東大寺の四点王の胸像である。
元々、仏国土インドが発祥で 四点王とは、仏法を守護する鬼神で、仏教の世界説で、世界の中心に高くそびえ立つ須弥山の中腹に住み、東・西・南・北と4人で四方を守るという。
左側:広目天(こうもくてん)
西方世界を守護する。
古代インド神話に登場する Virupaksa (千里眼を持つ者)という意味から、この名がついたという。
その名が示すように、全ての世界の出来事を漏らさずに見届け、この世の真実を書き留めるため、手には巻物と筆を持ち、邪鬼を踏みつけた姿で表現されている。
四天王の中では、一番の男前で この人だけは武器を持っていない。
右側:持国天(じこくてん)
東方世界を守護する。
古代インド神話に登場する Dhrtarastra (国を支える者)という意味から、原名がそのまま和名となったという。
日本国内における時国天は、四天王の中で雄一兜をかぶり、長剣を構えて邪鬼を踏みつける姿が一般的である。
夫々の作品は大分前になるが、朝日新聞に東大寺 四天王の記事が掲載され、そこの写真をスキャナーでパソコンに撮り込み、原版にしたもの。
本来 全身像で、両手に持っている物、衣服、足元などが判らず残念であるが、逆に顔の表情が克明で、写画を作成するうえではメリットとなっている。
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