凡ては僕の中にあるのだ
高いものや
善良きものや
深いものや
また卑しい低いもの
さへ
潜んでゐるのだ
僕は毎日いやしいものを追ひ出す
清潔なさわやかなものを
とり容れるのだ
〜 室生犀星「汚れにも生きられる」〜
雨音
で
目
が
醒めた
はぁ・・
と
ヒトツ
ため息
を
つく
せっかく
の
休日
なのに・・
舌打ちしそう
に
なる
意識
を
遮る
かの
ように
くしゃみ
が
意思とは
無関係
に
連発される
ため息
も
舌打ち
も
カタチ
を
変えて
放出されたらしい
しめしめ
鼻水
を
ぐずぐず
かみながら
此れ
も
自身
の
中
の
卑しきモノ
が
姿カタチ
を
変えたのかしらん
そう
想い込む
と
なんだか
目の前
に
積み重ねられた
ティッシュ
の
山
さえ
神々しい
弔いの場
に
見えてきた
まだまだ
元気
だ
ますます
元気
だ
そうそう
その
調子
追い出せばいい
哀しみ
なんて
苦しみ
なんて
空いた場所
には
きっと
自身
に
しか
解らない
愉しいモノ
や
潔きモノ
を
飾ればいい
追い出せばいい
遣る瀬無さ
なんて
虚しさ
なんて
愁い
を
帯びた
横顔
は
名画
の
中
の
カノジョ
に
しか
似合わない
カラダ
が
教えてくれるから
ムリしてる
って
ラクになりなよ
って
他者
の
助言
は
ほどほどに
でも
自身
の
メッセージ
には
全力
で
耳
傾けましょうよ
青空
の
下
見たい景色
を
見るため
に
目の前
の
雨
を
休息のススメ。
なんだ
と
感謝
して
さてさて
美味しくて
あたたかい
お茶
を
誰の為でもなく
自身
の
ため
に
ゆっくり
じっくり
淹れましょうかね