喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

娘たちの旅立ちの朝

2019-03-30 | ふるさと
 3月30日午前6時前。
間もなく、娘たちがふるさとを旅立つ。

 昨日も荷物の整理などで慌ただしかったが、
どんな気持ちだろうか。



 私が33年前に抱いた、あの忘れられない気持ちと重なるところがあるのだろうか。
時代は、めぐっている。

 娘たちの旅立ちに寂しさを覚えながらも、
新たな夢にエールを送りたい。

 母家の祖父母にあいさつ、家の仏壇、神様に手を合わせ、
みんなに見送られてふるさとを旅立つ。


 
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離任式 ~すばらしい伊方中学校~

2019-03-29 | 教育
今日は、離任式。

思い出つまった伊方中学校とのお別れ。

4月1日からは、教頭として再び三崎中学校。

地域とともにある学校を目指します。
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努力には夢がある ~自利利他~ (八幡浜高校陸上競技部監督 倉田茂)

2019-03-22 | 感動
 22日のお昼、八幡浜高等学校陸上競技部監督の倉田茂先生が、伊方中学校に届け物を持って来られた。
それは、伊方中学校出身のM君に関するものだった。

 M君は、これまでに自分が使っていて、捨てるにはもったいないまだ新しい陸上スパイクを中学校に寄贈してくれたことがある。

 また、昨年の秋のことが心に残っている。
放課後野球の練習をしているグランドを、ネット裏から眺めている彼がいた。
中学校卒業以来の久しぶりの再会だったので、いろいろな話をした。

そんな中、言葉の端々に
「先生のおかげで成長することができました。」
等、周りの人たちへの感謝の言葉があふれ出ていた。
そんな真摯な態度に感激するとともに、予想ではあるが高校での様々な経験が脳裏をかけめぐった。

「これほどの成長の裏には、どんな経験があったのだろうか。」


 それを知る手がかりを、倉田先生が記録に残されている。
3月19日の八幡浜新聞にも掲載されている。



 題名の「自利利他」とは、
自分の成功のためにがんばり、努力することと、他の人のために尽くすこと。

 この二つを同時に行うこと。また自分の努力により得たものを、他人にも分け与える、他人の為に動くことをいう。

「他人の幸せ」は「自分の幸せ」、「自分の幸せ」は「他人の幸せ」。



 先日引退を発表したイチローも記者会見で、似たようなことを言っていた。

 努力には、夢がある。

              岬人(はなんちゅう)

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新しい手帳が届く ~今年も陰山手帳2019~

2019-03-18 | 日々の暮らし
 今年度もあと2週間ほどで終わる。
すでに来年度へ向けて、スケジュールなど様々な準備が進む。

 手帳は、なくてはならないものとなっている。
毎年、手帳選びで苦労していた。
使ってみると、不便だったり。

 それが、10年ほど前に100ます計算で有名な陰山英男さんの手帳を使ってみて、
ずっと愛用している。

 そして今年も年度終わりが近づいたので、購入した。

 早速、4月からのスケジュールを書き込む。
もう、結構予定が入っている。



 手帳の中に、「陰山コラム」という欄がある。
読書について、こんなおもしろいことが書かれていた。

「読書は、人間の精神活動を高める重要なスキルだ。
 気持ちが落ち込んでいるときにネガティブな情報が多いネットの記事をダラダラ読んでいると、
ますます気分が落ち込む。

 そんなときはパソコンを切り、あらかじめ決めておいた『元気の出る一冊』
『生活や仕事に役立つ一冊』を集中して読む。
 へたな精神安定剤よりよほど効果的だ。」




 これには、納得。
私もそんな本が好きだから。


 読書は、心を耕す。
先日通った愛媛県の南、愛南町では田んぼを起こす田植えの準備が進んでいる。

 
      岬人(はなんちゅう)
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ハナラジvol.21 喜久家国際ワークキャンプ2019① 佐田岬半島の情報発信ラジオ♪

2019-03-12 | 喜久家ボランティア
 親戚のヒロが喜久家国際ワークキャンプについて、
「ハナラジ」で取り上げてくれた。

 何やら、おもしろいラジオになったようだ。


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The Reason I Am Here

2019-03-10 | ふるさと
「What motivates you most?
Your boyfriend or girlfriend?
Your friends?
Your future dream?
For me, it's my grandparents.
They give me power to live a meaningful life.

Why my grandparents?
I lost my father when I was six, and then I lost my mother when I was eleven.
I lived with my mother’s parents until I was thirteen.
Then I moved in with my father’s parents and they have taken care of me ever since.
This may sound like a sad story.
And yes, I've had some hard times.
But this story is not all about sadness.

My grandparents are orange farmers.
They are very old.
When I came to them, my grandfather said to me, “I will keep going until I'm 80 years old.”
That meant he would continue working until I graduated from high school.
I was shocked.
He was old enough to retire and yet still had the will to continue farming in order to support me.



This is my second year of high school.
Teachers tell me that I should continue school after graduation because I’m a good student.
But my dream is to work with my grandparents as soon as possible.
I want to make their life easier.
And although it is difficult, I want to make our original-brand oranges.
Yes, college is important.
But my heart is telling me to go to the mountain with my grandfather.

This is a story about growing up.
A story about making choices.
A story about love and respect.
My grandfather is strict.
Apart from scolding me he doesn't say much.
But he shows me the importance of working hard.
Trying more means growing more.
Putting a lot of energy into oranges means making better oranges.
Is it not the same with life?

There are things I will learn with my grandfather that I can’t learn in school.
These things are not about getting good scores on math tests.
Or remembering English grammar.
These things are about soil and sun and rain.
About growing things with my hands.
These things are about working out of respect and devotion and gratitude to the land.
But also, to the people that raised me.



Grandpa, grandma, thank you for everything.
I’m very happy to be your grandson.
It’ll be my turn to support you soon. 」

Yukinori ABE Misaki High School


He lives in Hiraiso which is my home country.

Now, he is a twelfth grade student.
If he graduates, he will work agriculture.

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ふるさとを生き生きと語る若者 ~今僕がここに居る理由~ 

2019-03-10 | ふるさと
喜久家国際ワークキャンプも残りあと2日。
12日(火)が出発。

 期間中、我が家は「もらい風呂」として協力。
今日も6人のメンバーが訪れた。

 ちょうどいい機会だったので、ワークキャンプ期間中
「感動したことを教えて。」
と聞いてみた。


 すると伊吹ちゃんが、次のようなことを語ってくれた。

「昨日、阿部さんのおばあちゃんが、明日と明後日は雨が降るので、収穫できない。
だから今日があなたに会う最後になりますね。
本当、よく手伝ってくれて、ありがとう。
もっといてほしいくらいです。」


 そのやりとりが目に浮かぶ。
ゆきみおばちゃんは75歳を超え、小さな体で、腰が曲がった状態。
それでも一生懸命に85歳になる春原おっちゃんと働いて、幸徳君を手伝っている。
仕事をしながら、ひとり言で
「もうちょっと。もうちょっと。」
と自分を励ましながら。

 伊吹ちゃんから聞いた感動的な話だった。


 そこで、僕からも幸徳君に関する感動的な話を伝えてあげた。
幸徳君が、三崎高校2年生の時に書いた感動的なスピーチ。



 

 『 今僕がここに居る理由

あなたを一番やる気にさせるものは何ですか?
ボーイフレンドやガールフレンド?友達?それとも将来の夢?
僕の場合、それは僕の祖父母です。
祖父母は僕に生きがいを与えてくれるのです。
 
 どうして祖父母かって?
僕は6歳のときに父を、11歳のときに母を無くしました。
13歳までは母方の祖父母と一緒に暮らし、その後、父方の祖父母のところに引越しました。
それ以来ずっと、父方の祖父母が僕の面倒をみてくれています。

 ここまでは、悲しい話に聞こえるかもしれません。
ええ。確かに、辛いこともありました。
しかし、この話は決して、最初から最後まで全て悲劇なわけではないのです。


 
 僕の祖父母はみかん農家を営んでいるのですが、もう結構な歳です。
僕が初めて祖父母のところにやってきたとき、祖父は僕にこう言いました。
「80になるまではがんばらないけんな。」
それはつまり、僕が高校を卒業するまで働き続けるということを意味していました。
驚きました。
祖父はすでに引退してもおかしくないほどの歳だったのに、それでも働き続けることを決意してくれたのです。
僕を育てるために。


 僕は今年、高校2年生になりました。
先生たちは僕に進学を薦めます。まぁ…僕はデキるやつなのでね。
でも、僕の夢は一刻も早く祖父母と一緒に働くことです。
彼らの生活を楽にしてあげたいですから。
そして、難しいことはわかっていますが作りたいのです。
自分たちの手で、新しいブランドみかんを。
もちろん大学が大切だということはわかっています。
けれど、僕の心が言うのです――祖父と一緒に山に行きなさい、と。



 これは成長の物語です。
選択の物語でもあり、愛と尊敬の物語でもあります。
僕の祖父は厳格な人で、叱るとき以外に、あまり多くを話しません。
けれども、祖父は一生懸命働くことの大切さを僕に身をもって教えてくれます。
 やればやるほど成長する。
力を注げば注ぐほど良いみかんができる。
これって人生も同じじゃないですか?

 祖父は、学校では学べないことを僕に教えてくれます。
それは数学のテストで高得点を取ることでも、英文法を覚えることでもありません。
 土や、太陽や、雨に関すること―自分の手でものを育てることについてです。
それは大地を敬い、愛し、感謝の念を持つことです。
大地だけではなく、僕を育ててくれた人々にも。

 

 じいちゃん、ばあちゃん。
ほんとにありがとう。
俺、じいちゃんばあちゃんの孫でほんとに良かった。
もうすぐだからね。
今度は俺がじいちゃんばあちゃんを支えるよ。』 



 このスピーチは、平成24年度全国商業高等学校英語スピーチコンテスト愛媛県大会の最優秀賞を受賞し、
全国大会でも述べられた。


 この話をした後、伊吹ちゃんの目からこぼれた涙に、もらい泣きしそうになった。
ふるさとには、心を揺さぶる物語がいくつもある。

 今日は、一日中雨が降っている。
一雨ごとに、春の足音が近づいてくるようだ。

 
                    岬人(はなんちゅう)
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全日本少年軟式野球南予ブロック大会 

2019-03-09 | 教育
 3月9日(土)、10:40から内海運動公園グランドにおいて、
全日本少年軟式野球南予ブロック大会の準決勝が行われる。

 伊方中学校の対戦相手は、南宇和郡新人戦優勝の御荘中学校。

 これに勝てば、12:20から決勝戦。


 けが人も多いが、チーム力でカバーし合い、
自分の役割を果たしてほしい。


              岬人(はなんちゅう)
 
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愛媛県 県立高校一般入試 ~勉強するってこと~ 

2019-03-08 | 教育
 3月7・8日と愛媛県では、県立高校一般入試が行われた。
中学3年生にとっては、自分の進路を決める大きな節目。
 

 太宰治の『正義と微笑』という作品の中で黒田先生が次のように語っている。

「人をわずか1・2時間の中で評価するのは、神様のなせる業だ。
神でもないのにそんなことをする試験官は地獄に落ちるだろう。」



 なんで勉強しないといけないのだろうか?
大人になって役に立つから。
試験のために勉強しないといけないのか。

 こんな思いは、誰でも学生の頃、一度は考えたことがあるだろう。


 これに対する答えとして、主人公(学生)が回想する、「黒田先生」の別れ際の言葉がグッとくる。


 「もう君たちとは逢えねえかも知れないけど、お互いに、これから、うんと勉強しよう。
勉強というものは、いいものだ。
 代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。
 
 植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強しておかなければならん。

 日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。

 何も自分の知識を誇る必要はない。
勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。
 覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。

 カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記していることでなくて、心を広く持つという事なんだ。
つまり、愛するという事を知る事だ。

 学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、必ずむごいエゴイストだ。
 学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。
けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。
 これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。

 そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。
ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ! これだけだ、俺の言いたいのは。」




 大事なのは、(必ずしも役に立つとは限らない)勉強の過程において「カルチベート」され、心を広く持つ、
つまり愛するということを知ること。

 そして一生懸命に勉強して人格を磨き、自分勝手なエゴイストにならないようにしないといけない。


「こんなこと勉強して何の役に立つの? つまらん」などと思うのではなく、
「なにそれ面白そう」と感じる心、つまり好奇心が大事なのだ。



 好奇心をもって生きていくために、勉強が大切なのだ。

 好奇心多き人生は、豊かな人生だ。


        岬人(はなんちゅう) 
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愛媛県立三崎高等学校のハンパない先生たち

2019-03-04 | 教育
 3月1日、娘たちが三崎高校を卒業した。
父、姉、私、弟、妹、息子、そして娘たち親子3代にわたる母校。

 娘が、三崎高校の情熱あふれる先生方に向けて、感謝の気持ちを語っている。
こんなすばらしい先生方が他にいるだろうか。

 ちなみに、三崎高校の先生方は、数年前に全国表彰されている。

 ※ クリック 

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喜久家国際ワークキャンプ2019大交流会 平礒に集まる

2019-03-03 | 喜久家ボランティア
 昨夜、3月2日(土)、18:00。
 毎年恒例の喜久家国際ワークキャンプの大交流会が、わが家で行われた。
半端ない盛り上がり。

 人口45人の平礒。
そこに43人が集まった。



 初めて参加する人。
毎年、おなじみの人。

 ベトナム、ベルギー、フランス、関東、関西、九州からのキャンプメンバー。
県内からは、伊予、双海、野村町、伊方町など、違いだらけの集まり。



 違いって、おもしろい。
人が集まるって、おもしろい。
田舎って、おもしろい。


 また新たなつながりが、広がった。


           岬人(はなんちゅう)
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