ふいに
問われた
「人生の目的って、
なんですか?」
とっさに
答えた
「自分の片割れを、
探すコトかな」
鏡に映る
左右非対称な
ワタシ
ヒトリノニンゲン
ではなく
幾物かの
集合体に
思えてくる
幾度かの
出逢いや
別れが
皮膚となり
骨となり
血流と
なっている
ような
ホンネとタテマエ
正義と偽善
羨望と嫉妬
いつも
対称的な感情の
綱渡りを
ヒトは
してる気がする
または
負のスタート地点
からでも
結果オーライ
正の目標地点に
辿り着くために
ふらりふらり
一歩
また
一歩
踏み出して
一生を
かけて
いるのかも
しれない
片割れは
ヒトツじゃない
右眼
だったり
左腕
だったり
薬指
だったり
どうしても
まっすぐに
立っている
つもりでも
バランスは
崩れがち
生きるって
そういうコト
だけれど
踏ん張りや
歪みを
和らげるための
片割れを
ワタシは
いつも
欲している
パートナー
ではなく
あくまでも
片割れ
それは
ヒトのみに
在らず
いわば
人生の目的とは
あらゆるモノとの
出逢いと
訣別
それら
すべてを
必然と
受け容れるコト
かな
完成形を
見届ける
その瞬間は
きっと
全うした
旅立ちの時
とは
これまた
物哀しくも
誇らしい
最期で
あろう