喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

『大切な人に贈りたい24の物語』より 「ラストサムライ」

2011-01-31 | ブログ
 感動した映画の1つに「ラストサムライ」があります。
あまりの感動にDVDまで買い、たまに観ることもあります。
 平成15年、日米国民交流事業でアメリカコロラド州デンバーにいた時に映画館で観ました。
ハリウッド映画だったため、日本よりも上映が早くありました。

 字幕もなく、すべて英語だったため
細かなところはわかりませんでしたが、
日本人の血が流れる者として、涙する場面もありました。
 侍たちの芯の通った生きざまに感動したのです。

 映画館では、お客さんもけっこう多く、
うれしい気がしました。
日本の里山の風景が映し出された時は、
「ワーオ!」
という声をもらす人もいました。

 「ラストサムライ」について書かれた物語を紹介します。


■地道な努力をする

『先日、新聞に載っていた記事に感動したのでご紹介させていただきます。
「ラストサムライ」という映画に関する記事でした。
この記事を読んで、この映画がどうしても見たくなって行ってきました。

 この映画はトム・クルーズが主演で、アメリカ人が幕末の日本の侍に出会い、
その生き方に影響されて成長していくストーリーです。
新聞の記事は映画に出演している、ある役者さんの記事でした。

 この役者さんはこの映画の撮影中に定年を迎えたのですが、
今まで日本の映画やテレビで何年間も斬られ役をしてきました。
2万回以上も斬られたそうです。
(写真の人物)

 彼は今回、監督の目に止まってハリウットデビューということになりました。
トム・クルーズを監視する侍の役です。
彼は重要な役に抜擢された気持ちをインタビューで聞かれると

「今まで、まじめに地道にやってきたので、
きっと最後に神様がプレゼントをしてくれたのでしょう」
と語っていました。
 映画でも素晴らしい演技をされていて、思わず感動してしまいました。

 この映画の最後のシーンでトム・クルーズが、勝元という侍の死について
「彼は最後、どのような死に方をしたんだ?」
と、明治天皇から聞かれたときに
「死に方ではなくて彼の生きてきた生き様を話させてください」
と答えている場面がありました。

 このセリフが定年を迎えられた役者さんの人生と重なって
感動を与えてくれました。

 もっと毎日を一生懸命に生きなければいけないと反省させられました。
本当に素晴らしい映画でした。
私は涙が止まりませんでした。

※このストーリーは『ラストサムライ』公開当時に書かれたストーリーです

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 アメリカではお墓の墓標にメッセージが書かれるそうです。
「科学の発展のために力を尽くした人、ここに眠る」とか
「誰よりも優しかった母、安らかに眠る」
というように書かれます。
 その人の生き方は人生の最後にわかります。

 人生の最後に、自分の人生で達成したことを語れる人は幸せだと思います。
 トム・クルーズのこたえにもありましたが、自分が死んだときに
周りが死に方よりも生き様について話してくれたら幸せだと思います。』

 岬というどんな田舎で、どんな生活をしようとも
芯のある生き方をしたいと思っています。

 久しぶりにまた「ラストサムライ」を
観てみたくなりました。



                     岬人(はなんちゅう)




NHK松山放送局の若きエース

2011-01-30 | 喜久家の情報
 先日、NKH松山放送局ディレクターの大平さんから
「喜久家プロジェクトの様子や活動を実際に見てみたいのですが。」
という電話がありました。

 では、土曜日の午後お会いしましょう
と約束し、伊方町平礒喜久家に来てもらうことになりました。

 東京大学出身ということにビックリした私ですが、
見た感じとその話ぶりからは、
距離感を感じず、とても親しみやすい雰囲気を持たれていました。

 小さな小さな平礒の集落を歩きながら、
様々なお話をしました。
 平礒の現状、そこに住む人たちの思い、柑橘農業の様子と将来性、
喜久家プロジェクトの様子とこれからのこと、
平礒が少しずつ変わってきていることなど。

 大平さんのお話を聞いてすごく感心したことがあります。
 番組を制作するディレクターという仕事をみたとき、
自分の足で実際に現地におもむき、見て、聞いて、
つまり五感を使って情報を得るということがとても大切と考えられていることです。
 だから今回、ここ四国最西端の小さな田舎まで来ていただいたわけで。

 私は、テレビ局ということで、さまざまな情報が入ってくるだろうと想像していました。
確かに入ってくるようですが、
それは広く浅くの情報が多いようです。
しかもかなり時間的に遅れて。

 よりタイムリーに、
しかも深く知るには、
やはり現地に足を運ぶことが最も大切のようです。

 大平さんとお話をしていて、とてもうれしい気持ちになりました。
「ここにも本物を大切にされている人がいるんだ。」
と感じたからです。
 
 今回の訪問は、プライベートの行動で番組制作とは関係ないようですが、
私にとっては、とても大きな収穫がありました。
そしてすばらしい方とつながることができました。

 人と人とが出会うって、すばらしいものです。

                  岬人(はなんちゅう)
 

はーと・ねっと・くらぶ (田中さんのブログより)

2011-01-29 | ブログ
 毎日いくつかのブログを読むのが日課。
「お気に入り」に登録しています。

 そんな中に、はーと・ねっと・くらぶ代表の田中さんのブログを読んで
すごく納得しましたので、事後承諾で紹介します。

 題名は、「普段(不断)の人生が創るもの」。


『来月剣道歴57年目を迎える70歳の我が師匠、
加茂功教士八段の本日のお言葉。

「56年間、同じことの繰り返しです。 
毎朝稽古に行くこと、稽古の順番、練習の内容、試合での緊張、結果に対する喜怒哀楽、 
そんなことを繰り返し繰り返し56年です。  
 いやだと思うことも、好きだと思うことも、 
繰り返しです。  

 でもここまで続けてこられたのはずっと、
その都度その都度学びや気づきがあったからです。  
 奥が深いのです。  
 どこまで行っても学びがあります。  
 だから続けてこれたのです。 
 だからこれからも ・・・」

「昔、当時の大先生が言われました。  
形はその時々の年齢のまま、ただ素直に一生懸命表現すればよい。  
 
 若いのに年寄りのまねをしすぎるより、若さ、未熟さをそのまま出しながら、
一生懸命やることが次の年齢に正常に進める方法です。  
 そのことで初めて後輩に対してかけてやれる自然な言葉が生まれてくるのです」

 もちろん例によって私の特注翻訳ですが、このような内容かと・・

 先生の子供時代の寒稽古は剣道着を道場外の氷の張ったタライの水につけてから行ったそうです。
 子供でも高段者に当たり前のように竹刀で本気でしばかれ、
鼓膜も4回破れながら、それでも当たり前の世界で医者にもいかず、 
「あーぁ、また破れた」 
と言いながらまた稽古する日々であったそうです。  

 その人の言う56年間の繰り返しと、
私たちが自分の尺度で思う繰り返しのいかに重みの違うことか ・・・

 目の前にいてくださるこのお方は、           
「いてくださって、ありがとうございます。」』

 何と深みのある内容なんでしょう。

 私は、人は出会いによって大きく変わると思っています。
 出会うことができない人であれば、
せめて本やこのようなブログを読んで、
自分に照らし合わせて考えていく。
 これだけでもずいぶんうれしいことです。

「ありがとうございます。」

                   岬人

苔筵(こけむしろ) 立て札(続)

2011-01-29 | ブログ
 「ん?今度は何だろう?」

 さらに写真のような立て札が続きます。

「新鮮なおいしい空気 ひと呼吸 1円いただきます。
ただし本日のお客様にかぎり 無料とします。」

 これにはまいりました。
 何か、店に入る前にずいぶんとリラックス、
そしてワクワクしてきました。

 そして、いよいよ引き戸を開けて、
「ごめんくださーい。」

                  岬人

苔筵(こけむしろ) 立て札

2011-01-29 | ブログ
 苔筵の入り口に写真のような立て札がかけられていました。

「本日は気分がいいので営業します。  店主」

 何とも遊び心満点の言葉です。
こんな「遊び心」って、ゆったりとできますね。

 これも地域づくりのヒント。

                  岬人

苔筵(こけむしろ)の看板2

2011-01-28 | ブログ
 もう一つ看板があります。

 この喫茶の中は、ギャラリーがもうけられています。
そのギャラリーの看板は、錆びついた鉄板を利用しています。
きっと何かで使われていた鉄板でしょう。
それがまた、いいですね。

 経営者の村上さんのすごいところの1つは、
喫茶店と芸術を組み合わせたことです。

 芸術家とつながり、そのイベントや個展を開いてもらう。
部屋代をいただきながら、広報もしてもらえる。
 そして芸術家たちは、店のレイアウトやインテリアにたいして
あれこれとアイディアをくれる。
時には、自分の作品なども置いてくれる。

 こうして、苔筵はどんどんおもしろみを増していくんです。
そんなお話を経営者の村上さんは、
ていねいにしてくださいました。

 実に、おもしろいです。
ふるさとや喜久家の大きなヒントになります。

 ではこの後、苔筵の中をご案内しましょう。

                     岬人

苔筵(こけむしろ) 山里の魅力4

2011-01-27 | ブログ
 写真が駐車場。

 もちろん、これもすべて村上さんの力で。
ユンボで平らにして、山の材料を使って行燈を。

 夜になったら、またさぞかし心にしみわたるでしょうね。

 自然の材料を使い、
自然なおもてなし。

 まさに「やすらぎの空間と時間」

                 岬人

 

苔筵(こけむしろ) 山里の魅力3

2011-01-27 | ブログ
 苔筵の庭には、写真のような自然の岩もあります。

 この上にも苔を植え、
そして水を落とすという遊びココロの演出。

 もちろんこれも村上さんだけで。

 夏は、最高にいいとのこと。
涼しいし、蚊はいないし。

           岬人

             

苔筵(こけむしろ) 山里の魅力2

2011-01-27 | ブログ
 緑のじゅうたんのように生えた苔。
この苔は、経営者の村上さんがひとりでこつこつと
とりに行って植えられたそうです。
 
 今は、少しずつ自然に広がっているそうですが、
すごい情熱。
 遊歩道にしかれた石などもすべて。

 それを聞くと、驚きというよりもため息ににた声がもれてきます。

                岬人

苔筵(こけむしろ) 農村の魅力

2011-01-27 | ブログ
 先日、西予市宇和町信里にある苔筵(こけむしろ)に寄りました。

 以前から、雑誌で知ってはいましたが、
急に思いついて行くことにしました。

 杉・檜林の間伐、下草刈りなどの整理を行い、
そこに苔を植え、喫茶を営業しているとの情報。

 国道56号線から田舎道に入り、
500メートルほど上っていくと、何やらおしゃれな駐車場と看板。

 わくわくしながら林の中に入っていくと、
「おー!」
実家の山と変わらないようなものなのに、
そこには癒しの時間と空間が。

「へー」
と、ひとり感激しながら奥へと進み、
建っていた木造の家をノックしました。

 そこには、また驚きの連続が待ち受けていました。

                   岬人(はなんちゅう)

濱田農園の倅(せがれ)

2011-01-26 | ブログ
 年明けに松山道後をぶらぶらした時に、
うれしいものを見つけました。

 それは、濱田農園のみかんジュース「きわみ」。
「きわみ」は、ネーミングどおり、究極のみかんジュースを作りたい!頂点を極めたい!
という思いでできあがった逸品です。

 全国一と言われる「日の丸みかん」で有名な八幡浜市向灘地区のみかんに、
水と砂糖を一滴も加えず、みかんを丸ごと搾った果汁と、果肉だけを搾った果汁をブレンドして作ったもの。

 キャッチコピーが、
「みかんよりもみかんの味がするみかんジュース」

 実はこの濱田農園さんの倅(せがれ)ととても親しいのです。
彼は、地元の愛媛信用金庫に務めながら、
八幡浜元気プロジェクト「YGP」を立ちあげ、
その仲間とともにものすごい活動をくり広げています。

 おそらく愛媛県の若者集団としては、最高でしょう。
くわしくは、ブックマークにはり付けているのでご覧ください。

 喜久家プロジェクトにもとても興味を持ってくれており、
よく協力してもらっています。

 そんな彼ですから、このジュース「きわみ」
誕生のかげには、彼のアイディアがスパイスされているような気がします。

 こうしたココロある人たちの努力があり、
すばらしいみかんやジュースができあがっていくのです。

 うちの浅野農園のジュース(サンフルーツ、清見タンゴール)のキャッチコピーは、
「加えたのは、愛情だけ!」
です。  

                  岬人(はなんちゅう)


未来に残したいふるさと・みさきの風景写真

2011-01-25 | ブログ
「未来に残したいふるさと・みさきの風景写真」を
地域に展示させてもらっています。

 現在、名取集会所、田村菓子舗、二名津郵便局、三崎郵便局。
今後も串・正野地区に広げていく予定です。

 今日は、三崎郵便局と二名津郵便局に写真パネルの変更に行きました。
両郵便局とも、この取組に対して
こころよく協力していただいています。

 二名津郵便局の局長は、
私の三崎高校時代の2つ後輩で41歳の磯崎局長。
この若さでありながら、地域のみなさんに目線を合わせた運営をされています。
地域づくりにも積極的に取り組まれています。

 二名津郵便局には、ミニ図書館、ミニギャラリーをもうけられていて、
地域のみなさんに喜ばれています。

 磯崎局長ともつながり、
おもしろい地域づくりができそうな予感がします。

                  岬人
 
 

「みんな違って みんないい」 金子みすず

2011-01-24 | ブログ
 先日、金子みすずさんの詩「みんなちがって みんないい」
から気づいたことを書きました。

 すると、「関西の後輩」さんからすてきな書きこみがあったので昇華します。

『私がこの詩をはじめて目にしたのは何年前でしょうか?
娘の小学校時代に心のノートという教科書に掲載されたものを娘が気に入り、
私に読んで聞かせてくれたときでした。
 その後 NHKの幼児番組で流れ幅広く知られるようになりましたが、
自然と口ずさみたくなるとても素敵なメロディー♪になりましたね。

 金子みすずさんの
『ほしとたんぽぽ』
という絵本には素敵な詩が沢山ありますので機会がありましたら是非手にしてみてください(*^^*)

「みんな違って当たり前なんだよ
そんな一人一人の思いが
相手を思いやる気持ちへと育まれていくことを、
そして私達大人がそう生きていく姿勢が大切なんだ」
と教えられる気がします。

 まだまだ閉ざされた日本ですが、
バリアフリー、も心のバリアフリーも大切にしていかなければと思う今日この頃です。

 住みやすい街、
良い街って
それは道路や環境や形ある箱だけが素晴らしいのではなく、
先輩方のように
他人を快く受け入れ
向上心を忘れず
日々学んでいる街
他人を思いやれる。
 自分を大切にできる
そんな街こそが
本当に優しい街なのだと思う私です。

 音楽会の記事を読んで涙が溢れました。
 私も負けたらあかんなぁ!
ってエネルギーをいただきました。
ありがとうございます。』

 同じような思いを持たれている人は、必ずいます。
ぜひ、つながりましょう。
 ひとりではできないものも、
きっと動きだすのではないでしょうか。

                      岬人(はなんちゅう)



第43回 三崎駅伝大会

2011-01-23 | ブログ
 今日、43回目の三崎駅伝大会が行われました。

 先日43回目の誕生日をむかえたので、同じです。
私が生まれた年に始まった駅伝大会。
そう考えると、歴史を感じます。

 参加38チームがあり、
昨年よりも盛り上がりのある大会となりました。
 昨年度と比べてみるちがいは、
1 小学生の参加が多くなった。
2 レース後に豚汁とぜんざいの炊き出しがあった。

 小学生のがんばる姿は、未来を明るくします。
当然、親や祖父母、ご近所など、応援にも熱が入ります。
 そして、小学生たちは大人からたくさんの声援をもらい
満たされた気持ちで成長していくのです。

 レース後の炊き出しも大好評でした。
大会をよりよくしようとする方々の取組だと思います。
こういった、自分のできる範囲で、何かをしていくことがとても大切だと感じます。

 我が家では、
小4年生の双子の娘たちが、ビギナークラスの6区。
中1年生の息子が、通常クラスのアンカー5区。
そして私が、ビギナークラスのアンカー6区に出場。
 大会を盛り上げる1つにはなったかなと思います。
 
 レース途中、なかなか足が前へ運べず、
懸命に手をふり、何とか足を前へ前へ。
息苦しさも加わり、必死の形相。
「がんばってー」
と、沿道からたくさんの声援をもらうのですが、
答える余裕もなく、ただただゴールをめざします。

 何とかゴールすることができ、
倒れそうな状態でしたが、
ふり返って、深々と一礼。
「ありがとうございました。」

 四国最西端の駅伝大会は、あたたかいものでした。

                        岬人(はなんちゅう)