僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

自分のこと

2015-04-20 | Weblog
私は基本的に自分好きの人なので他人にはあまり興味がない。
なので、人の話は“自然”に取捨選択して聞いていて、興味のない話は右の耳から左の耳へ一直線である。私の音楽仲間はそれを「ちくわ」みたいな耳だとものの見事に言い表していたが。

それはそれで個人的に全く困ることはない(他人は困っているのかな?)のでいいのだが、先日、恐らくこの自分好きを原因とするトラブルがひとつ発生したので、ちょいとそれを考えてみたいと思う。

ギターのことである。あるメーカーのピックアップをつけていて、それにはトーンコントロールのつまみがついている。右に回せばブライト、左に回せばウォームになる。ところが、つまみを動かしても音質に変化がない。これは故障に違いない。それであればすぐ楽器屋さんに持っていかないといけない。今週末はでかける用事があるので、早く持っていかないと、2~3週後でないと修理ができなくなってしまう。

ということで、めんどくさいのに仕事が終ってから一度家に帰り、また梅田までギターを持っていったのだが。
いつも懇意にしてくださっている店員さん曰く。「何ともないっすよ」
私「うそぉ、そんなはずないよ」 店員「でもほら、ちゃんと効いてます」

確かにちゃんと調整できている。
なんでだろう、と、店員さんの調整を見ていたら、私が回していた方向と逆の方向につまみを回している。
原因は私の頭の中で、つまみの操作が「右に回すとウォーム、左に回すとブライト」というふうに入れ替わってしまっていたことだった。
当然のことながらうまく調整できない。ブライトの端からウォームの端まで回せば逆に回していることに気が付いたのだろうが、そのつまみは大きく動かすものではないので、結局自分の中では「故障」と決めつけてしまっていたのだ。

歳を取ると共に勘違いや物忘れがひどくなるのは仕方ないことだと思う。でもそれを仕方ないと気付いている自分がいるうちに対応を考えておかないと、仕方ないことさえ忘れてしまうようになってからでは、どうしようもない。

大切なギターが教えてくれている。
ブライトな自分とウォームな自分までは見失うなうなよ、と。