誰も知らない、安土山(目賀田山)には、目賀田城
お城のデータ
所在地:東近江市南津田町/近江八幡市安土町下豊浦 map:http://yahoo.jp/LtlVbu
区 分:平山城
築城期:南北期
築城者:目加田氏(佐々木六角の重臣)
現 状:森林 (現・安土山の番場平)
遺 構:平削地(曲輪)・石垣・土塁・虎口・空堀・
目標地:安土城(腰超峠)
訪城日:2016.12.26
お城の概要
安土城には有名な大手道の他に百々橋口道、七曲り道、搦手道、東門道があります。
安土城東門道
この東門の入口は北腰越と呼ばれる、安土山と観音寺山の間を通る朝鮮人街道の峠付近にあります。安土城の駐車場からは 内堀跡の散策道を通って300メートルくらいのとろにある松源院弘法大師堂から入る事ができます。また入口はここ以外にもう一つあり、立派な「安土城址」石碑が立てられていまが現在この入口は塞がれています。
東門道からは、尾根を経てて観音寺城に直行できます。また東門道の道沿いには、安土城築城以前に目賀田城が置かれていたとされる馬場平があります。
お城の歴史
目賀田氏
目賀田氏は、中世の近江に生きた武家で、近江守護佐々木六角氏の重臣のひとりとして勢力を誇った。
その出自に関しては、一条天皇の御宇(986~1011)、藤原道綱の次男中将道忠が京から近江に移り目賀田山を拓いて住した。そして、道忠ののち道信、信忠と続き、信忠がはじめて目賀田を称したことに始まるという。
一方、湖東地方を流れる宇曽川流域にある藤原氏の庄園である八木郷の庄官として赴任した藤原某の後裔とする説もある。庄官藤原氏は在地支配者として代々勢力をたくわえ次第に武士化、鎌倉時代の中ごろに目賀田山を拓いて館を構え目賀田氏を称したと伝えられる。武士の発祥という点から考えれば、庄官説の方がうなづけるところがあるといえようか。
いずれにしろ、目賀田氏の正確な系図は伝わっていないため、その発祥に関しては不詳というしかない。
目賀田氏が史上にあらわれるのは鎌倉時代末期から南北朝時代はじめにかけてのことで、比牟礼八幡の神主に補された目賀田五郎兵衛信職・同五郎兵衛信音父子、二郎左衛門信良らの名が散見する。いずれも鎌倉幕府の御家人であり、目賀田氏がひとかどの武士であったことが知られる。五郎兵衛信職(入道玄向)は元弘三年(1333)、足利尊氏の六波羅攻めに従軍して戦功があった。
その後、建武の新政、南北朝の動乱へと時代が動くと、目賀田氏は足利氏に属して各地を転戦した。それらの戦功により文和元年(1352)、坂田郡福能部庄切田の地頭職に補されている。また、貞治六年(1367)に玄向は将軍足利義詮からの命を受け、佐々木京極道誉に竹生島に乱入する者を取り締まるように伝えている。信職のあと目賀田城主となった信音は近江守護代に任じられ、禁裏の警護役を務めたことが知られる。
ところで佐々木氏は鎌倉時代より近江守護職を世襲したが、のちに宗家は六角と京極の二家に分かれ、六角氏は江南を京極氏は江北を領してたがいに覇を争った。目賀田氏も数家に分かれていたようで、佐々木六角氏頼の旗頭に目賀田城主摂津守秀保の名がみえ、秀保は六角氏四天王の随一であったという。一方、佐々木京極道誉の麾下に目賀田弾正左衛門、同弾正忠信良がみえる。
おそらく南北朝期における目賀田氏の宗家は近江国御家人として足利氏に直属しながら守護佐々木氏と協調、庶子や一族は両佐々木氏に分かれて仕えたものであろう。ところで、明徳三年(1392)に京都相国寺供養が行われ、諸国の大名が参列した。近江守護佐々木氏も参列したが、その中に目賀田六左衛門尉頼景、目賀田次郎左衛門源武遠の名がみえる。このことから、目賀田氏は藤原姓のほかに源姓を称する家があったことが知られるが、それぞれの系譜関係は分からない。
安土城建設前の安土山(目賀田山)には、当時明智光秀の配下で、近江守護佐々木氏(六角氏)に仕えた御家人格の目加田(目賀田)氏の居城であり、観音寺城の支城であった目加田(目賀田)城があった。 信長に安土城建設のための用地提供を要請された42代目賀田摂津守貞政は代わりの領地と、現在の目賀田城とを引き換えに目賀田山を信長に明け渡した。
この道の多くは立ち入りが禁止されていますが、東門道道は現在でも立入が可能ですが、(天守へはいけません)そしてこの東門道からは、尾根を経てて観音寺城に直行できます。また東門道の道沿いには、安土城築城以前に目賀田城が置かれていたとされる馬場平があります。
安土城図江州安土古城図
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%9C%9F%E5%9F%8E
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%9C%9F%E5%9F%8E
参考資料:『近江蒲生郡志』、Wikipedia、雪野山♡しもはねだ里山天国
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