僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

ドリーマーズ

2010-07-22 | Weblog
会社から歩いて20秒のところにお弁当やさんがある。
この店、とにかく安い。一番安い弁当はなんと250円。
まぁ中身はほとんど冷凍食品だが、味は悪くないし量はそこそこあって腹一杯になるしそれなりに栄養バランスも考えてあるみたいなので安月給の身にはとてもありがたい店である。
とはいえ、バリエーションが少ないので毎日食べるにはちと辛い。なので普段の昼はパン食をメインにしてたまにこの弁当を食べる、という繰り返しなる。
ちょうどこの間その「たま」がやってきて店で弁当を物色していたら、見ただけでは何か分からないおかずがある。そこで店の人に尋ねてみることにした。
「これって何なんですか?」返ってきた答えは、「さぁ…??」
うーん、これは予想もしなかった答えだった。自分が一生懸命作っているものが何なのか知らんとは。予想通り冷凍食品を使って、もうなんや分からんままとにかく解凍したり揚げたりしてそれをただパッキングしてるだけやからそうなるんやろうね。
まぁ、別にうまけりゃなんでもええし、別にそれに腹が立つわけでもないけど、何かを通常より安く提供するということは、とにかくどっかを省かないと絶対に不可能なんだということを思い知った。

ということで、よほどのことがない限りギターは高いものがいいに決まっている。
ちなみに今とても欲しいギターは180万円。250円のワケの分からん弁当を食べ続けてこづかいを溜めても定年までには絶対買えない。やはり、一発当てるしか方法はないのだ。

大好きなギタリストにフライドプライドの横田明紀男さんがいる。同年齢の彼は、ライブを見に行くと必ずこう言う。
「夢は絶対にあきらめないで欲しい。たとえ50歳になっても60歳になっても。だからボクはその年代の皆さんをドリーマーズと名づけています。」
あまりに聞き慣れていて自分でも心の奥に誓っている言葉。でも、なかなか実行できない、というこの言葉が、何故か彼に言われると妙に現実としてやってきそうな気がする。

ひょっとしたらこの弁当“事件”、250円の弁当が180万円のギターを生むという夢の始まりなのかも知れない。