フクロウの生息する高原・清里より

八ヶ岳と周辺の生き物を紹介

巣穴調査: タヌキの巣穴に隣接するニホンアナグマの巣穴

2021-07-25 18:03:56 | Animals
5月に調査したタヌキの巣穴(少なくとも2頭のタヌキが出入りしていた)から20-30メートルほど離れた場所に4-5メートル間隔で2つの穴があった。
https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/a54363fdaffc4105a192ebe6d0d3000c
先週行ってみると、既存の2つの穴と三角形を作る場所に新しい出入口ができていた。

トレイルカメラを設置して5日間調査したところ、ニホンアナグマが巣穴を掘っているのが確認された。
巣穴に戻ってきたニホンアナグマ
巣穴から土をかき出している。
前足を使って、自分の体の下を通して土を飛ばしていた(動画からJPEGに変換)。
新しい土が大量にかき出されている。
夜間に撮影されたニホンアナグマ
ニホンアナグマは基本的に夜行性だが、昼も夜も巣穴を掘っていた。
今回の調査では、タヌキは撮影されなかった。

農林水産省の資料を見ると、アナグマの巣穴は「長さが15mにもなるものがある」と記載されている。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/manual_tyuugata_jyuurui/180330-6.pdf
一方、イギリスでは1kmにも及ぶ大規模なアナグマの巣が見つかったことがあるという。

今回調査した巣穴は、タヌキの巣穴から20-30mほど離れていて、ふたつの巣穴が地下で連結しているかは分からない。
地上では明確な獣道が巣穴間を結んでいるので、完全に独立した巣穴とは言い難い。

タヌキとアナグマは、巣穴を共有することが古くから知られている。
巣穴を燻すとタヌキとアナグマが同じ穴から飛び出してくることがあり、これが「同じ穴の貉(むじな)」の語源になったという。
(「貉」は主にアナグマを指すが、タヌキやハクビシンを含めた総称として用いられることもある。)

昨年の調査では、全く別の場所で、キツネの巣穴とアナグマの巣穴が20メートルほど離れて隣接していた。
https://blog.goo.ne.jp/kiyosato_001/e/3ec5ac21481479a344ec7570521de2ee
キツネも同じ穴の貉なのだろうか?
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タマゴタケ

2021-07-25 17:38:42 | Mushrooms
猛暑が続いているが、雨も適度に降っていて、きのこも発生している。
タマゴタケ
ツルタケ
カバイロツルタケ
コテングタケモドキ?
テングタケ
ハナガサイグチ
オニイグチ
アカヤマドリ
ヒロヒダタケ
キツネノカラカサ
ハラタケ科?
チチタケ
カメムシタケ
カメムシタケ(掘り出したもの)

ルリボシカミキリ&クヌギ林の昆虫たち

2021-07-25 17:34:07 | Insects/spiders
4連休は人出が多く、観光地はかなり混雑していた。
渓谷などにはマスクをしない人々が大勢いたので、行楽客を避け、クヌギの多い林へ行ってみると、たくさんの昆虫に出会えた。
ルリボシカミキリ
鮮やかなルリ色が森の中で輝いていた。
ミヤマクワガタとオオムラサキ
スジクワガタ
オオムラサキとカナブン
スミナガシ
ナナフシモドキ
小さな赤いアブラムシのようなものが大量に付いていた。