僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

スーパーフライ

2008-06-03 | Weblog

前回に続いてスーパーつながりでもうひとつ。

こないだ歌番組に出てたSuper Flyの歌を聴いた。
いやぁ、なんというか何年ぶりかに心を揺さぶられたね。
パワフルでソウルフル、でもシャウトする声はいわゆる“がなり声”ではなく、艶が
あって、心の奥底からとことんしびれさせる。日本の女性ミュージシャンでいうと
吉田美和とMISIAを足して2で割ったような感じかな。

早速CDを買って全曲を聴いてみた。そしたら、変な例えやけど、彼女の歌は、風
呂で言うと湯量が少なくて狭い家庭風呂ではなく、たっぷりお湯がある温泉に浸
かった時の体の温まりかたに似て、すぐ冷めてしまうという感覚がまるでない。
それは、歌のうまさに加えて、全ての楽曲が抜群のセンスで作られていて、彼女
の歌声にピッタリきていること。おまけに詩もよく、これらが全て相まった結果やろ
う。

いやぁ、日本の女性シンガーにもこれだけのロックを歌える人がでてきたんやなぁ。

こないだの土曜日、家に遊びに来ていた後輩とその話をしていたら、その後輩は
こんなことを言っていた。「昔自分達の親は演歌ばかり聴いていたけど、今世に
出てくるミュージシャンの親はロックを聴いてたという人が増えて、そのおかげで
こういう優れたロックセンスを持った人が世に出てくるんようになったんやろね」と。

まさしく俺も同感や。こういう優れたセンスは一夕一朝でできるもんやない。
黒人のブルースを誰もが簡単に真似できないように、大阪人のボケ突っ込みの
センスを誰もが簡単に持てないように、長い歴史にしか作れないものやろう。
そらひょっとしたらこの人は突然変異で演歌ばかり聴いてた親から生まれたかも
分からんけどその可能性は極めて低いと思う。

俺の親は特に演歌ばかりを聴いている人でもなければクラシックを聴くような高尚な
趣味も持っていなかった。そんな俺が初めて音楽に痺れたのは、中学生の頃。
友達の弾くガットギターの「禁じられた遊び」を聴いて、猛烈にギターを弾きたいと
思った。
その後はその頃の例に漏れず吉田拓郎や井上陽水にハマってフォークソングに夢
中になった。そうこうしている内にまた例に漏れずビートルズを聴いて今度はロック
に傾きだし、そのビートルズのWhile My Guitarのギターメロディーに惚れた。
そしてそのギターは
エリッククラプトンが弾いているということを知りクラプトンを聴き
始め、そこから先はますますギターの素晴らしさが分かるようになってギタリストば
かりを聴き出して今に至る。

うーん、なんと分かりやすく誰もが歩く単純な道(笑)。性格はちーとは人と変わって
はいるものの、所詮ありきたりな音楽人生。

願わくばSuper Flyも俺と同じような音楽変遷だったら俺もこれからでも花咲くかも
知れんと思うけど・・・絶対違うわなぁ。