城郭探訪

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湖灯塾「近江・三成伝説~県内に残る足跡をたどって」20120915

2012年09月17日 | 歴史講座・フォーラム

 石田三成の実像語る 佐和山城研究会・田附代表

石田三成の肖像画をスクリーンに映して話す田附さん(近江八幡市出町・湖灯ホール)

 「近江・三成伝説~県内に残る足跡をたどって」京都新聞湖北・湖東総局(近江八幡警察所のななめ向かい)で、佐和山城研究会代表田附清子氏の講演会!13:30~無料 。

京都新聞滋賀本社主催の講演会「湖灯塾」(滋賀中央信用金庫協賛)が15日、近江八幡市出町の京都新聞湖東・湖北総局湖灯ホールで開かれた。滋賀県にゆかりの深い武将石田三成の実像を「佐和山城研究会」代表の田附清子(たづけすがこ)さん(50)が語り、大河ドラマや小説で悪人に描かれがちな三成のイメージに疑問を呈した。

 三成が領内に発布し、地域で現在まで大切に保管されてきた掟書(おきてがき)を紹介。年貢を代官が農民と一緒に決め、直訴も許していた点を挙げ、「農民の生活の安定をまず考えていた」と名君だった側面を紹介した。

 また、三成が失敗して「戦下手」と評される根拠になった「忍城(おしじょう)の水攻め」について、豊臣秀吉の水攻め指示に三成が当初反対していたとする説を紹介。「賤ケ岳の戦いでも一番槍(やり)の戦功を挙げている」とし、戦下手説を疑問視した。

 最後に、関ケ原の戦いで敗れた三成が逃走した滋賀県北部の足跡をスライド写真でたどり、「(三成の悪いイメージは)江戸時代の徳川家中心の史観で形成された。地域に残る三成の逸話、伝説の中に本当の歴史があるのでは」と結んだ。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20120915000099

湖灯塾「近江三成伝説」20120915

 

 

古記の伝える三成像は「色白く、痩せしなり。目大きくまつ毛長し‥髪は女のごとし(淡海日記)」

関ヶ原合戦にて敗れた石田三成‥京都・六条河原で打ち首となり、三条大橋のたもとにさらされたあと、大徳寺三玄院に埋葬されました。
その遺骨が見つかったのはそれから307年後の明治40年(1907年)10月でした。

大徳寺の墓地改装の際に三成の墓が発掘され、頭蓋骨、大腿骨、上腕骨などの骨が出てきました。同時に1本の「小づか」も発見されました。小づかとは打ち首にあった人を埋葬する時に首と銅をつなぐためのものです。
京都大学で、破損のひどい頭骨をたんねんにつなぎ合わせて復元し、同時に、頭蓋骨の石膏模型を作りました。「復願」をする為にです。復顔と呼んで字のごとく顔を復元する作業で、西洋では有名な人物達で行った例があったそうです。しかしこれはこの時は行われなかったのです‥
石膏模型が展覧会中に行方不明となってしまったのです(盗難にあったものと思われます)。ただ救いは頭蓋骨の計測値と写真などの資料が残っていたことです。月日は流れ復顔が行われたのは昭和51年の事でした。それによると石田三成の特徴は‥
■骨格は女性と間違う位華奢で線病質と思われる。
■顔は細顔で頭は前後にでた木槌頭である。
■鼻は高い。鼻筋の通った優男タイプ。
■反っ歯(そっぱ)であった。
■試算によると身長は156㎝。

石田会館

[1]三成の顔

①津軽・杉山家所蔵(江戸期)

【三成の次男・重成が佐和山落城を¥ご、津軽藩を頼って青森に落ち延び杉山家を興す。その杉山家に伝わる三成の肖像画】

裃(かみしも)の家紋が「大一大万大吉」の紋である

②彦根・龍潭寺所蔵(明治期)

「関ヶ原合戦300年後の法要で、三成を捕縛した田中吉政の末裔が供養のために描かせたもの」

③三成の頭骸骨と復顔像

【京都・大徳寺三玄院にある三成の墓を明治40に発掘した時の頭蓋骨】

※出土骨の鑑定より

  1. 優男の骨格(女性の骨のようである)
  2. 頭の形は木槌頭(さいづちあたま)=長顔
  3. 反り歯で歯は腺病質(神経質)をあらわしている
  4. 没年齢41歳相当
  5. 四肢骨より資算すると身長156Cm

 【頭蓋骨を元に昭和51年に復顔された三成の顔】

[三成の出目]

関ヶ原で敗れた三成は、伊吹山の東にある相川山を越えて春日村に逃れた。その後、春日村から新穂峠を迂回して姉川に出た三成は、曲谷を出て七廻り峠から草野谷に入った。そして、小谷山の谷口から高時川の上流に出、古橋に逃れた。

しかし9月21日、家康の命令を受けて三成を捜索していた田中吉政の追捕隊に捕縛された。

石田三成隠岩窟探訪 1

 

 

 

石田三成関ヶ原の合戦で敗れて、母の実家へ・・・オトチ洞窟探訪京へ護送される休止の際につながれた樹で、樹齢600年超の大津・膳所の和田神社のいちょう

 

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