僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

ブランド力

2007-08-20 | Weblog

ブランド力。その影響力はハード面でもソフト面でもものすごい。

例えばファッションのハード面。エルメスだの、セシール?(これって通販かな)だの、
なんだかんだとあるんやろう。俺にはもうこれ以上出てこんけど、何もファッションに
興味がない俺でも、ちょっと聞いたことあるなぁ、というブランド名の製品を見ると、
なんかそれがいい製品に見えてしまう。

同じくファッションのソフト面での話をすると、逆もまた同じ。とても有名なモデルが身
に着けている製品はたとえ1000円であっても、その数倍の値段がしそうな、いいも
のに見えてしまう。

こういう日常よくする光景からブランド力を感じることはとても多い訳やけど、それ以
外の隠れたところにもそれは存在している。例えば音楽。一流有名ミュージシャンは
もちろん、作り出す楽曲も優れているが、その「名前」がついているだけで、いいもの
だと信じ込んでしまう面が多分にあり、逆にものすごく優れた楽曲なのに、名も知ら
れていないアマチュアが作ったものは、見向きもされない。

この間、結婚した次女が面白いことを言っていた。
旦那はとてもお酒好きらしく、毎晩ビールと「いいちこ」で晩酌をするらしいんやけど、
嫁として酒代を浮かせたい次女は、なんとかこの「いいちこ」を安く買えないものかと
試行錯誤したあげく、名前は忘れたが、いいちこよりもっと安い「ナントカ」という焼酎
を買って中身だけを入れ替えて、飲ませてみよう、と思ったらしい。バレなければこれ
幸いということで。

ただ、この話は一応旦那にも前フリはしてあって、「もしそんなことしてたら分かる?」
という話を何度かしたことがあったらしい。でも、その時旦那は、「そんなことしても俺
には絶対に分かる」という返事やったそうな。

まぁ、そういうことなら、ということで、娘はそれを実行に移した。果たして結果は、中
身の入れ替えられたいいちこボトルを飲んだ彼がひとこと、
「いやー、やっぱりいいちこはうまいなぁ!!」
ですと。後から中身が違う、ということを娘から聞いてようやく、「そういえば、ちょっと
おかしいと思とったんや」と苦しい言い訳をしてたらしいけど、やっぱりこれは“いいち
こ”という容器に入ってるという「ブランドの味」にしてやられてる訳よね。

このように、ファッションしかり、音楽しかり、酒しかり。ブランド力というものはものす
ごい。でも、ブランドを構築するまでには、いい製品・作品を作り上げるのはもちろん
やけど、プロモーション力が不可欠になる。

尊敬する松任谷由美さんも、デビュー前には自分の作ったデモテープを持って、あち
こちのレコード会社に売り込みに行っていたと聞く。ここで彼女がそういうプロモーショ
ンをしていなかったら「卒業写真」などの数々の名曲は世に出ずに終わっていたやろ
う。

で、何がいいたいのかというと、俺は今、昔作ったオリジナル曲をリメイクして、自宅
レコーディングするべく、作業を進めている。中にはとても自信のある楽曲があって、
機会さえあれば、きっとヒット曲になると思い込んでいるものも数曲ある。ということは
あと俺に足らないのは、一応、ブランド力だけということになるやん?

50歳代を目前にしたおっさんにどんなプロモーションができて、どんなブランドが構築
できるのか、全く不明、というかお先真っ暗に近い訳やけど、やるだけやってみて、
「無残な50歳」というブランドでも構築できたら、それはそれでええような気もするし。
まぁ、今年中には一曲完成予定なので、是非皆様お聞きになってくださいまし。
もちろん、タダでCD差し上げますので。