この「ねりね」の花が咲く頃は、周りの木々は冬支度で薄汚れた落葉と、生気のない緑の葉で染まり、この一画だけがピンクと緑の彩が映える。
秋も盛りを過ぎて10月中旬~11月下旬に、作品で判るよう、ひょろ長い約50cmの茎から2-12輪の直径約4cmの漏斗状の花が咲く。
原産は南アフリカで、ヒガンバナ科の球根植物で、球根は直径3-5cmあるという。
属名は「海の女神」の意味で、光る花の状態からダイヤモンドリリーの英名があるが、確かに雨上がりの時など、個々の花弁の先にしずくが溜まると、正に名前にぴったりで美しい。
ねりねの題材は、この時期3年に亘り載せているが、全容を捉えたのは今回初めてである。