僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

友よ

2015-01-19 | Weblog
60歳を前にして、新しい伴侶を得て、人生の再スタートを切った友達が二人もいる。
二人とも一度目の結婚が上手くいかずに離婚している。今度二人の奥さんになった人もまた全く同じ状況だった。

一人の友達は、結婚の条件として、彼の娘たちとは生涯会わないという約束をした。
奥さんのお母さんの強い希望だったらしい。我が娘には二度目の結婚こそなんとかうまくやってほしい、
旦那さんの気持ちが我が娘以外に動いてしまう要因は極力減らせたいという思いだったそうだ。


もう一人の友達は、年老いたお母さんの面倒をみるために、大阪での仕事を捨て、子供たちや友達と別れて故郷へ帰った。
奥さんと一緒に、一から農業を習得し、暮らしていこうとしている。

どちらの友達も「覚悟」ができている。
言葉にするのは簡単だが、これには死を決意するほどとんでもない気概と気迫が必要だ。

「困難に向かい合った時、もうだめだと思った時、想像してみるといい。
3時間後の君、涙は止まっている。24時間後の君、涙は乾いている。
2日後の君、顔を上げている。3日後の君、歩き出している。」

60年近く生きていると、おおよそ将来が予想できたりする。
ほとんどのことを経験し、自分にとって新しい出来事はあまりないのに、苦しいことだけはどんどん増えてくる毎日。
それでも、顔を上げ、前を向き、歩き始めた彼らに、幸せがこないはずがない。

「愛せよ、人生において良きことはそれだけである。」

愛する友よ、生涯妻を愛し、故郷を愛し、親を愛し、友を愛し、どうか私なんぞが予想できる人生なんかをはるかに覆す、大いなる人生を歩んでください。