僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

世界一の友人とその家族

2015-11-04 | Weblog
徳之島で暮らす友人がいる。
約1年前に故郷の徳之島に帰郷し、一から農業を始めた。
奥さんと二人で1200坪×5の畑でさとうきびを作っている。
しかもそのほとんどが手作業だ。近くの農家からは農業をなめるな、と叱られているらしい。
それでも彼らは出費を抑えることもあり、彼らはこの1年自分たちのやり方を貫いた。
結果、5つある畑のうち1つの畑では栽培がうまくいかず作物が全滅になってしまった。

農業のやりがい、癒しは収穫があってこそである。彼らの苦悩はもう想像を絶するものであっただろう。
それでも彼らは今日も畑ではいつくばって仕事をしている。どんなに疲れていても年老いたお母さんを笑わせ続けている。
不可能だと言われても、無茶だと言われても、彼らは生きるため、大切なお母さんを守るため、それをやり続けている。

57歳である。これからも歳を取る。身体も心も弱ってくる。この先このままの体制で農業を続けるのは、本当に難しいだろう。
どこかで機械の導入も考えないといけないかも知れない。

でも、彼らの前では全てがくそくらえである。
失敗しても成功しても彼らの生き方ほど全うなものはこの世にない。
彼らはあらゆることを誰のせいにもしない。
ゆえに、彼らの生き方はあらゆることを凌駕する。
何万語の言葉より、生き方だけで全ての人を納得させ黙らせる。

彼らに教えてもらった。
人には目の前のやるべきことをする以外何もないのだ、と。

世界一の友人、世界一の夫婦、世界一の家族に幸あれ。