喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

佐田岬半島は、センス・オブ・ワンダーランド ~雪の降り方こんなにも違う~

2018-02-06 | 自然環境
 本日2月6日(火)、南国愛媛の佐田岬半島には大雪が降った。
厳密に言うと、付け根にある八幡浜市と伊方地域。
 最も西の先端にある三崎地域は、ほとんど降っていない。
昨日と全く逆の降り方。

 伊方地域の小中学校は、臨時休業となった。
 伊方中学校の校門前の雪。


 中庭にある佐々木公園に降り積もった雪。


 こんな大きな雪だるまも作れる。


 真っ白い雪に目がくらんだのか、鳥が窓ガラスに激突し、かわいそうな状態。



 この頃、三崎地域は雪は全くなく、太陽が顔をのぞかしていた。

 
 同じ佐田岬半島でどうしてこんなに大きな違いが起こるのだろうか?

 それには山口県下関市と福岡県北九州市門司の間にある関門海峡が影響している。
 関門海峡上空を通過した北西の湿潤な季節風が瀬戸内海の伊予灘をわたり、
佐田岬半島にあたるため、北西の風が強く佐田岬半島から宇和島市にかけて、雪が降る。
 特に大州や宇和等の山間部はかなりの積雪もよく見られる。

 風向きにより雪雲があたる場所が違うと、雪の降り方も大きく違うのだ。

 一方、瀬戸内海地域は、冬の北西の季節風では中国山地の風下となり、
夏の南東の季節風では四国山地の風下となるため、降水量は比較的少なく穏やかで晴天が多く、乾燥している。

 このようなことから、天気の変化は南予から始まる事が多い。


 大自然が生み出す、佐田岬のスペクタクル。
これに影響して植生、生物、そして人間の営みまでもが独特なものとなる。
 
 佐田岬半島は、センス・オブ・ワンダーランドだ。


                岬人(はなんちゅう) 

雪の南国佐田岬

2018-02-05 | 自然環境
 今日は朝から雪。
ココは、南国愛媛、佐田岬。

 南国佐田岬に雪が降る。


 車も雪化粧。


 平礒地区に積もる雪 


 真っ白のじゅうたん



 柑橘に差しさわりがなければいいのだが。

 けっこう、雪がにあっている。


           岬人(はなんちゅう)

 

佐々木公園に咲く、美しく、危ない夾竹桃(キョウチクトウ) 

2016-09-02 | 自然環境
 今、伊方中学校にある佐々木公園には、美しい夾竹桃の花が咲いている。
花言葉は、「注意、危険、用心、油断しない」
美しいものには毒がある。
 以下、昨年沖縄の研修で教えてもらったこと。



 夾竹桃はインド原産の常緑種の小高木で、桃に似ている、とてもきれいなピンク色の花を咲かせます。
葉は竹の葉に似ていて鮮やかなグリーン色、花も濃いめのピンク色をしており目立ちます。
パッとみて、人目を惹きつける美しさのある、華やかな花です。

 夾竹桃は、日本では一般家屋の庭や市街の街路樹、高速道路沿いにもよく植えられています。
もちろん世界中に咲いている、ふつうに観る花です。
たいていの人は、夾竹桃を見たことがあるのではないでしょうか。

 しかしこの夾竹桃には、意外なことに、恐ろしいほどの「毒」があります。
花~根まで毒の成分をもっているのです。
しかもこの毒は人間や動物を死に至らしめる、とても危険な猛毒なのです。

 身近なきれいな花に毒があるなんて怖いですね!
夾竹桃の毒について、その成分や毒にまつわる中毒、事件の話、
さらには他にもあるきれいで毒性のある花についてもご紹介します。


1 夾竹桃の毒の成分
 夾竹桃の毒は、強力な経口毒性のものです。
 1種ではなく、いくつかの毒の成分をもっており、
その中には青酸カリより強力な猛毒も含まれているそうです。

 夾竹桃の毒は、花、葉、枝、実、根、茎とまんべんなく含まれており、
さらには周辺の土壌にも毒を広げてしまっているのです。枝でも葉でも調理に使ったりしてはいけません。
ペットや家畜がなめたり食べたりしたら大変ですから要注意です。
そして枯れて腐葉土になっても、毒性は残ります。
コワイですね。


2 夾竹桃の毒で起こる症状
 夾竹桃の毒にあたったときの症状として起きるのが「おう吐、吐き気」です。
さらに四肢の脱力や倦怠感、下痢が起こります。
腹痛や、非回転性めまいもよく起きる症状です。
最悪の場合は死に至ります。


3 夾竹桃の毒の致死量
 夾竹桃の毒の致死量は,乾燥葉で50ミリグラム(牛が経口で摂取した場合)と報告されています。
 夾竹桃の毒成分のひとつは青酸カリより強い猛毒とされていますが、
この純粋な毒成分を食べてしまった場合、人間の致死量は0.3ミリグラムと言われています。
 フグの毒の致死量が1~2ミリグラムと言われているので、ものすごい猛毒だとのことです。

4 夾竹桃を燃やした煙にも毒がある!
 夾竹桃の生の葉を燃やして出た煙も、毒を含んでいます。
この煙を吸い込むと、下痢やおう吐、めまいや不整脈などさまざまな症状がでます。
最悪の場合、心臓麻痺も起きると言われています。
 家の庭に生えている夾竹桃を処理したいときは、居住区の自治体に相談するのがよさそうです。
くれぐれも、自分でたき火で燃やしたりしないようにしましょう。

 1980年の事件では、千葉で牛にあげる飼料の中に夾竹桃の葉が混入していて、
乳牛20頭が中毒になり、9頭が死んでしまうという痛ましい事件がありました。
 
 夾竹桃の枝を箸や串の代わりに利用して肉を刺し、肉を焼いて食べて中毒になった有名な事件がフランスで起きています。
1975年のフランスの夾竹桃バーベキュー事件では、10人いた男女のうち7人が死亡してしまったそうです。

 もっと前には、フランス軍が肉を焼くのに夾竹桃の枝を使って肉を焼いたら毒成分が肉にしみでて、
兵が亡くなってしまったという事件も起きています。
 また、太平洋戦争時に日本軍も夾竹桃の枝を串や箸代わりにして、多くの兵を亡くしたと言われています。

                                          「WELQより」
   

 

 もちろんそんな危険な植物はのけてしまうという手もある。
 でも自然界には様々な危険な動植物がいるわけで(人間にとってみれば)、
それを全て除いてしまうことは不可能。
それについてしっかりと知ることが大切だろう。
 かつて佐々木公園に夾竹桃を植えたときも、そんな教育の大切さを思っていたのだろう。
自然な生き方、たくましい生き方、豊かな生き方をしていきたい。
 

                 岬人(はなんちゅう)                              

大雨によるがけ崩れ

2016-06-27 | 自然環境
 昨日26日はいい天気だったが、今日は午後からまた雨が降ってきた。

 先日、平礒に続く道路のがけ崩れを撮った。
オオダキの道路。 土砂は、海まで達していた。




 亀の首より手前の道路。 ここも土砂は海まで流れていた。




 その山際のがけも、金網で止まりはしていたが。


 今日からの雨がまた心配だ。


          岬人(はなんちゅう)

佐田岬を襲った豪雨のつめ跡

2016-06-21 | 自然環境
 6月19日未明から降り続いた豪雨と落雷。
昨日昼間は小降りになったものの、夜から再び降り始めた。

 昨夜、帰宅しながら道路やミカン畑に荒れたつめ跡が残っていたので、今朝の様子が気になっていた。

 今朝も大雨警報は出ているものの、伊方町は雨も降っておらず落ち着いた様子。
よく降ったなー、といった景色。


 釜木の舟瀬川は、滝のようになっている。


 普段はあまり流れのない奥山への川もかなりの水量。


 中には、土砂が川をせき止め、道路に湧き出しているところもあった。


 最も大きな被害は、釜木の人家外れの倉庫の地盤が陥没して、崩れかけている。


 
 今朝出勤するとき、平礒の選果場前に続々と人が集まっていた。
恒例の道路の草刈り作業だ。
大雨で道路に散乱した木々や石も整理されると思う。
 我が家からは父が作業に出てもらう。

 田舎では、自分たちで郷を守ろうとする自治意識が強く残っている。

 ふるさとの田舎では、今回の豪雨の復旧が早くも始まっている。



                     岬人(はなんちゅう)
  

NHK総合 プロフェッショナル ~仕事の流儀~

2011-12-12 | 自然環境
 おすすめしたい今夜の番組。
NHK総合の「プロフェッショナル ~仕事の流儀~」
夜10時~10時48分。
宮城県気仙沼市の畠山重篤(はたけやましげあつ)さん。



 『畠山重篤(68歳)さんは、宮城・気仙沼でも特別な存在のカキ養殖のプロだ。
かつて赤潮が頻発した気仙沼湾。
畠山さんは森に木を植えることで、海をよみがえらせようと努力してきた。

 今年、その豊穣(ほうじょう)の海が牙をむいた。
東日本大震災の津波は、舞根地区の9割の家をのみ込み、畠山さんは母を失った。
育てていたカキはほぼ全滅、育んできた海には、がれきや泥が降り積もった。

 養殖の再開は、故郷を再生させることでもある。
地区の仲間たちがぼう然とする中、畠山さんはいち早くカキ養殖を再開させることを決意。
 だがその直後、体調を崩してしまった。
海に生きる人々の8か月にわたる格闘の日々を追う。 (NHK記)』

 10月8日に畠山さんとの出会いがあった。
「ものづくり生命文明シンポ IN 松山」
に参加した時に講演を聴いた。

 具体的で、実践をもとにした話は、他の人たちよりも分かりやすかった。
いっぺんにその魅力に引き寄せられた。

 ふるさと佐田岬も漁業の盛んなところ。
最近、不漁であると耳にする。
以前、漁協のポスターに
「森は海の恋人」というキャッチフレーズを目にしたことがある。
 
 その時には、わからなかったが、
まさにその森を大切にする運動の先がけの人だったのだ。
「豊かな海は、豊かな森からできる」
ということで長年にわたり植林活動をされていて、
今や全国的な運動になっている。

 畠山さんのとつとつとした話しぶり、
しかし芯の強い思いがにじみ出てくるような人がらが今も記憶に残っている。

 今夜は、ぜひこの番組を見よう。