僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

安全ただ乗り

2010-06-01 | Weblog
先週は出張で1週間、今週は別の場所で1週間仕事することになり、会社にいる時間が
ほとんどなく、ブログは来週まで無理かな、と思っていたところ、急遽今日はぽっか
りと空き日ができて久しぶりのブログを書いています。
ということで、最近の出来事をお話したいと思います。

1年位前から家から、自宅からほど近い、自分達が演奏できるライブハウスに通い始め
たんやけど、店で知り合った人がどんどん増えてきて、新しい刺激(音楽しかり、人生
的なことも)をたくさんもらえるようになってきた。
音楽で言うとジャズであったり、人で言うと学校の先生や社長であったり。
自分が50歳を超えてよく耳にするのは、“出不精になった”“何をするのもめんどくさ
い”という声。これは俺も例外ではなく、若い頃よりは多かれ少なかれやはりそうなっ
ていると思うのだが、前述の人たちにはそういう負のイメージが全くない。
そうところにもきっと惹かれるのだろう、俺もこの店に足を運ぶのが楽しくて仕方ない。
だから、皆楽しい人たちばかりが集まるようになり気心が知れ、また楽しくなるという
プラススパイラルが生まれて、ますます通うのが楽しくなってきているところである。

もちろん、今紹介した話は事実である。がしかしよくよく考えてみると、ここに至るま
での条件というのがとても大きい。それは「料金」である。
俺のような安月給の身では新地等にはとても行けないし、大阪市内で同じような店があ
っても同条件(演奏できる、長い間いられる等)で比べればかなり高額になるが、この店
はとにかく安い。晩の8時頃から行って夜中の2時頃まで唄いまくり演奏しまくり、飲み
物(俺はアルコールがだめなのでソフトドリンク)を2~3杯頼んでも高い時で3、000円、
安い時(夜中の12時までに帰る)は2、000円で済んでしまう。毎週末通っても1ヶ月1万円
弱で済むというのはとにかく助かる。しかも店に来る人の楽しさ、マスターの人間性、
店員さんの対応のよさも素晴らしい。考えるにこの内容からして奇跡的なまでのコスト
パフォーマンスが実現できているのである。
マスターの話を聞くと、「そこらの安月給のサラリーマンとほとんど同じくらいの儲け」
しかないらしい。そりゃそうだろう。俺たちにとってこんなありがたい環境を提供して
くれているんだから、それで大きく儲かるわけがない。これではあまりにマスターが気
の毒である。

「マスター、ちょっと値上げしたらどうよ?」そう言ってあげたいのだが、どうしても
俺の心の声がそれをいっちゃだめ、と叫んでいる。
普天間問題で橋下知事が「大阪は安全ただ乗りだ」と言っていた。全く同感なのだが、
安全ただのりは大阪人の血統なのかも知れないよ、橋下さん。