カテゴリは「愛読書より」としているが、どちらかと言えば、今、はまっている本とした方がしっくりする。
ウォーキング中の通り道に、はみ出して置かれている、古本屋の本棚の中で見つけたこの本。
購入する際は、連作物とは知らずに並んでいた物を適当に三冊選んだが、その三冊が、12、13、15巻で、読み始めた15巻の途中で気がつき、そこでストップし、改めて初巻から揃え読み始めたもの。
勿論、一話完結のため、どこから読んでもよい訳だが、登場人物が、結婚した・子ができたなど、経年により変化しており途中からでは面白みが半減するもの。
御宿かわせみは、NHK他、民放テレビでも、何回かドラマ化され、現時点でも1ヵ月に2回ほどNHKで再放送(次回 5/11. 10時~)しており、ご存知やも知れぬが、江戸の大川端の小さな旅籠「かわせみ」を舞台に、宿の女主人・庄司るいとその恋人神林東吾とその仲間たちが、泊り客や市井の事件を見事解決していくという、人情味あふれる捕物帖である。
作者・平岩去}は、代々木八幡神社の一人娘として昭和7年に生まれ、30年に日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫氏に師事したという。
本作品の一話目を発表したのは、昭和48年で、36年を経た今も人気は衰えず、日本人の心を描きつづける彼女のロングセラー本である。
一話、ほぼ30分で読めるため、就寝前の絶好の読物といえ、今年に這入ってからはこれ一本やりで、今 14巻目のため、これから先、まだまだ楽しめそうである。