僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

ノーサイド

2011-05-26 | Weblog
『何をゴールに決めて何を犠牲にしたの 誰も知らず
歓声よりも長く 興奮よりも速く走ろうとしていたあなたを少しでも分かりたいから』

これは尊敬する松任谷由美さんが書いた「ノーサイド」という曲の歌詞の一部だ。
ラグビー好きということもあるが、私は特に2行目の、「長く・速く」の比較に「歓声・興奮」という行動・心情を充てた、彼女にしかない感性がたまらなく好きである。

松任谷さんは著書の中でこう言っている。
感性を磨くには、人が見逃すようなことも敏感にキャッチしなければならずそれはとても苦しいこと。だから私はよく「盗み聞き」をする。例えば電車での女子高生の会話に聞き耳を立てて。

最近、それを思い出して、私も電車の中で盗み聞きをしようと試みた。
聞こえてきたのは、携帯音楽プレーヤーから漏れる機械的な激しいリズムと、隣の車両まで聞こえそうな女子高校生が騒ぐ声。

彼らは、何をゴールに決めて何を犠牲にするつもりなのだろうか。
少しでも分かろうとする心に、自らノーサイドの笛を吹いてしまった。