僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

頑張れ優

2009-03-03 | Weblog

ウチには優という9歳になるミニチュアダックスがいる。
犬というのは、様々な犬種改良が行われて新種が誕生するのだが、
このミニチュアダックス(以下M・D)という犬種も例にもれない。
そして、その品種改良によっての副作用というものが多かれ少なかれ
それぞれの犬種にあり、M・Dの場合には「免疫不全」という病気がある。

この免疫不全という病気、つまりは免疫が正常に働かないので、様々な
病状が出る。痛みが引かなかったり、傷が治らなかったり、熱が引かな
かったり、とにかく免疫で抑えられていれば何の問題もないことが、大問
題になってしまうのだ。根本的な治療法はないのだが、ステロイドという
薬(人間が筋肉増強に使うのと同じ)を使えば、対処療法としてはOK。
でもこれは肝臓に非常に負担がかかる。だからステロイドを処方しつつ、
病状がマシになってきたら薬の量を減らして、「病状を抑えつつも肝臓の
負担が最小限に抑えれられる」一番バランスのいい投薬量を決めてそれ
を続ける、ということが今考えれれる最善の方法である。

優も3歳頃からその免疫不全と診断された。
9歳になる今もステロイドの投与を受け続けている。
でも最初しばらくはかなりの量を飲んでいたものの、幸いなことに症状が
回復してきたので、最近では始めと比べて1/16の量にまで減らすことが
できるようになっていた。ひょっとしたらこのまま薬をやめることもできるの
では?とまで思っていた矢先のこと。

3月1日(日)の晩、急に元気も食欲もなくなり、ちゃんと立てなくなってしま
った。慌てて夜間救急病院に連れていったら、骨のレントゲンを見る限り
異常はないが、食欲がないのは痛みからくるものであって、その痛みの
原因というのはやはり免疫不全からくるものだろう、という診断だった。

その翌日、かかりつけ医もやはり同じ診断を下した。とにかくステロイドを
肝臓が耐えられる量の最大限注射し、まず回復具合を見るしかない、そ
れでも改善されなければ、神経が麻痺していることも考えれられるので、
また違う投薬を、それでもダメならCTやMRIを撮って手術・・・だという。

そして、そのステロイドの注射を打ってもらったのだが、一時的(6時間ほ
ど)はかなり良くなってはいたものの、昨晩にはまた同じ症状になってしま
った。そして今日の診察では、やはり神経に麻痺が考えられるので、それ
を改善する薬に変えたほうがいいという。ただその場合は点滴になるので、
5日~10日間の入院治療が必要になる、とのことだった。

人間でもそうだが、当然家族がいて、毎日住み慣れた家にいたい、という
ことがあるので、そのストレスを考えると、毎日注射に通う、という方法も
あるらしいのだが、やはり効き目という点では直接血管に薬を入れる点滴
が一番いい、ということだったので、悩んだ末、結局今朝から入院させるこ
とにした。

このことで俺がとても後悔していることがある。
それは、「薬をなくしてやれるんじゃないか」という甘い考え方をしていたこ
と。今になってよく考えてみると、前兆はいっぱいあったのに。
俺が帰ってきたら、玄関を開けただけでワンワンと言って迎えてくれていた
のが、最近は気づかなかったり、自分が好きな食べ物のにおいは離れた
部屋からでも気づいてたのが、気づかなかったり。
甘えたい時に出す「クウーン」という鳴き声を最近はしょっちゅう出してたり。
たぶんこれは全部体調が悪いということやったのに、俺は気づいてやれな
かった。ある程度気づいていたところもあったんやけど、まさかこんな重大
な病状が近づいているとは全く考えなかった。


もう少し早く気がついてステロイドの投薬量を増やしていたら、優はこんな
に苦しまなくて済んだかも知れない、と思うと可哀想で悔しくて涙が止まら
ない。

俺達家族全員、今まで優に何度助けられたか。
そんな優が病気に負けるわけがない。
今はただただその薬が効いてまた元気になって戻ってきてくれることを願
うばかり。

ブログに書いたら何か少しでも願いが届くような気がしたので。