コタンクルカムイのまったり生活

野山の散策、小さな旅行、テニス遊びなど、札幌生活を不定期に掲載。
'06年版は「みみずく先生の日記」で。

白露も過ぎて - 9/9 富丘西公園 -

2013年09月09日 | 野山
二十四節季と聞いても北海道では今ひとつピンと来ない感があります。
四国に住んでいた頃は24でも足りないなと思ったものです。
週に一回近くの八百屋さん変じてのスーパーに行くのですが、一週飛ばすと並ぶ野菜ががらっと変わっていました。
その時期にとれる産物のみ店に並べるので、安くてもキラキラした品が並んでいました。
魚も並びますが午前中で店じまい、と言うか売り切れてしまいます。旬のものしか並ばないので。
いずれにしても自然のうつろいを肌に同化する日本人の季節感と表現というのは素晴らしい感性だと思います。

今日は重陽の節句すなわちは菊の節句ですが新暦ですので旧暦の季節感とは別物。
そうそう。六日の菖蒲十日の菊、と言う言葉がありますね。
そんなことはとにかく。今年の好みの富丘西公園へお散歩です。


すっかりススキがおがって!(無理矢理の北海道弁。正しい用法かしら?)


春にはスズランが売り物の公園だそうですが、それはそれで良いものです。
でも。前回の訪問の頃から、なにやら貧乏貴族の荒れた秋の庭の風情が頭をよぎって仕方がありません。
もちろんいくらなんでも平安時代から生き続けているわけではありませんからあくまでもイメージです。
安倍晴明がアヤカシとともに月を眺めながら濁り酒を愛でている姿を想像してしまいます。


これは少し派手だけれど。


アキグミになると似合う。






ぶーらぶら1。


ぶーらぶら2。


マイヅルソウの実もウズラの卵状態からイクラ状態に。深紅のルビーが本当に素敵。


妙に元気な草がある。きっとフユノハナワラビだろう。胞子葉って言うんだそうだ


濡れ縁に蚊遣りブタを横に侍らせ、
   秋の草に寄り添った虫の音を聞くともなく耳にしながら、
      弱い月の光の中で一献傾けるなんてのは叶わぬ願い。