4月4日から5日にかけて、道後に泊まることがあった。
桜が咲くいい季節。
道後のまちをぶらり歩いてみた。
この日は、曇り空だったものの気温が上がり、長袖シャツで十分な暖かさ。
人混みが得意ではないので、いつもの山の手マリアージュガーデンへ向かった。
松山祭りでにぎわう喧噪から離れ、ゆったりとした時間が流れていた。
ハナミズキのような、桜のような真っ白い花が入り口に咲いていた。
ガラス細工からもれるノスタルジックな明かり。
水が満々とたまる池。
お店には、こんなかわいい置物も。
これに何を積みこんだらいいだろう。
ドライフラワーなどを積んだら、楽しいかも。
昔々のこと、足を痛めた白鷺が毎日毎日舞い下りて、岩の間から流れ出る湯に浸していた。
やがて傷は癒えて、飛び立って行くのを村人が見て、手を浸すと温かく温泉であった。
これが道後温泉の発見とされる。
レストランなどの建物の向かい側には、こんもりとした緑。
その緑の中に、ピーターラビットの館らしきものが建っている。
中をのぞくと。
色とりどりの花々が咲く。
めずらしいミニリンゴの花も。
山の手マリアージュガーデンを後にし、道後温泉方面へ向かう。
途中、オールドイングランドホテルでは、ハンガーフラワーが壁を彩っていた。
そして、道後温泉本館。昔はこちらが正面だったようだ。
今の道後温泉本館正面。 建築されて120年経ち、2017年に耐震補強などのため、立て替えが始まる予定。
俳人、正岡子規記念博物館。
皇室御用達のふなや
カラクリ時計前は、いつも多くの人でにぎわっている。
アーケード内にあるおいしいと評判の煎餅の店。
ちょっと離れるが、チーズケーキで有名なESPRIT
夜の飲み会の店、魚武。
店内には、佐田岬特有の青石が飾られ、海の薫りが漂ってきそうだった。
あまり食べない私が、これさえあればお酒が飲める鯛のカマ焼き。
知り合いの有賀さんが経営する勝沼醸造のワイン。アルガーノモンテ。
このワインは、甲府盆地の東側のなだらかな傾斜地にある峡東地方において、
栽培された完熟のマスカット・ベーリーA種をゆっくりと醸した後、フレンチオーク樽で熟成したもの。
ベリー系の香りと豊かな果実味に加え、ほのかなタンニンが優しい味わい。
このワインをぜひ、知り合いに飲んでみてほしかった。
春の道後ぶらりは、思った以上に充実したものだった。
落ち着いた空間があり、ゆったりとした時間が流れていること。
それはまさに豊かな自然が大切だということ。
そこにおいしい食べ物や飲み物があると最高。
そう考えると、ふるさと佐田岬の田舎も十分魅力に値する場所。
そんなことも考えながら、夢をふくらませた暖かい春の日だった。
岬人(はなんちゅう)