になっていた。
あの小さなひな鳥の姿は見えず、
「もしかしたら巣の中で死んだのかも」
とも思いながら。

 一昨日、うれしい光景を見た。
思わずカメラのシャッターを押した。

 

 2羽のひな鳥がなかよく体を寄せ合い下を見下ろしていた。
生きていたのだ。

 そして、昨日の夕方には、大きなひな鳥の姿は巣になかった。
飛び立っていったのだろう。

 残った小さなひな鳥。
巣立ちを見送りたい。

            岬人(はなんちゅう)
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小径の打ち水

2013-07-23 | ブログ


 今日は、夕方6時ころに帰宅。
まだずいぶんと明るかったので、家のことを何かしようと考えた。
 そこで思いついたのが、「打ち水」。
わが家には、エアコンはあるものの、できるだけ扇風機や自然を生かしたことで
涼しさをとろうとしている。

 それを考えると昔ながらの「打ち水」はとてもよいもの。
今朝、玄関前と小径を掃き掃除していたので、とてもきれいな状態。
そこをめがけて、水を打つ。
地面からむーんとした熱気が上がってくる。
風が吹くと先ほどよりもひんやりとしたものとなって、玄関の内へ入っていく。

 ちょっとしたことだが、ほどよい涼しさを生み出してくれる。
昔の人は、玄関先の掃除と打ち水をよくしていた。
それをまねしてみただけのこと。



 ついでにと思い、お気に入りの石垣に生える苔に向かっても水を打つ。
暑さで干からびかけていた苔が、生き返ったように緑色に変わっていく。
「このまま毎日、苔に水をやってみたらどうだろうか?
この石垣が苔むす緑の石垣に変わるものだろうか?」

 そう宇和町にある大人の隠れ家「苔筵(こけむしろ)」のようになるものだろうか。
以前撮った写真を見てみた。







 ちょっとしたことを続けることで、何かすばらしいものが生まれてくるような気がする。

                 岬人(はなんちゅう)

 
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天空の郷のPetit clef  

2013-07-22 | ブログ


 昨日7月21日(日)、天空の郷、久万高原町に行った。
お世話になった久万高原町社会福祉協議会の正岡さんのおすすめで、
めったに行くことのないカフェへ。
しかもケーキまで食べた。

 というのもこのプティ・クリフのケーキやコーヒーはおいしいと評判。
ショーケースの中においしそうなケーキがならぶ。
どれにしようかさんざん迷ったあげく、最初に気になっていたものに決めた。



 その名も「夏みかんのニューヨークチーズケーキ」
柑橘がどんな使われ方をされ、ケーキと組み合わさることで
どんな味が生まれるか、わくわくする。

 

 夏みかんの酸味をかなりおさえぎみにして、
ケーキの甘さと夏みかんのすっぱさが大きくならないようにバランスをとっているようだった。

 しかもこのネーミングがおもしろい。
その理由を聞いてみたくなる。

 みかん農家として、もちろん柑橘そのものの味を大切にしたい。
それとは別に、何かと組み合わさる新しい味もまた楽しみなもの。
 
 めったに食べないケーキを口にしながら、いろいろなことを思った。

 

 ケーキの味をさらに引き立たせたのが、藤岡コーヒ-。
初代仮面ライダーの藤岡弘さんは、ここ久万高原町明神の出身。
 藤岡さん、こだわりのコーヒー。
 
 

 喜久家ボランティアのポタとクロ。



 玉川町の森智子さんと。
とってもすてきな話ができた。



 
 

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ハクビシン(白鼻心)を追う

2013-07-12 | ブログ
 実家平礒への帰り道、さまざまな生き物を見ることができる。
昼間であれば、ヘビはもちろんキジ、ヤマドリ。
湿っぽい日であれば、大きなイボガエル(ガマガエル、ヒキガエルとも言う)。
 そして夜はさらに、タヌキはしょっちゅう。
時にはイノシシ、キツネ。
昨夜は、ハクビシンが道路を横切っていた。
 


 ハクビシンは、漢字で書くと白鼻心。
ひたいから鼻の先にかけて、白い線がはいっている。
動きは、早くないが、木登りを得意とする。
指の数がタヌキは、4本なのに、ハクビシンは5本あるため、前足を器用に使いこなす。
そのため柑橘などを食い荒らすやっかいな動物とされている。
しかし、保護動物になっているため、自由に駆除できない。

 四国や本州の東に生息。
有力な説とすれば、明治時代に中国から毛皮目的で持ちこまれたようだ。
でもアライグマのようにあきらかに外来動物とされておらず、それが駆除しづらい理由となっている。

 まあ、何はともあれ、この自然が多い田舎はまるで囲いのない動物園。
野生動物の楽園。
15分間の暗い夜の帰り道も楽しみの1つとなっている。

 先ほどのハクビシンをしばらく追跡。
あまり逃げようとするそぶりもなく、道路を右に左に行ったり来たり。
ときどきこちらをちらっと見るが、車のライトがまぶしく、すぐに顔をそむける。

 3分間ほどの野生動物観察。
楽しいひとときだった。

 田舎の夜の楽しみ。
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石垣のある小径

2013-07-07 | ブログ
 忙しいのと先日の台風でインターネットがつながらなくなっていたため、
ブログをしばらく書いていなかった。

 昨日は、夕方ゆとりがあったので、いつものように玄関を出たところの小径を掃き掃除した。





 玄関先くらいは、きれいに掃き清めようと引っ越して帰ってから続けている。

 今でこそ人通りの少ない径だが、道路ができる前までは多くの人が浜に行き来するために通っていたらしい。
集落から浜へは3本の径が使われていたが、この径を歩く人が一番多かった。



 道路がなかった時代、大きな荷物はすべて海から船を利用して運んでいた。

 道路ができてからは、この径を歩く人は大きく減った。
目を閉じて立っていると、昔のにぎやかな足音が聞こえるようだ。

 目には見えないものを心の目で見る。
これもまたいい。

 20メートルほど掃き清め、改めてふり返って見てみた。
するとあるものが今までにない景観を生み出していていることに気づいた。
 
 径の端や石垣に生えている碧い苔(こけ)。



 湿っぽい今の時期だからこそ見られる風景。
石垣一面に生えたら、さぞ美しいことだろう。

 ふるさとの美しい風景を想像すると楽しい。
そんなわくわくするようなふるさとを創造していきたいものだ。




                岬人(はなんちゅう)

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