僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

再会(予定)

2008-12-17 | Weblog
先日、一緒に音楽をしている友達夫妻が遊びに来てた時のこと。
ふと、昔の友達のことが話題になった。
その友達は昔の俺達が組んでいたバンドのベースであり、今は数学の教師を
しているOくん。お互いの忙しさやその他事情で、10年以上前からほとんど会
うことがなくなり、彼の(いい意味での)めんどくさがりの性格から、年賀状の
やり取りも数年前になくなっていた。

そのOくんは今どうしてるんやろう?、と誰彼なしに口にしたのがきっかけで、
じゃあ、忘年会シーズンでもあるし、Oくんを中心に、その頃よく集まっていたの
にここ10年位顔を会わせられていない友達も呼んで、急やけど、もう暮れも押し
迫ってきているので、今週の土曜日(20日)に集まろうよ、という話がまとまった。

で、10年以上前に聞いていたOくんの携帯に電話してみた。番号はまだ存在し
ているようで、呼び出し音が鳴る。でも10年以上、声も聞いていない友達。
出ても違う人かも分からないし、その呼び出し音がやたら長く感じられ、その間、
なんか恋の告白のようなドキドキ感に襲われる。
5回程度呼び出し音が鳴った後、名前は名乗らず、「もしもし」という声が聞こえ
た。その瞬間は、昔のOくんの声じゃないような気がしたが、「Oさんでしょうか
?」と聞くと「そうです」と言う。俺は嬉しくなって、「ひさしぶり、俺々、Sです。」
と少し高揚した声で言った。と、その後のOくんの対応。
「うんうん、どうしたん?」とまるで昨日会って話したかのような口ぶりで、10年
以上会ってなかった懐かしさがまるで感じられない。でも俺はこの瞬間、「ああ、
Oくんやっぱりええわぁ、何年経ってもOくんの最大の魅力である肩の力の抜け
た振る舞いが全然変わらんやん」と痛く感動して嬉しくなってしまった。

そこから先はトントン拍子に話が進み、良く一緒にマージャンをしたK兄弟や、T
くん、バンドのキーボードを担当していたY子にも声を掛けて集まってもらおう、
ということになり、今連絡の途中ではあるけれど、そのほとんどが集まってくれ
そうな感じや。

人の成長とは何か、ということを考えた時、「変化」は絶対に必要な要素である。
でもそれと同じ位「不変」ということがどれだけ大切なことであるかを、Oくんは
電話のやりとりだけで教えてくれた。皆50歳を超えた友達ばかりが再会する今
週の土曜日、誰がどう変わり、成長、あるいは退化しているのかがとても楽しみ
である。

嫁にはこう言われた。
「外観が一番退化してるのはあんたに間違いないけどな。」 ナットクである。