させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

八月の鯨

2014-09-18 08:05:53 | 日々のこと


いつか

追い越して

いくのだろう


いつか

見送る時が

くるのだろう



待ち侘びたヒト


輝かしい季節


戻れない場所



突き放された

のではなく

手離したのは

自分だと



恨むべき

悔やむべき

根源は

すべて

己の下に


冷たいコトバ

皮肉めいたコトバ

計算だかきコトバ


その

根底に

潜む

闇の種あかし

などに

気を取られて

いる間に

だれも居なくなって

そう

刻々と

深い影だけが

忍び寄る



キミは

見たのか

あの夏の鯨を


キミは

憶えているのか

あの夏の鯨を


キミは

まだ

待ち侘びているのか

あの夏の鯨を



呑み込まれてもいい



そう想えたコトすら

いとしい



生命の象徴を



憧憬の行く末を


コメント
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