ちいさなこどもに
もどりたいとき
はじめて
ははに
もらった
このえほんを
めくる
そこには
うつくしいいろと
たのしそうな
うたごえが
あふれているから
うらやんだり
ねたんだり
なげいたり
あきらめたり
いまの
わたしみたいな
くすんだ
まほうつかいが
ときおり
あらわれ
せかいを
よごそうと
するけれど
あらしは
すぎ
せいじゃくは
いつしか
たもたれ
また
しきさい
と
うたごえ
だけに
つつまれる
にじのみずうみ
おおくを
のぞまなければ
せかいは
たもたれる
すこしの
ぎせいを
はらえば
せかいは
うつくしく
みえる